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「キャプテン・ノバ」(21年・オランダ) 地球の危機を救うためにヒロインが過去に戻るタイムトラベルSFやん!

キャプテン・ノバ
オランダで映画に関することで頭に浮かぶのは、アムステルダム出身の監督のポール・ヴァ―ホーヴェンぐらいかな。アメリカで「ロボコップ」「トータル・リコール」「氷の微笑」などヒット作を撮った監督だけど、現在は生まれ故郷のオランダに戻り、確か80歳過ぎで新作「ベネデッタ」を発表し、まだまだ元気なところを見せてる。

ま、そんなオランダのアムステルダムで撮影されたファミリー向けSF映画がこの「キャプテン・ノバ」。

なんでも、2021年にアムステルダムで開催された世界最大級の子供向け映画・メディアの祭典・シネキッド映画祭で、最優秀長編映画賞など4部門を受賞し、日本でも2023年1月に<未体験ゾーンの映画たち2023>で公開されたけど、まったく話題にならなかったし、限りなく未公開に近い作品やんと勝手に決めつけて紹介してしまおうと思う。

ジャケットのコピーに「見た目は子供、頭脳は大人」とあるけど、主人公のヒロインがある目的のために過去に戻るんだけど、タイムトラベルの影響で体が12歳に戻ってしまうって設定が面白いジュブナイルSFだ。

冒頭、荒廃した世界が登場する。
それは、地球温暖化によって人類が滅亡の危機に陥った2050年の世界だった。
女性パイロットのノバは、環境破壊を食い止めるために、
小型の人工知能ロボットADDとともに、2025年の過去に戻るが、森に不時着し気絶してしまう。
偶然通りが立った少年ナスに助けられるが、ノバは自分が12歳の体になっていたことにちょっと驚く。
でも、とにかく任務遂行のために、ナスの協力を得て、環境破壊食い止めに奔走するが…。

2021年製作のSF映画だけど、CGなどSFXがあまりCGが使われておらず、
どこかレトロでクラシカルな匂いが漂ってるな。
ノバが搭乗するタイムトラベルのためのロケット風乗り物も、
小さくてあんまりメタリック感がないし。
人工知能ロボットのADDも、チャチナなオモチャっぽい感じだし。

SF的アイテムといえば、相手の時間軸を超低速にする電波銃ぐらいで、
それが要所要所にちょこっと登場するくらい。

登場する人物も、ほとんどが善人か主人公に理解を示す人ばかりで、
極端な悪意というのは登場しない。

だから、あんまりハラハラ&ドキドキって感じはない。

でも、演出が丁寧で無駄がなく、ノバとナスのほのかなラブも微笑ましく描かれ、
気持ちよく見終えることができる。

ノバを追い詰めようとする国防省の女性ルフトマイヤーが、いつの間にかノバの味方になっていたり、
ノバやナスを助ける初老のアルタン夫婦が物分かりが良すぎたり、都合が良すぎるところもあるけど、
どこか映画にホッコリしたムードが漂ってて、不思議にあんまり気にならない。

ナスと知り合ったノバが、最初に目的を果たせず、
未来に戻ると、大人になったナスがノバの夫として存在し、
2人の間の娘もいたりするところは、タイムパラドックスとして、何気にニヤリとさせられる。
そして、ノバは、娘のために再度タイムトラベルで過去に戻り、今度こそ目的を果たそうとするが…。

12歳のノバを演じたのは、キカ・ファン・デ・フェイファー。
ちょい大人びた風情を漂わせながら、
ナスとともに目的を遂げようとするヒロインを気丈に演じて見せてる。
ノバと行動を共にするナス役は、マルアーヌ・メフタ。
見た目が同い年で実は自分より25歳も年上のノバに恋心を抱いてしまい
キスをしようとして失敗したり、微笑ましいやんかいさ~。

主人公演じた子役2人の好演もあり、好感が持てる作品になったような気がする。

ただ、ナスが、子供なのにバイクだけでなく車を運転したりするのは、
どうかな~と思ってしまったけどね。


ま、そんなにお金がかかっていないし、85分とコンパクトな作品だけど、
個人的には、ジュブナイルSFとしては、良くできたナイスムービーやんと思ったわ。

ナスが、これから出会うであろう実年齢が12歳の現在のノバを追いかけていくラストシーンも
ムフフッとさせられたしね。


アメイジングD.C. 2023年3月2日レンタルリリース



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「タイムボム 爆弾解除、ミスしたら即死。」(21年・フランス) 時限爆弾を仕掛けた車から脱出できるか否か!ってなサスペンスでおます!

