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「クルードさんちのあたらしい冒険」(20年・アメリカ) 原始時代に暮らすご陽気ファミリーのコミカル・アドベンチャーの秀作やん!

クルードさんちのあたらしい冒険
2013年にアメリカで公開され本国で大ヒットしにも関わらず、日本じゃ劇場未公開となったアニメの7年ぶりの続編が、この「クルードさんちのあたらしい冒険」。続編も、コロナ禍のアメリカで大ヒットしたにも関わらず、これまた日本じゃ劇場未公開でソフトスルー。

前作の紹介のときにも書いたけど、ドリームワークスのアニメ作品は、ディズニー・アニメと違って日本じゃ人気がなく、興行的に難しいと思われているのかもしれないな。

僕は、前作「クルードさんちのはじめての冒険」がめっちゃ面白かったので、続編がソフトスルーでリリースされると知り、待ち焦がれていたんよね。

レンタル版は特典がないということなのでセル廉価版を買って観たんだけど、期待にたがわず、上出来のアニメだった。特典も60分以上とたっぷりだし、ウレシ・カルカルよ。

舞台は、原始時代。
洞穴で暮らしていたクルード一家が、新しい住まいを見つけるために、一匹狼の青年ガイと共に冒険の旅に出る話が前作「クルードさんちのはじめての冒険」だったけど、今回は、そんな旅の中で、もう一つの家族、ベターマン家族と出会い、いろんなトラブルに見舞われるって展開。

グルード一家のメンバーは、父・グラグ、母・ウーガ、長女・イープ、次女・サンディ、デブの長男・タンク、それに祖母のグランと前回のまんま。
日本語吹き替えが、ほとんど前作から続投しているってのもナイスやん。

グルード一家が出会ったベターマン一家は、強大なツリーハウスで暮らす文明人。
ベターマン一家は、ガイの亡くなった両親と親しかったことから、彼らを歓迎する。
実はベターマン一家は、ガイを自分たちの娘ドーンっとくっつけ、
グルード一家をまた追い出してしまおうと考えていた。
ガイと恋仲になっているイープは、そんなことに気付かず、
始めて出来た女友だちと大喜びで、ドーンと親しくなる。
そんなとき、父グラグが、絶対に食べてはダメと言われていたバナナを食べてしまい、
とんでもないトラブルに見舞われてしまう…。

洞穴人のグルード一家を、ベターマン一家は野蛮な人間たちと軽蔑するんだけど、
それを気にすることなく、ちょい文明的な暮らしに楽しむ妻のウーガやタンク。
寝る時も全員で丸くならなければと、家族は常に行動をモットーとしていたグラグは、
家族がバラバラに行動し始めたのに戸惑い、オロオロするが…。

“互いに思いやる気持ちが大切”ってテーマを、
教訓じみず、ギャグをまぶして、どこまでも明るいタッチで
現代感覚でスピーディーに展開しているな。

グルード一家のキャラも前作同様に際立ってるし、
彼らと正反対のベターマン一家のキャラも、負けずに個性的でオモシロイ!
彼らを取り巻く奇妙なアニマルたちも楽しいやん。

後半じゃ、キングコングみたいな巨大モンスターが登場して、
派手なアドベンチャー・アクションも用意されているし、
90分があっという間よ、ほんまに。

イープの彼氏ガイの前に、幼馴染みのドーンが登場することで、
三角関係になんるのではと思ってしまうけど、
そうはならないところも、ええ感じ。

男たちがさらわれ、残った女性たちが
一致団結して彼らを救助に向かうってところも、今どきな感じやしね。

ありがちな展開を避けた脚本がなかなか練られていて好感が持てるやん。

色鮮やかでカラフル過ぎる色彩も、目にウレピー!

アメリカでの声の出演は、ニコラス・ケイジ、エマ・ストーン、ライアン・レイノルズと
スターが揃っているけど、字幕で見ていても、その良さというのがあんまり分からない。

やっぱ、アニメは吹き替えでみるのが一番かもね。

しかし、こんなに面白いのに、あんまり話題にされないって、
なんか残念な気がしてくるやんかいさぁ!


NBCユニバーサル・エンターテイメント 2021年12月22日レンタルリリース



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「クライム・ゲーム」(21年・アメリカ) 金に目のくらんだ悪党たちに待ち受ける結末は…?

