FC2ブログ

「私立探偵ストライク」(17年・イギリス) 義足のやさぐれ探偵とネアカチックな美人秘書のミステリーやん!

私立探偵ストライク
「ハリー・ポッター」シリーズで知られる作家J・K・ローリングが、新人男性作家ロバート・ガルブレイスとして2013年に発表した探偵小説をテレビドラマ化したのが、この「私立探偵ストライク」。
彼女が別名で発表したのは、「ハリー・ポッター」で有名になり過ぎて、そのイメージで見られてしまうことに抵抗があったかららしい。

日本じゃ、スターチャンネルで放送され、レンタルされたんだけど、探偵ものが好きなんで観てみることにしたんだ。

主人公は、アフガン戦争で片足を失った義足の私立探偵コーモラン・ストライク。
彼の事務所に派遣秘書としてやってきたロビン・エラコットと共に様々な事件の真相を探るミステリーで、
3枚リリースされ、3つの事件が描かれてる。

プロローグとも言える第一章「カッコウの呼び声 ~スーパーモデル死亡事件~」は、3話構成で3時間。
(第二章・第三章は前・後編で2時間)
ストライクとロビンの出会いから始まり、人気モデルの転落死の真相を探る話だけど、
次々と怪しげな人物が登場するわりに、ちょっと展開がユッタリ気味で、あまり緊張感はないかな。
そのぶんストライクとロビンのキャラを丁寧に描いていて、
物語が進むにつれ二人の背景が少しずつ分かって来るんよ。
ストライクの母が元ファッションモデルで父がロックスター、
そして母の死をきっかけに彼がオックスフォード大学を中退して軍に入隊したことが語られる。
また、ストライクには姉がいて、彼女は金欠でやさぐれ気味の弟を心配しており、
一緒に暮らそうと持ちかけるんだけど、彼はそれをはねのけてる。
ロビンは、大学で心理学を学んでいたけど中退しており、結婚を約束したマットと同棲していて、
二人で家を購入するために給料の良い会社への面接に行くんだけど、せっかく就職が決まったのに…。
第二章以下で、彼女の悲しい過去が少しずつ明かされ、
どうして探偵という仕事にそれほど興味を抱くのかが分かってくる。

ちょっと陰気でだらしない生活を送りながらも、ストライクの推理能力はなかなかのもで、
事件現場に行くと、いつも様々なものをコンパクトカメラやスマホで撮りまくり、
その画像をじっくりと眺めて推理を働かせ、真相に近づいていくところはなかなかよ。
ストライクとは反対にネアカなロビンは、機転がきいて行動力もあり、
パソコンにも精通していて情報収集能力が抜群だし、
ストロングの強い味方としての存在感がビンビンッ。

ラストにストライクは意外な真犯人を追いつめるんだけど、
義足ゆえに犯人にやられそうになった時も、ロビンが…。

アメリカのドラマなら、もう少しタイトにメリハリをつけて展開するんじゃないかと思うし、
登場するキャラ達の人間関係も分かりやすく描かれると思うけど、
ストロングとロビン以外のキャラは、ちょっとあっさりし過ぎな気もしたな。
ロンドン警視庁のウォードル刑事や裏稼業のシャンカーなど、
ストロングとどういう関係なのか、いまいち分からないし。

第二章の「カイコの紡ぐ嘘 ~小説家惨殺事件~」は、失踪した小説家を、彼の妻の依頼で探す物語。
中盤で小説家の死体が発見されるんだけど、
少々猟奇的なところもあり、ちょいゾゾッとさせられる。
ラストにストライクが怪しい人間たちの中から真犯人を名指しするんだけど、
まさかこの人物とはっと、ちょっと驚かされたやん。

この話も人間関係がちょっとややこしくて、
途中で何度か前に戻して同じシーンを見直したわさ。
それにしても死体のアレを犬に…。

ロビンは、探偵業にますますハマっていき、
ストロングの秘書というより、彼の相棒チックな存在になっていく。

第三章「悪しき者たち ~探偵脅迫事件~」は、ロビン宛に切断された足の入った小包が事務所に届く、
これまた猟奇じみたオープニング。
その足が若い女性のものと分かり、その女性があるマンションの部屋に訪れた同時刻に、
ストライクもその部屋に訪れていたことが監視カメラから判明し、
彼は殺人犯とみなされそうになるが…。