タイムボム 爆弾解除、ミスしたら即死。
去年は、真夏に大病の大動脈解離を患い、動脈瘤も重なって一ヶ月ほど入院するハメになり、情報から遠ざかる日々を送っていた。もちろん、映画ソフトのリリース情報ってのも手に入るわけもない。

9月下旬に退院してリハビリ生活に突入。毎日、血圧と体重を測って、朝晩クスリを飲んで、1日4000~5000歩を目途に杖をつきながら歩くリハビリ。リハビリは、思った以上に歩けないことが多く、ちょっと歩いただけでい足が動かなくなり、前に進むのが億劫になってしまう。でも、無理してでも歩かなければリハビリにならないしな~。

そのせいでもないけど、このブログを更新する意欲もわかずホッタラカシにしていた。劇場未公開作をチェックしたけど、これはという作品に出合わなかったせいもあるけど。

前回も書いたけど、どうもここんとこリリースされる劇場未公開作って、ハズレばっかり。

そんな中で、ほどほどに面白がらせてくれたのがこのフランス製シチュエーション・サスペンス「タイムボム―」。フランス映画らしく、ドラマ的要素もちょい加味しているし、メッセージ性もあるんよね。

舞台は、フランス・パリの地下駐車場。
地雷処理専門家のソニアは、時限爆弾の仕掛けられた自分の乗用車に閉じ込められてしまう。
車内には、恋人フレッドの娘ゾエと自分の息子ノアも乗っていた。
ソニアは、同僚のイゴールとカミーユに連絡し助けを求めるが…。

時限爆弾の停止はなんとか出来るんだけど、
さらに重量感知式地雷が車に取り付けられていたことが分かり、
車から降りることができなくなった。
生き残る方法はあるのか!

無駄のない展開で、テンポは良い感じ。
地雷処理専門家のソニアが、冷静に見えて意外に焦りまくってしまったり、
ノアから母として失格みたいなことを言われてしまうし、なんとも生身の人間っぽい。

そんなノアが、タイムリミットの時刻表示の下に現れた数字とアルファベットをメモしていて、
そのメモから、爆弾を仕掛けた犯人の意図が少しづつ判明していくところもまずまず。

イゴールが地雷処理の現場で自分のミスで悲惨な状況を起こし、
それがトラウマとなって、手が震えてしまったり、
最初の時限爆弾で解除する線の色がいずれかなど、
随所にハラハラさせるようなところがあり、
地下駐車場のみの限定空間による展開だけに、
ダレないように色々工夫が凝らされている。
どちらの線の色を切るかなど、「ジャガーノート」の今更な二番煎じもあるけど。

後半で、この事件には、
ソニアたちがウクライナのドンバスで行った地雷処理計画が関係していることが判明し、
その犯人が明らかになるが…。

ウクライナのドンバスの話が出てきて、現実感が増してくる。

ラストに、地雷で犠牲となってしまう子供たちのことが、文字で語られ、
地雷による状況に警鐘をならすメッセージを突き付けてくる。

ソニア役は、NetFlixの「アーミー・オブザ・デッド」(21)に出演しているノラ・アルネゼダー。
ちょい感情過多なヒロインを、動きのほとんどない役柄ながら、
そこそこ生々しさを滲ませて恐怖感を漂わせている。
他の出演者も馴染みのない俳優ばかりだけど、
カミーユ役のサラ・モルテルセンが、タイトなパンツルックでクールビューテー。
ちょっと印象に残ったな。
あとゾエ役の少女も可愛かった。

ところでこの作品、
「2021GRIMMFEST International Festival of Fantastic Film」で
最優秀監督賞を受賞しているらしい。
ま、どんな映画祭かよく知らないんだけど。
ヨーロッパのマイナーな映画祭なんやろね、多分。


ニューセレクト 2023年1月6日レンタルリリース



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「スクリーム」(22年・アメリカ) ヒット・ホラー・シリーズの第5弾やんかいさ~!