クライム・ゲーム
コロナ禍のせいなのか、劇場公開が伸び伸びになり、結局は配信となったアメリカ映画って結構あるみたい。
この「クライム・ゲーム」がそれに当たるのかは分からないけど、名のあるスタッフ&キャストにも関わらず、日本でも劇場公開はされず2022年3月に配信されてしっまちよ。

監督は、「トラフィック」でアカデミー・監督賞を受賞、「オーシャンズ」を大ヒットさせたしたスティーヴン・ソダーバーグ、出演が「ホテル・ルワンダ」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたドン・チードル、「トラフィック」でアカデミー賞助演男優賞を受賞したベニチオ・デル・トロ、それに「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のジム・ホッパー署長役で知られるデヴィッド・ハーパーと渋めのキャストが揃ってるのにね。

舞台は、1955年の自動車産業の街デトロイト。
出所したばかりの黒人ギャング、カートは、謎の男ダグから依頼を受け、
メキシコ系ギャングのロナルドたちと
自動車系メーカーからある書類を盗むため、
書類のありかを知る中間管理職マットの家に忍び込み、
マットが書類を盗ませる間、
彼の家族を人質として見張る仕事を引き受ける。
ところが思惑通りいかず、
事態は裏社会の大物たちや州警察も巻き込む展開となるが…。

歳喰っったせいで僕の理解力が乏しくなったのか、
次から次へと登場キャラが増えていき、人間関係を理解するのに少々手間取ってしまう。
だから、映画のテンポは良いんだけど、途中でコイツとコイツはどういう関係?と
頭を悩ませながら見てしまったわ。

結局、見直そうと2回見てしまったやん!
で、2回目で人間関係が把握でき、それなりに面白く鑑賞できたんでおます。

マットが盗み出そうとしていたのは、自動車に関する新技術の書類で、
成り行きでその書類を手に入れたカートとロナルドは、
欲に目がくらんでもっと大金を手に入れようとするんだけど、
事はそう上手くは運ばない…。

多彩な登場人物を監督は手際よく描写し、飽きることはないな。
自動車産業の街デトロイトを舞台にしているところも納得。
デトロイトは、当時は犯罪のはびこる街で、黒人ギャング達やメキシコギャング達が
勢力争いをしていたらしいけど、そんなノワールな雰囲気もええ感じ。

マットは、家族を捨てて愛人である会社の秘書と家を出ようとしていたらしいし、
ロナルドは、ボスの妻とできていて、2人で高跳びしようと考えていたし、
カートは、大金を手に入れてデトロイトから出たがっていたし、
いずれもロクな人間じゃないんだけど、なんとも人間臭くって
それをベテラン俳優たちが説得力たっぷりに演じていて、物語が弾むな。

最後に、ギャング達に盗みを依頼した雇い主が現れるんだけど、
あんたがその役をやるんかいな!と人気俳優が登場。

最終的に、誰が得をするのかは、見てのお楽しみでごんす。

しかし、「ハムナトラム」シリーズの主役で一躍人気スターとなったブレンダン・フレイザーが
超デブのダグ役で出てきたのには驚き桃の木山椒の木でやんしたわ!
最初、誰か分かれへんかった。ほんまに太ったのか、メイクしてるのか?

監督は、カートとロナルドを軸に、群像ドラマ的な作品を目指したのかもしれないな。
マットと彼の妻や子供達の描写も、ちょい味わいがあるし、
ボスの妻ヴァネッサのドライで冷淡なファムファタールぶりもムフフッとさせられる。

1950年代の雰囲気は文句ないんだけど、
もうちょっと人間関係を分かりやすく描いてほしかったなぁ。
そしたらラストのあのシーンも哀愁が漂ったかもしれないんとちゃう?
と思ってしまいましたわさ。

まあ、派手さはないけど、それなりに楽しめる作品やったかな。
しかし、雇い主があの俳優だったやなんて…。


ワーナー・ブラザース 2021年11月3日レンタルリリース



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「トラブル・ウィズ・ユー」(18年・フランス) 亡き警官の妻が、冤罪で収監されていた男を救おうとするエキセントリック・コメディでおまんにやわ!

トラブル・ウィズ・ユー
フランスのアカデミー賞ともいえるセザール賞の2018年のカンヌ国際映画祭・監督週間部門で、監督賞・主演男・女優賞にノミネートされ、カンヌ国際映画祭・監督週間に出品されたらしいのが、この「トラブル・ウィズ・ユー」。

それにもかかわらず、日本じゃkino cinema横浜みなとみらいで開催されたkino festivalでひっそりと公開されただけで、一般公開はなかったみたい。

ちょっと気になりレンタルして観たんだけど、これが何と言うかエキセントリックかつオフビート、ブラック・ユーモアをトッピングして、それにファンタスティックな要素もちょい加味した、なんとも風変わりな面白さのある作品だったやん。