3人の容疑者らしき人物が登場するけど、
これまた容疑者に説明不足気味なところがあり、
僕には、いまいち物語に入りこみにくいところがあったかな。

3話とも監督は違うけど、映像のムードは一貫しているな。

ストライク役トム・バークとロビン役ホリディ・グレンジャーは、
僕にはお初な俳優だけど、役柄にはぴったりハマってる。
投げやりな日々を送りながらも不思議に女にはもてちゃうストライク、
恋人の反対を無視してまで探偵業にのめりこむロビン、
2人が恋に落ちるのではなく、あくまで相棒としての立ち位置で、
友情を育んでいくところが、なんか良い感じ。

このソフトは字幕のみで吹替えがないのが、僕としてはちょっと残念やったなぁ。
吹き替えなら、もう少し情報量が増えて、推理物として、
話や人間関係が分かりやすくなったのではとも思えるからさぁ。

いずれにしろ、探偵ドラマとしては、まずまずって感じの「私立探偵ストライク」だけど、
ストライクとロビンのその後の活躍がちょっと見たい気もしたやん。


ワーナーホームビデオ 2018年11月21日レンタルリリース



にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ
にほんブログ村

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

「カジュアル・ベイカンシー 突然の空席」(15年・イギリス) 「ハリー・ポッター」のJ.K.ローリングの大人向け小説のTVドラマ化でおまんにやわ!

カジュアル・ベイカンシー 突然の空席
「ハリー・ポッター」の70年前を舞台にした新シリーズの1本目「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」が現在公開中だけど、その脚本も担当した「ハリー・ポッター」の生みの親J.K.ローリングが、大人向けに書いた小説をTVドラマ化したのが、この「カジュアル・ベイカンシー 突然の空席」。

J.K.ローリング原作なのに、あまり話題にもされず、「ファンタスティック-」の公開に便乗してオマケ扱いでリリースされたみたいだけど、ま、確かに日本じゃ原作小説もそれほど話題になっていないみたい(と思う)だし仕方ないか。

話は、イギリス郊外の田舎町を舞台に、ある人物の突然の死によって、そこに住む人間たちに及ぼしていく様々な出来事を描いた群像劇で、穏やかなタッチでストーリーが展開するのに、最後にググッときてしまう、不思議な味わいを持ったドラマやったやん。

美しい田園風景が広がる田舎町パグフォード。
町の自治組織議会議員を務める、住人からの人望の厚い弁護士のバリーが突然死し、
自治組織議会に空席ができ、補欠選挙が行われることになった。
議長のハワードは、息子でバリーの弁護士仲間だったマイルズを無理矢理に出馬させる。
低所得者層のための救貧院をリゾート施設に作り変えようと考えているハワードに対抗するため、
議員で医師のバーミンダーやテッサは、テッサの夫で中等学校の副校長コリンを立候補させる。
バリーの弟で工場労働者のサイモンも、議員になればワイロがゲットできると、よこしまな考えから出馬。
そんな折、亡きバリーの幽霊サイトが何者かによって立ち上げられ、
住人達の秘密が次々と暴露されていった…。

全3話・3時間のTVドラマだけど、
登場キャラが20人以上に及び、馴染みのない俳優が多いせいもあり、
最初は各々の人間関係を把握するのに、ちょっと戸惑ってしまったわ。
原作小説では、もっと登場キャラが多く、それを整理し、
もう少し判りやすくされているみたいなんだけど。

マイルズは、父ハワードと母シャーリーの言いなり状態で、
40過ぎにもなって親に反発できない彼を疎ましく思いながらも愛している妻サマンサ。
当然、サマンサはシャーリーと犬猿の仲で、なにかにつけて対立している。