スクリーム(2022)

今年は、1月にアニメ「クルードさんちのあたらしい冒険」を紹介して以来、5ヶ月ほど未公開の作品紹介をしてこなかった。ま、サボってたわけだけど、紹介したいと思わせる作品に出会わなかったってのもある。

最近は、劇場未公開作が以前に比べあまりリリースされなくなっているようだし、リリースされてもハナからツマラナイと思えるような作品ばかりで、どうにも食指が動かなかったんよね。

で、久々に紹介したいと思えたのが、この「スクリーム」。アメリカで今年の1月に公開されて大ヒットしたらしいけど、それにもかかわらず日本じゃ劇場未公開でソフトスルー。

いちおう、本作はウェス・クレイブン監督のヒット・ホラ・シリーズ「スクリーム」の第5弾になり、
映画ファンなら、このシリーズは知っていると思うし、劇場公開してもおかしくないのにね。
ま、映画会社にもいろいろ都合があるんでしょ!

このシリーズは、ホラー映画の定番要素、言ってみればあるあるネタを逆手に取ったような作りで、映画好きをニンマリさせてくれるんよね。
シリーズ4作までクレイブン監督が撮ったけど、彼は2015年に脳腫瘍のため76歳で亡くなってしまい、「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」(2011)でシリーズは途絶えたと思っていた。

それが、10年の時を経て、新しい監督によってシリーズ復活。ワクワク気分でレンタルしましたわさ。
1作目と同じタイトルだけに、リメイク作じゃなかろうかとも思ったけど、
良い意味で予想を裏切られて、ちゃんとしたシリーズ続編に仕上がってたやん。
それも、あんまり劣化することもなく。
ただ、シリーズを続けて見ていない人間には、登場キャラの背景がわからず、
ちょっと置いてけぼりを喰ってしまうところもあるかもしれないけどね。

ま、それを抜きにしても、殺人鬼ムービーとしちゃ、充分楽しませてくれるやんかいさ~!
ホラーの定番要素を、しっかり逆手にとるシリーズならではセリフや描写もナイスだし。
でもって、シリーズを支えたお馴染みキャラも再登場するってもウレシカルカル!

映画は、ウッズボローの町に住む女子高生タラが、
ゴーストフェイスの仮面をかぶった殺人鬼に襲われるところからスタート。
タラが重症を負ったことを知り、離れて暮らしていた姉のサムが
恋人のリッチーと共に彼女の元に駆けつける。
サムは、以前ウッズボローの街で起きた連続殺人事件を模倣したものではないかと考え、
当時の保安官デューイに犯人探しの協力を請おうとするが…。

殺人鬼によって、次々と登場キャラが殺されていくけど、
殺されるのが、以前の連続殺人に関わっている人間ばかりだと分かってくる。
サムも、実は秘密を抱えていて、そのために妹のタラが襲われ、
それはサムをウッズボローの街におびき寄せるためだった…。
いったい、殺人鬼は誰なのか?1人なのか、それとも2人組なのか?

ストーリーは、少々強引だけど、それなりに練られていて、
展開もスピーディで、ツボを得た演出もメリハリが利いてるし、
ラストまで一気に見せられてしまうなぁ!
スプラッター度も、まずまずなエグサだし。
監督は、マット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットの二人組で、
本作の前にホラー・サスペンス「レディ・オア・ノット」(19年)を撮っているぐらいで、
その作品もソフトスルーだったし、日本じゃ知名度はほとんどない2人だなぁ。
「レディ・オア・ノット」も、レンタルしていないみたいで見てないしね。

しかし、コイツが殺人鬼だったとは!
ネット社会の今なら、こんな動機で殺しまくるってのもあるかもしれないカモ~ン!

シリーズ1~4までの主人公だったシドニー役ネーヴ・キャンベル、
ワイドショーの司会者ゲイ役のコートニー・コックス、
それに保安官デューイ役のデヴィッド・アークエットのシリーズを支えた3人が登場するけど、
ゲスト的な扱いじゃなく、ちゃんと見せ場を用意されている。
しかし、3人とも老けたなぁ。ま、10年ぶりのシリーズ出演やもんね。

新キャストとなるサム役はメリッサ・バレラ、タラ役はジェナ・オルテガ、
タラの友人アンバーに、マイキー・マディソン、友人ウェスにディラン・ミネット。

メリッサ・バレラって、どこかで見たことあるなあと思い調べたら、
ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」のヒロインやった女優さんやった。
ラテン系の濃いめの顔立ちで、気丈さもあり、「スクリーム」じゃ、
殺人鬼相手に大立ち回りを見せてくれよる。