冤罪で収監されてしまった男と、彼に罪をなすりつけた刑事の妻が出獄した彼を救おうと奔走する話なんだけど、2人とも行動がとにかく変、というか極端過ぎて、呆気にとられてしまうやおまへんけ。

フランスの小さな町で英雄だった刑事ジャンを亡くした自身も刑事である妻イヴォンヌ。
SMクラブ捜査で捕えた男から、イヴォンヌは亡き夫ジャンが実は汚職まみれで、
宝石店の善良な職人アントワーヌに自分の罪を着せて監獄に送ったことを知る。
8年の刑期を終えて監獄から出てきた彼のことが気がかりになり、
真実を告げることなく、彼の後を追い、なんとか彼に降りかかる不幸から救おうとするが…。

かなり奇をてらった設定で、展開も全く先が読めないというか、
いったい話がどう転がっていくねん?と思いつつ、
ついついラストまで見させられてしまったやん。

8年の監獄暮らしで、頭のネジが壊れてしまったのか、
アントワーヌは、善悪の区別がつかなくなってしまい、
スリを働くわ、車を盗むわ、僕力的になるわ、無茶しよる。
彼がそうなったのは、自分の夫のせいだと考えたイヴォンヌは、
ふとしたことで彼と言葉を交わすようになり、
つい、彼の行為は何の問題もないと言い出してしまう。
それを聞いて、イヴォンヌに親近感を持つアントワーヌ。

そんなイヴォンヌを、亡き夫の同僚だったルイは密かに恋していて、
彼女の1人息子テオとも親しかった。

イヴォンヌは、テオがベッドで眠りにつく前に、
亡き夫ジャンの活躍話を聞かせることを習慣にしているが、
その話が、映像となって映し出されるんだけど、
男の裏の顔を知るようになったことから、話が少しづつ変わっていくんよね。

また、警察署に、小柄でおとなしそうな顔をしているのに、
実は猟奇殺人犯で、死体の一部を入れたビニール袋を手に、
罪を告白しにルイの前に現れるんだけど、
ルイはイヴォンのことが気がかりで、上の空状態。
男の告白が、右の耳から左の耳へと素通りしてしまいよる。

この猟奇殺人鬼、何度も警察署に訪れるんだけど、そのたんびに…。

まともそうな登場人物といったら、アントワーヌの恋人(妻かもしれない)のアニエスぐらい。
ま、彼女も、アントワーヌが突然、家に戻ってくると、
帰ってくるのが早過ぎる、心の準備ができていないわと、
彼に入り口から入ってくるところから、同じことを二回もやり直しさせたりするんやけど。

奇天烈と言えば、確かにそんなストーリー展開なんだけど、
監督ピエール・サルヴァドーリの演出センスが軽やかで、
不思議にナチュラルな雰囲気が漂ってて、
アメリカ映画のようなドタバタ・コメディのようにはならないんよね。

イヴォンヌ役は、「燃ゆる女の肖像」のアデル・エネマ。
感情的にまっすぐなのに、どこかヘンテコなでコミカルなキャラを、自然体で演じてる。

対するアントワーヌ役は、「お帰り、ブルゴーニュへ」のピオ・マルマイ。
僕には初の男優だったけど、監獄生活のせいで、人格が変わってしまった男を
これまた、気張ることなく「ナチュラルに演じてる。

そして、アニエス役に、「アメリ」のオドレィ・トトゥ。
少し歳は喰ってるけど、スレンダーなプロポーションを維持し、
アントワーヌを慕う女性を、さらりと演じてる。

一筋縄ではいかない、ミョウチキリンな作品だけに、
あまり知られていない作品だけど、この奇妙さはクセになるかもしれないカモ~ン!


ファインフイルムズ 2021年9月3日レンタルリリース



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「リトル・シングス」(21年・アメリカ) 連続猟奇殺人事件を追う敏腕刑事と初老巡査を描いたシニカル・サスペンスやん!