バリーとはソリが合わなかったサイモンは、
家では暴君で息子ポールにいつも辛くあたっていた。
幽霊サイトで隠し事を暴露されると、うろたえて…。
そして彼の行為が、とんでもない結果に…。

そして、低所得者層エリアに住んでいるクリスタル。
ヘロイン中毒の母テリーに悩まされながら、
幼い弟ロビーの面倒をよくみていて、
生前のバリーからは、彼から何かと援助してもらい将来を前向きに考えていた。

登場キャラそれぞれの特徴が、軽くはあるけど端的に描写されていて、
中でも、クリスタルの比重が、後半は大きなものになってくる。
風貌からして役柄にナイスマッチするような俳優がキャスティングされていて、
あまり混乱しないよう作られているのもナイスかな。

アメリカドラマなら、もっと展開にメリハリをつけてパンチを利かせるところだけど、
あえて穏やか、かつ軽やかに描いていくところが、最初は物足りなく思えるんだけど、
何ていうか、じんわりと人間味みたいなものを感じさせ、これはこれで“あり”かなとも思えてしまう。
実際、話はへヴィーな部分も結構あるんだけど、そういうのって見ていて辛くなってくるし。
ま、劇場映画とちがってTVドラマってことで、こういうタッチにしたのかも。

それでも、ラストに起こる悲しい出来事(これの伏線の張り方がニクイやないの)のあと、
ある決断をして前に進む人間もいれば、失望のどん底に陥る人間もいる、
人生いろいろ、男もいろいろ、女もいろいろと、島倉千代子の歌を思い出してしまいましたわさ。

しかし、知名度がある俳優が、
「ハリー・ポッター」シリーズでダンブルドア校長役のマイケル・ガンボンぐらいで、
後は、ダニエル・クレイグ版「007」シリーズの脇役ロリー・キニアなど地味な役者だらけ。
でも、それぞれ印象に残る演技を見せていて、
なかでもクリスタルを演じた若手俳優アビゲイル・ローリーが、
やさぐれているのに心優しさを内に秘めた少女を、
実にナチュラルに演じていて、特に印象深かったやん。

もう一人、ハワードの妻シャーリーを演じたジュリア・マッケンジー。
物腰柔らかで上品なたたずまいなのに、気位ばかり高い性格クソな高慢ちき老女を、
こんなバアさんいてそうやんと思わせるリアリティさを持って、さらりと好演。
彼女、ネットで調べたらTVシリーズ「ミス・マーブル」のマーブルを演じたこともあったんだ。
本作じゃ嫌われ役ながら、ベテランらしい確かな演技で、上手いやんかいさぁと思ってしまったわ。

このドラマ、物語もさることながら、俳優たちの演技合戦を楽しむってのも見方としてありかもしれないな。

ワーナーブラザース ホームエンタテイメント 2016年11月2日レンタル&セル・リリース



にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ
にほんブログ村

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

「フライング・コップ」(82年・アメリカ) とことんナンスンスなポリス・コメディ!

フライング・コップ

オバカ・コメディ映画「裸の銃を持つ男」シリーズ(88・91・94年)の元となったテレビ番組が、
この「フライング・コップ」だ。
めでたく日本でもDVD発売となり、レンタルもOKなんで、ウレシカルカルやんかいさ~。

僕は、かなり前にビデオ・リリースされたのを中古(2本で1000円)で手に入れ、
そのナンセンス極まりないギャグの連発にゲラゲラリ~ンだった。
年に一度は、デッキに入れ、笑いまくりながら見ておりましたわさ。
アメリカ製ナンセンス・テレビ・コメディとしちゃ、最高の番組じゃなかろうか。

ま、それが画質アップで、主演のレスリー・ニールセンもインタビューまで付いてるんだから、
たまらないったら、ありゃしない。

原題は「POLLICE SQUAD!」だけど、
番組の製作総指揮をしているジム・アブラハム、デビッド&ジェリー・ズッカーらが
制作・監督した「フライングハイ」(80)をもじって、こんな日本タイトルを付けたんだろう。