1作目の殺人鬼だったビリー役スキート・ウールリッチも、カメオ出演してる。

エンディングに「ウェスに捧ぐ」とクレジットが出るけど、
この出来なら、ウェス・クレイブンも天国でホッとしているんちゃう。

とにかく、久々に満足のいく、殺人鬼ムービーに出会えたなって思いましたわさ。
アメリカじゃ、ヒットのおかげで、シリーズ6作目が作られるようで、
メリッサ・バレラとジェナ・オルテガが続投するらしい。

しかし、あの人が、この5作目で…。
意外な展開と言えば、意外な展開で、それがこのシリーズらしいところでもあるんだけど。


パラマウント・ピクチャーズ 2022年5月25日レンタルリリース



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「クルードさんちのあたらしい冒険」(20年・アメリカ) 原始時代に暮らすご陽気ファミリーのコミカル・アドベンチャーの秀作やん!

クルードさんちのあたらしい冒険
2013年にアメリカで公開され本国で大ヒットしにも関わらず、日本じゃ劇場未公開となったアニメの7年ぶりの続編が、この「クルードさんちのあたらしい冒険」。続編も、コロナ禍のアメリカで大ヒットしたにも関わらず、これまた日本じゃ劇場未公開でソフトスルー。

前作の紹介のときにも書いたけど、ドリームワークスのアニメ作品は、ディズニー・アニメと違って日本じゃ人気がなく、興行的に難しいと思われているのかもしれないな。

僕は、前作「クルードさんちのはじめての冒険」がめっちゃ面白かったので、続編がソフトスルーでリリースされると知り、待ち焦がれていたんよね。

レンタル版は特典がないということなのでセル廉価版を買って観たんだけど、期待にたがわず、上出来のアニメだった。特典も60分以上とたっぷりだし、ウレシ・カルカルよ。

舞台は、原始時代。
洞穴で暮らしていたクルード一家が、新しい住まいを見つけるために、一匹狼の青年ガイと共に冒険の旅に出る話が前作「クルードさんちのはじめての冒険」だったけど、今回は、そんな旅の中で、もう一つの家族、ベターマン家族と出会い、いろんなトラブルに見舞われるって展開。

グルード一家のメンバーは、父・グラグ、母・ウーガ、長女・イープ、次女・サンディ、デブの長男・タンク、それに祖母のグランと前回のまんま。
日本語吹き替えが、ほとんど前作から続投しているってのもナイスやん。

グルード一家が出会ったベターマン一家は、強大なツリーハウスで暮らす文明人。
ベターマン一家は、ガイの亡くなった両親と親しかったことから、彼らを歓迎する。
実はベターマン一家は、ガイを自分たちの娘ドーンっとくっつけ、
グルード一家をまた追い出してしまおうと考えていた。
ガイと恋仲になっているイープは、そんなことに気付かず、
始めて出来た女友だちと大喜びで、ドーンと親しくなる。
そんなとき、父グラグが、絶対に食べてはダメと言われていたバナナを食べてしまい、
とんでもないトラブルに見舞われてしまう…。

洞穴人のグルード一家を、ベターマン一家は野蛮な人間たちと軽蔑するんだけど、
それを気にすることなく、ちょい文明的な暮らしに楽しむ妻のウーガやタンク。
寝る時も全員で丸くならなければと、家族は常に行動をモットーとしていたグラグは、
家族がバラバラに行動し始めたのに戸惑い、オロオロするが…。

“互いに思いやる気持ちが大切”ってテーマを、
教訓じみず、ギャグをまぶして、どこまでも明るいタッチで
現代感覚でスピーディーに展開しているな。

グルード一家のキャラも前作同様に際立ってるし、
彼らと正反対のベターマン一家のキャラも、負けずに個性的でオモシロイ!
彼らを取り巻く奇妙なアニマルたちも楽しいやん。

後半じゃ、キングコングみたいな巨大モンスターが登場して、
派手なアドベンチャー・アクションも用意されているし、
90分があっという間よ、ほんまに。

イープの彼氏ガイの前に、幼馴染みのドーンが登場することで、
三角関係になんるのではと思ってしまうけど、
そうはならないところも、ええ感じ。

男たちがさらわれ、残った女性たちが
一致団結して彼らを救助に向かうってところも、今どきな感じやしね。

ありがちな展開を避けた脚本がなかなか練られていて好感が持てるやん。

色鮮やかでカラフル過ぎる色彩も、目にウレピー!