リトル・シングス
数人の実力派俳優が出演しながら、本国で興行的に振るわず、日本ではソフトスルーとなっちっちの作品ってのが幾つかある。
本作「リトル・シングス」も、メインキャストに、デンゼル・ワシントン、ラミ・マレック、ジャレッド・レトとアカデミー賞受賞者が3人も並んでいるのに、劇場公開されずソフトスルーとなったんよね。

映画位の出来が悪かったのか?それとも何か理由があるのか?ちょっと気になってレンタルして見てみたんよ。

でこれが、俳優はいずれも好演で演出もカッチリしていて、面白くなくはないんだけど、なんかスッキリするようなしないような、奥歯に物が挟まってなかなか取れずにいる気分みたいな、何とも微妙な印象の作品だったやん。

田舎町に暮らす初老の巡査ジョー・ディーコンが、
地元で起きた殺人事件の証拠集めのためにロサンゼルスにやってきた。
ロサンゼルスでは、連続女性殺害事件が起きていて、
敏腕刑事ジミー・バクスターが捜査に当たっていた。
ジョーが、元ロサンゼルスの名刑事と言われた男と知り、ジミーは彼に興味を持つ。
そんな時、新たな女性の遺体が発見され、ジミーはジョーに同行を求める。
ジミーは、ジョーと共に捜査を進めることにし、
犯人らしき人物アルベルト・スパルマを突き止め、
彼の行動を監視するが…。

冒頭、1人でクルマを運転していた若い女性が、不気味なクルマに追われ、
必死に逃げようとする姿が描かれる。

そして、タイトルが映し出され、物語が始まるけど、
クルマの女性はどうなったのかと思っていたら、物語の中盤でちょこっと登場しよる。

まあ、それはさておき、田舎町から都会にやってきた主人公ジョーは、
元職場で、以前の同僚と出会い会話を交わす中で、
現在の彼の立ち位置や過去の出来事が少しずつ明らかになっていく。
実は、ジョーは今も過去の事件に取りつかれていて、
その事件とジミーが担当している事件が重なるように思い、
彼に協力したのだが…。

眼光鋭いデンゼル・ワシントンが、恰幅のいいボディとなってしまったけど、
いぶし銀の演技っで、心に闇を抱え男を存在感たっぷりに渋く演じてる。

反対に、エリート意識がチョイ鼻につくジミーは、
捜査が思うように進まず、焦り気味で、
そのせいで、とんでもないことを仕出かしてしまう…。

妻と2人の娘と、それなりにリッチな生活を送るジミーを、
爬虫類顔のラミ・マレックが、デンゼルに負けじと力演しているようだけど、
デンゼルの前では、どうにも存在がいまいち際立たないって気がしたな。

それより、アルベルト・スパルマを演じたジャレッド・レトの、
飄々としていながらも、怪しさを匂わせる不気味な存在感のほうが際立つな。
彼が本当に殺人犯なのか否か…。

ストーリーは、サスペンスタッチが中盤以降から違った方向にかじを取り、
やがて、結末といえるかどうかも、はっきりと言えな終わりを迎える。

監督は、「オールド・ルーキー」「しあわせの隠れ場所」のジョン・リー・ハンコック。
自身で脚本・製作も兼ねている本作だけど、実力派のキャストを揃えたまではいいが、
ストーリーに、ちょい無理矢理感があるって気がするな。
2時間を超える作品だけど、なにか描写が足りないような、
それでいて余計な描写があるような、映像はカチッとクールなタッチ決まっていて、
サスペンスムードは漂っているんだけど、どこかバランスが悪いような感じかな。

結局、あの終わり方でジョーは安心できたのか、
とらわれていた過去から脱却できたのかどうか、
ジミーはあのままどうなってしまうかなど、
解ったような解らないような、納得できかねないと言うか…。

監督は、真犯人を突き止めようとするんではなく、
それを追いかける2人の男の心の揺らぎと、その行く末を描きたかったと思うけど、
どうにもこうにも、出そうで出ない年寄りの…みたいなね。

せっかくのキャストがもったいないかなって気もしたやんかいさぁ!


ワーナー・ブラザース 2021年7月7日レンタルリリース



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「ペリー・メイスン<シーズン1>」(20年・アメリカ) レトロムード満点、群像ドラマ風味のちょい渋ハードボイルド・サスペンスやん!

ペリー・メイスン<シーズン1>
1950年末から1960年代に日本のテレビでも放映され人気を博したアメリカ・ドラマに「弁護士ペリー・メイスン」と言うのがある。
主演は、「鬼警部アイアンサイド」の車椅子の主人公を演じていたレイモンド・バー。

そんな、中高年齢層には懐かしい「ペリー・メイスン」が、装いも新たにリメイクされたのがこのテレビ・シリーズ。
シーズン1では、ペリー・メイスンが弁護士になるまでの話で、まだ弁護士事務所の雇われ探偵をしているところから物語が始まる。

なんでも、「アイアンマン」のロバート・ダウニーJrが10年程温めいた企画だそうで、1930年代初頭のロサンゼルスを舞台に、
バツイチの探偵ペリー・メイスンが、乳児誘拐殺害事件の真相を突き止めようする姿を描いたハードボイルドタッチのサスペンス作品よ。