1話25分で、全6話しか作られなかったんだけど、その理由は、ニールセンのインタビューによると、
「テレビは、あまり集中して見ない人が多いから、
25分の中に、映像の端々に至るまで、てんこ盛りギャグを詰め込んだこの作品は、
集中して画面を見ることを要求してしまい、そのおかげ視聴率がふるわず、6話で打ちきりとなってしまったんだ。
映画館なら、観客は画面に集中して見るので、その心配もなかったんだがね。
それで、私は、これの劇場版を作ろうと、製作者達に言ったんだ」
そして、6年後に、多少設定は変えつつも劇場版が作られ、ヒットしたってわけ。

毎回オープニングにゲストスターが登場するんだけど、
それが、死体の役だったり、出たと思ったらすぐ殺されたり、
数秒か長くても30秒ぐらいしか映らない、なんとも可哀相な扱い。
なにがゲストスターやねんと怒りそうなもんだがな~。
「スター・トレック」のカーク艦長ことウイリアム・シャトナーも、
出たと思ったら、あっさり毒殺されとったわさ~。

もう1人、オープニングには、毎回エイブラハム・リンカーンが登場して、
銃をぶっ放すんだけど、これの意味がいまいいちわからなかった。
アメリカ人なら、すぐにピンとくる、有名な逸話を茶化したギャグなんだろうか。

事件捜査が行き詰まると、
フランクは、靴磨きの情報屋ジョニーのところに行き、情報を手に入れるんだけど、
このジョニーってのが博識というか、めっちゃ物知りというか、
フランクの去った後、野球監督、手術を前にした医者など、ちょい悩みを抱えた人物が現れて、
その都度、ジョニーが的確なアドバイスをするってのも笑わしよるやないの。

いちおう、事件発生、主人公のモノローグ、捜査開始、犯人逮捕、めでたしめでたしでストップモーションと
構成は、刑事ドラマによくある形の展開となっているんだけど、
その中に、どれだけアホなことができるかってのに、精力を費やしまくっているんよね。
ほんまに、細部に至るまでギャグをぶちこんでいるから、
1回見ただけじゃ気付かない箇所もいっぱい。
だから、僕も、ビデオで何度か見ていたけど、あっ、こんなところにもギャグが!
と何度目かでやっと気付いたことも、しばしばあった。

この手の作品って、あんまりギャグの中身を話すのは御法度だと思うから話さないけど、
ナンセンスなお笑いが好きな人なら、絶対ハマること請け合いのテレビドラマでおまんにやわ。

今回、DVDで見直してみて感じたのは、意外にギャグが古びていなかったってこと。
よくあるヒット映画のパロディの羅列ってものじゃなく、
純粋に、とことんナンセンスなギャグのみでつっぱしてるからだろうか。

僕が一番好きなギャグは、エンディングの疑似ストップモーション。
当時、アメリカのテレビドラマは、ストップモーションで終わることが多かったそうで、
それを、ニールセンたちが動きを止めてストップモーションのように見せてるだけっていう、
アホな形で再現しているんだ。
カップにコーヒーを注いでいるところで静止したら、熱いコーヒーがぼとぼとこぼれたり、
署員みんなが静止しているところに刑事がひょっこり現れて、あわてて静止ポーズとったり、
毎回、バラエティに富んだ疑似ストップモーションを見せてくれるんだけど、
何度見てもゲラゲラ笑ってしまうわさ。

アミューズ ソフトエンタテインメント 2010年4月23日リリース



にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ
にほんブログ村

テーマ : テレビ ドラマシリーズ
ジャンル : 映画

「バーナード・アンド・ドリス」(06年・米・英)

バーナード・アンド・ドリス

「億万長者の彼女が、ゲイの執事に全財産を残した理由とは?」
ちょっと興味をそそるコピーにひかれレンタルして見た、実話をベースにしたテレビ作品だ。

1900年代末のアメリカを舞台に、タバコ産業に君臨する大富豪ドリスと、
彼女に献身的に仕えた執事バーナードの、出会いからお別れするまでの日々を綴ったもので、
映画の冒頭で「この物語は事実に基づく部分と異なる部分があります」と前置きされている。

