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「R-POINT」(04年・韓国) ベトナムで兵士達が霊に取り憑かれてもた!!

R-POINT

僕が愛読している映画雑誌は「映画秘宝」。
劇場未公開作品の紹介ページがあって、レンタルする時の参考にしているんだけど、
そこで、<戦争とホラーを融合させた(しかも成功している)ユニークな快作>と
書かれていたのが、この「R-POINT」。

これは借りて、見とかなくっちゃ!
丁度、月曜日は、僕の行ってるレンタル店は、男性なら、新作・旧作問わず半額レンタルの日だし。

で、早速、見ましたわさ。

舞台は、ベトナム戦争末期の1972年。
韓国軍司令部に、作戦地域名R-POINTから救援要請の無線が送られてくる。
それは、半年前に全滅したはずの兵士達だった。
ひょっとして、生き残った兵士がいるのではないか!
早速、ティン隊長のもと、9名の生存者捜査チームが組まれ、R-POINTに赴くが…。

現地に着き、調査隊が、最初に岩に刻まれた文字を見つけるんだが、
それには、不帰、つまり生きて帰れないと刻まれていたりして、
これから、恐ろしい惨劇が繰り広げられますよって前置きっぽいところが、
いかにもホラー映画でございます~って感じで、なんかニンマリさせられる。

R-POINTには、フランス植民地時代の寺院の廃墟があるんだけど、
この建物も、古色蒼然としていて、なかなかホラームード満々。
いかにも邪悪な霊が潜んでいそうで、ええ感じ。
そして、兵士が、ここで一人、また一人と、不可解な死を遂げていくわけよ。

韓国って、兵役の義務があるせいか、出演俳優も兵役経験があるようで、
それなりにリアリティがある。
あるにはあるんだけど、馴染みのない役者ばかりで、
ティン隊長は、主役だけに登場率も高いし、顔を覚えられるんだけど、
他の8人は、同じ軍服にヘルメットで、最初、誰が誰か、なかなか覚えられず、
今、誰が行方不明になったか、ちょい戸惑ってしまい、
物語に、少々入っていきにくいところがあった。
次々と兵士が死に、人数が減ったところで、見分けが付くようになったけど。

どうやら、寺院には、昔の怨霊が棲みついているらしいことが徐々にわかってくるんだが、
昔、寺院で起こった惨劇というか、霊が怨念を持つに至った理由みたいなものが説明されないので、
どうも、怨霊の怖さってのが、見ている僕に伝わらず、ちょいもどかしい気がした。

戦場で、人間関係が段々いびつになり、仲間同士でいがみ合うなど、
ドラマ的には、いろいろ工夫が凝らされるんだけど、
いったい次は誰が死ぬんだろうという興味が、あんまりわかない。
登場人物の誰にも感情移入できなかったせいもあるかな。

監督は、本作が監督デビュー作らしいコン・スチャン。
デビュー作にしては、あれもこれもと欲張らず、タイトな演出を心がけているみたいな気もするし、
散漫な印象はないんだけど、なんていうか、いまいち緊張感に欠けるというか…。

韓国で大ヒットを記録したらしいけど、
兵役がある韓国の人にとっちゃ、兵士達の心情を身近に感じられるところもあり、
感情移入しやすい要素が強いからかもしれないな。

結局、僕にとってこの映画は、ひどくはないけど、めっちゃオモシロイわけでもなく、
あんまり怖がることがでけへんかったな~って印象しか残りませんでしたわさ。

一番ドキッとさせられたのは、全員揃った記念写真のあの人が…ってところかな。

なんでも、スチャン監督は、この後、同じように兵士と霊をミックスした「GP506」(07)を
撮っているらしいけど、そちらは、もっとグロくて、スプラッター描写もあるらしい。
本作より3年後の作品だから、恐怖演出がとぎすまされ、もっとオモシロくなっているんだろうか。

とにかく、映画秘宝編集部の編集スッタフが気に入って誉めた作品だからって、
見た人の誰もが気に入るわけでもないんだし、見る人それぞれに印象は違うのは当たり前。
本作に関しちゃ、どうも僕には合わんかったってところかな。

ジャケットデザインは、映画の中身を端的に表現していてナイスなんやけどね~。

アミューズ 2010年1月29日リリース



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テーマ : 日本未公開作品
ジャンル : 映画

「ブラザーズ・ブルーム」(08年・米) 詐欺師兄弟のターゲットは心寂しい富豪女!