メインキャラは、ペリー・メイスン他、レイモンド・バー版と同じ、
弁護士事務所の秘書ベラ、ドレイクなどが登場するけど、
前作と比べ、かなりキャラ設定が変えられていて、
性的嗜好や黒人問題など様々な要素を絡め、
群像ドラマともいえそうな多彩なキャラが登場し奥深いドラマに仕上がっていたやん。

全8話で、殺害事件を軸に物語が展開するんだけど、
1930年代を再現したビジュアルやジャジーな音楽がレトロムード満点でたまりませ~ん。

日本では、スターチャンネルで2020年9月から英語版・吹替え版が放送されたらしいけど、
レンタル版は英語・字幕版のみってのが、ちょっと残念やった。

1931年の冬。
戦地から戻り、しがない私立探偵として相棒のピートと共に働いていたペリー・メイスン。
ある日、旧知の弁護士EBジョナサンから、
ロサンゼルスを騒がせた乳児誘拐殺人事件の調査を依頼される。
事件は、雑貨屋のマシューとエミリー夫妻の乳児が誘拐され、
高額の身代金を用意するが、2人の子は既に死んでいて、身代金も奪われてしまっていた。
最初は、マシューに疑惑の目が向けられたが、
後にエミリーが誘拐犯の1人と深い関係にあったことが発覚し、
事態は思わぬ方向に展開していく。
メイスンの調査で、腐敗した警察内の刑事たちの実態や、
新興宗教団体が関わっているらしいことが分かってくるが…。

見始めた最初は、人物が次々と登場し、それぞれの人物像が丁寧に描かれ、
物語がなかなか進んでいかないように思えたんだけど、
やがて、それぞれの暗い秘密が明らかにされていき、
それが物語に微妙に絡み合って深みが増していき、ぐいぐいストーリーに引き込まれていく。

主人公ペリー・メイスンも、戦地でのトラウマを抱えた離婚者で、
無き両親のボロ家で、自堕落気味に暮らしているって設定。
彼の両親は牧場を営んでいたが、今はセックスフレンドの飛行士の女に土地の半分を売り、
彼女の飛行機の滑走路として使われている。

少々短気で激しやすく正義感があるようなないような人物だけど、
少しずつ正義漢に目覚めていき、やがてEBの後を継いで弁護士となる主人公を、
イギリス出身のマシュー・リスが好演。
とりたててハンサムってことでもないんだけど、人間臭くって味わい深い演技なんよね。

彼に協力する秘書のデラ役、ジュリエット・ライランスも良い感じ。
最初は、あまり目立たないんだけど、途中から頼もしい存在として目立ってくる。
キャリア志向が強く、被告人の無罪を信じて強い信念を持ったキャラで、
最終的には、単なる秘書ではなく、
ペリーの相棒として共に活躍ししそうな予感さえ感じさせるのが今風な感じ。
でもって、性的嗜好も…。

巡回警官ドレイク役クリス・チョークも、白人だらけの警察のなかで、
黒人警官ゆえの葛藤を抱えながらも、やがて正義感から、
ペリー・メイスンに協力する妻帯者の男を、凛々しいまなざしで演じ、
これまた好演。

メインとなる3人のキャラ意外にも、
メイスンの探偵仲間ピート役シェー・ウィガム、
我が子を誘拐された母エミリー役のゲイル・ランキンなど若手から、
メイスンを雇っている老弁護士EBジョナサン役のジョン・リスゴー、
エミリーの夫マシューの実父にロバート・パトリック、
新興宗教のカリスマ指導者の母に、リリ・テイラーなどベテラン俳優まで、
多彩な出演者が並び、作品レベルをグッとアップしているって思ったな。

タチアナ・マスラニー演じる新興宗教の指導者の女性シスター・アリスも、
複雑なキャラをビビッドに体現し、ドラマの最後を締めくくってくれる。
なかなか美味しい役柄だ。

他にも、悪徳刑事ジョー・エニス役のアンドリュー・ハワードの
憎たらしさこの上ない陰湿キャラも印象的。

サスペンスとしてもそれなりに楽しめるけど、
人間ドラマとしても見応えもあって、再度見直してみたくなる、
そんなドラマであ~りました。

僕が思うに、この作品、
往年の「弁護士ペリー・メイスン」を見ている人なら、興味深く楽しめると思うけど、
現在の若いドラマファンにアピールするのかどうか、
ちょっと?って気もしたな。

ま、ジイさんである僕は十分楽しんで見たけどね。
いずれにしろ、シーズン2が楽しみやんかいさぁ。


ワーナー・ブラザース 2021年6月9日レンタルリリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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