エリザベス・テーラーの紹介で、新しい執事としてドリス邸にやってきたバーナード。
きめ細やかで如才ないバーナードの仕事ぶりに、ワガママで気むずかしいドリスも一目置くようになり、
次第に信頼を寄せ、いつしか彼は、彼女にとってなくてはならない人になっていく…。

当時としちゃ、ゲイであることをカミングアウトするのは、なかなか難しい時代だったと思うんだけど、
バーナードはさらりと女主人に告白し、それを彼女もすんなりと受け入れる。
ちゃんと仕事ができれば、本人の性的嗜好など問題じゃないと、
ドリスはなかなか進歩的な考え方をしていたみたい。
それどころか、バーナードが休みを取って男性とデートをしたら、
興味本位じゃなく、親しい女友達の恋愛話を聞くみたいに、
彼にデートの成り行きを楽しそうに聞き入ったりもするんだよね。

ドリスの趣味のひとつ、ランの栽培をバーナードも手伝うんだけど、彼も園芸を少々かじっていたこともあり、
栽培を通して、互いの心の内に秘めた寂しさみたいなものを、次第に感じ合うようになる。
そして、互いへの信頼感が益々高まっていく…。
オープニング・タイトルに、ランの花びらが使われているけど、これってとても重要なモチーフなんだ。

父母と幼い頃に死に別れ、叔母に育てれたバーナード。
2度の結婚に失敗し、生まれた娘を24時間で死なせてしまったドリス。
ドラマティックにしようと思えば出来そうな要素は、ほとんどセリフだけで語られ、
物語は、物静かに淡々と進められる。
バーナードが、アル中が再発し、主人の蔵から高級な酒を盗み飲みするエピソードだって、
実にあっさりと描かれる。

監督は、R・アルトマン監督の「ゴスフォード・パーク」(01)や「カポーティ」(05)などに出ていたベテラン中堅俳優ボブ・バラバン。
僕の好きな映画、ケン・ラッセル監督のサイケデリックSFムービー「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」(79)にも出ていたな。
チビで風采のあがらない、見た目じゃ女にモテへん度めちゃ高いオッサンだけど、丁寧な演出で、主人公二人の心の機微を巧みにすくい取っていく。

バーナードは、歌手ペギー・リーにも仕えていたそうで、オープニング・タイトルのバックに彼女の歌が流れる。
作品全体に流れる音楽も、ユッタリしたメロディのスタンダード曲ばかりで、時代色を上手に醸し出してるんだ。

ドリス役にスーザン・サランドン、バーナード役にレイフ・ファインズ。
演技派だけに、実在の人物に血を通わせ、嫌な部分もひっくるめて人間味ある、味わい深い演技を見せてくれる。
どちらかと言うとファインズが儲け役で、誠実で控えめ、でもほんの少し意志がもろいゲイの男を、
エレガンスに、かつリアリティたっぷりに演じてみせる。
DVD特典映像で、実在のバーナード本人の写真を見ることが出来るけど、
「カポーティ」でカポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンみたいな小太り男。
カポーティもゲイだったし、ホフマンがバーナードを演じてもオモシロイかなと思うけど、
ホフマンはどうもエレガンスって柄じゃないし、作品の雰囲気が違うものになってしまうかもね。

ところで、身分の違いはあれど、誰だって心に抱える寂しさは、度合いが違っても同じなんだと思う。
全く寂しさを感じたことがないって人間はいないはず。
病気で弱り果て死期が近いドリスにバーナードが注射する場面で物語が始まるから、
言ってしまっても良いと思うんだけど、ドリスの死後3年後に、バーナードも亡くなったらしい。

きっと寂しさを分かち合える人を亡くし、その後もドリスのような人が現れず、
心がめちゃくちゃ衰弱してしまったせいじゃないだろうか。
いくら彼女から巨万の財産を残されても、お金じゃ埋められないものがあったんだ。

僕には、そんな大金を残してくれそうな人なんていないから分からないけど、
そういう人がいたら、僕ならどうなるだろう。
なんか、「寂しさ」なんてもんを、ちょっぴり考えさせられた映画じゃあ~りませんか、キンセンカ!