アメリカでの声の出演は、ニコラス・ケイジ、エマ・ストーン、ライアン・レイノルズと
スターが揃っているけど、字幕で見ていても、その良さというのがあんまり分からない。

やっぱ、アニメは吹き替えでみるのが一番かもね。

しかし、こんなに面白いのに、あんまり話題にされないって、
なんか残念な気がしてくるやんかいさぁ!


NBCユニバーサル・エンターテイメント 2021年12月22日レンタルリリース



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「クライム・ゲーム」(21年・アメリカ) 金に目のくらんだ悪党たちに待ち受ける結末は…?

クライム・ゲーム
コロナ禍のせいなのか、劇場公開が伸び伸びになり、結局は配信となったアメリカ映画って結構あるみたい。
この「クライム・ゲーム」がそれに当たるのかは分からないけど、名のあるスタッフ&キャストにも関わらず、日本でも劇場公開はされず2022年3月に配信されてしっまちよ。

監督は、「トラフィック」でアカデミー・監督賞を受賞、「オーシャンズ」を大ヒットさせたしたスティーヴン・ソダーバーグ、出演が「ホテル・ルワンダ」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたドン・チードル、「トラフィック」でアカデミー賞助演男優賞を受賞したベニチオ・デル・トロ、それに「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のジム・ホッパー署長役で知られるデヴィッド・ハーパーと渋めのキャストが揃ってるのにね。

舞台は、1955年の自動車産業の街デトロイト。
出所したばかりの黒人ギャング、カートは、謎の男ダグから依頼を受け、
メキシコ系ギャングのロナルドたちと
自動車系メーカーからある書類を盗むため、
書類のありかを知る中間管理職マットの家に忍び込み、
マットが書類を盗ませる間、
彼の家族を人質として見張る仕事を引き受ける。
ところが思惑通りいかず、
事態は裏社会の大物たちや州警察も巻き込む展開となるが…。

歳喰っったせいで僕の理解力が乏しくなったのか、
次から次へと登場キャラが増えていき、人間関係を理解するのに少々手間取ってしまう。
だから、映画のテンポは良いんだけど、途中でコイツとコイツはどういう関係?と
頭を悩ませながら見てしまったわ。

結局、見直そうと2回見てしまったやん!
で、2回目で人間関係が把握でき、それなりに面白く鑑賞できたんでおます。

マットが盗み出そうとしていたのは、自動車に関する新技術の書類で、
成り行きでその書類を手に入れたカートとロナルドは、
欲に目がくらんでもっと大金を手に入れようとするんだけど、
事はそう上手くは運ばない…。

多彩な登場人物を監督は手際よく描写し、飽きることはないな。
自動車産業の街デトロイトを舞台にしているところも納得。
デトロイトは、当時は犯罪のはびこる街で、黒人ギャング達やメキシコギャング達が
勢力争いをしていたらしいけど、そんなノワールな雰囲気もええ感じ。

マットは、家族を捨てて愛人である会社の秘書と家を出ようとしていたらしいし、
ロナルドは、ボスの妻とできていて、2人で高跳びしようと考えていたし、
カートは、大金を手に入れてデトロイトから出たがっていたし、
いずれもロクな人間じゃないんだけど、なんとも人間臭くって
それをベテラン俳優たちが説得力たっぷりに演じていて、物語が弾むな。

最後に、ギャング達に盗みを依頼した雇い主が現れるんだけど、
あんたがその役をやるんかいな!と人気俳優が登場。

最終的に、誰が得をするのかは、見てのお楽しみでごんす。

しかし、「ハムナトラム」シリーズの主役で一躍人気スターとなったブレンダン・フレイザーが
超デブのダグ役で出てきたのには驚き桃の木山椒の木でやんしたわ!
最初、誰か分かれへんかった。ほんまに太ったのか、メイクしてるのか?

監督は、カートとロナルドを軸に、群像ドラマ的な作品を目指したのかもしれないな。
マットと彼の妻や子供達の描写も、ちょい味わいがあるし、
ボスの妻ヴァネッサのドライで冷淡なファムファタールぶりもムフフッとさせられる。

1950年代の雰囲気は文句ないんだけど、
もうちょっと人間関係を分かりやすく描いてほしかったなぁ。
そしたらラストのあのシーンも哀愁が漂ったかもしれないんとちゃう?
と思ってしまいましたわさ。

まあ、派手さはないけど、それなりに楽しめる作品やったかな。
しかし、雇い主があの俳優だったやなんて…。


ワーナー・ブラザース 2021年11月3日レンタルリリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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