ワーナー・ホーム・ビデオ 09年12月16日リリース



にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ
にほんブログ村

テーマ : 日本未公開作品
ジャンル : 映画

GALACTICA RAZOR ペガサスの黙示録(07・米TV)

GALACTICA RAZOR ペガサスの黙示録

レンタル店には、アメリカや韓国のTVムービー・シリーズが、かなりのスペースをとってドド~ンッと並んでいる。
ソフト会社やレンタル店にとっちゃ、劇場映画なら1本単位で借りられるけど、シリーズが当たれば、シリーズ全巻借りてもらえるから、ビジネス的には好都合なんだろうんね。

そんなTVシリーズで、僕が最近ハマっているのが、SFドラマ「GALACTICA(ギャラクティカ)」。
たまたま、知り合いから勧めでシリーズのシーズン1・(起)の序章「ジェノサイド」を借りて見てから(182分もあった)、ドラマティックでアダルトな展開に魅入られてしまったんだ。

SFXも、TV番組とは思えないリアル感たっぷりだし。
人間ドラマとしても、実に奥深いし、予想を裏切る展開が用意されているし、止められない止まらないカッパ・エビセン!(古いギャグでゴメン)でおまんにやわ。
シーズン1(起)、シーズン2(承)、シーズン3(転)と見続けて、いよいよ最終シーズン4(結)が待ち遠しくてしかたがない今日この頃でおまんにやわ。

どうも(結)は来年までお預けらしく、その代わりというか、僕のような「GALACTICA」ファンのためという訳でもないけど、シリーズのスピンオフ作品「GALACTICA RAZOR ペガサスの黙示録」がリリースされた。

これは、シーズン2の第10~12話に登場した女艦長が仕切る宇宙船ペガサスにまつわるドラマ。
日本でもCSかなんかでTV放映されたらしいけど(ウチはCS放送が見れないんで、確かなことは判らない)、その全長版。

ペガサスの乗組員だった女性ケンドラを軸に、ギャラクティカのレギュラーメンバーが登場し、シリーズ以上に、シビアでハードな物語が展開。
人類の宿敵サイロン軍団との、宇宙戦バトルも迫力満点。劇場の大画面で見たくなるスケール感よ。

気丈で冷徹、任務を果たすためにはどんな犠牲も払わない、はた目からちょっとコワくて近寄りがたいケンドラ。その徹底ぶりに、最初は好きになれない女やな~思ってしまったけど、彼女のとったラストの決断に、ついホロリッとさせられてしまいましたわさ。
任務遂行のためには、自分だって犠牲にする、その真っ直ぐな生き方に、ちょい感動。
一本筋を通した行動にアッパレよ。
これ1本で、彼女の見納めなんて、な~んか残念。
演じるステファニー・ジェイコブソンは、東洋の血が混じっているようなオリエンタルな顔つきで、めっちゃ美人ってこともないが、キャラにピッタリで、強い印象を残すってことは、力演しているんだ。
サイロン役でもいいから、再登場して欲しいな~。

なお、このスピンオフ作品は、アメリカじゃシーズン4の直前に放映されたらしく、スピンオフを見る前にシーズン1~3を見ておかないと、理解しにくいところがあるかもね。

しかし、シーズン3の最終話で、まさか、あの人までサイロンだったなんて!!
(見ていない人には、何のことかわからないか)

とにかく「GALACTCA」は、「ミレニアム」に続いて、個人的に超お気に入りのTVシリーズだ。

ところでこの「GALACTICA」シリーズ、日本でもファンが多いんだろうか。
僕の行くレンタル店じゃ、あまり借りられていないみたいなんだけど…。

「GALACTICA ギャラクティカ」公式サイトがあるんで、
興味ある人、詳しいことを知りたい人は、下のページに飛んでチェックしてみてちょうだい。
http://www.galactica-saga.com/

テーマ : TVムービー
ジャンル : 映画

プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
QRコード
QRコード