ブラザーズ・ブルーム

TSUTAYAじゃ、<日本劇場未公開作品(またはわずかな館数で公開)の良質作品を、独占レンタルでご紹介!>のうたい文句で、「ワケあってオススメ TSUTAYA ROADSHOW」ってのをやっている。
どういう基準で、誰がオススメ作品を選んでいるのか判らないけど、
それなりに知名度のあるキャストやアメリカで話題になった(らしい)作品を選んでいるみたい。
でも、「ワケあって」って言葉が、「どんなワケやねん?」と理由があいまいで、なんか引っかかるやけどね~。

ま、とにかく、その中の一本が、この「ブラザーズ・ブルーム」。
出演が、「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ、「ナイロビの蜂」でアカデミー助演女優賞とったレイチェル・ワイズ、「ゾディアック」のマーク・ラファロ、それに「バベル」の菊池凛子と充実しているし、
監督のライアン・ジョンソンは「BRICK ブリック」で注目されたらしい人なので、見てみることにしたんだ。

兄スティーブンと弟ブルームの詐欺師兄弟。
子供の頃から詐欺を続けてきた二人だけど、ブルームは嘘で固めた生活に嫌気がさし、
兄と別れ、新しい人生を始めようとするが、兄の仲間バンバンに居場所がばれ、
「これが最後」と約束し、天涯孤独な金持ち女ペネロペに近づいていくが…。

冒頭に、いけすかない里親のもとで暮らす幼い頃の兄弟が、
いかにして詐欺に手を染めたかがサラリと描かれるんだけど、
その最初の詐欺ってのが、洞穴に妖精がいるのを見つけたから、
見せてあげるから案内料ちょうだいとクラス仲間から金をせしめる、なんともカワイイ詐欺。

子供時代の描写が、ちょいのどかで、なかなか良い感じだし、
大人になった二人のドラマ展開に期待させられてしまったんだけどね…。

そして20年後、唐突に男に銃を向けられるブルーム。
男が発砲し、ブルームが死んだことになったら、詐欺成功ってことらしいんだけど、
これがどんな詐欺なのか、見ていて全く判らない。
おそらく、後で説明があるんやろと見ていても、全然なし。
なんかモヤモヤ~感が頭の中を覆ってしまうやおまへんけ。

中盤で、詐欺仲間に加わったペネロペが、祈祷書を盗む場面があるけど、
すぐに警察に捕まるんだが、なぜか、あっさりと解放される。
警部と知り合いなのか、大金持ちだからのか、これまた解放の理由が全く説明されず、
解放されたから何の問題もないでしょう、と物語はどんどこ進む。
見ていて、なんか置いてけぼりをくらった感じよ。

他にも、後半でスティーブンが誰かに襲われ監禁されるんだけど、それが誰かも見せないし、
映画のあちこちに、謎というか、不可解な部分がありすぎるやおまへんけ。

監督は、脚本も担当しているらしいけど、
演出タッチは、ちょいホノボノ、ポップでオフビートな笑いもさりげなく挿入したり、
センスは悪くないと思うんだけど、ストーリーが不親切過ぎるというか、監督のひとりよがりで、
見ている者の想像におまかせねと、突き放されてしまったというか…。
こんな脚本で、ようプロデューサーがOKしたなと考えてしまう。

ひょっとしたら、プロデューサーに見せたシナリオは、もっと説明が書き込まれていたのに、
それを現場の撮影段階か編集段階で、監督がカットしていったんかいな?
それなら試写を見て、プロデューサーが怒って、分かりやすく編集しなおすとかしたらええのにね。

いずれにしろ、
単に、僕が頭が悪くて、理解力にかけているのか?と、不安な気持ちにさえさせられてしまうわさ。

分かる人には分かるんだろか?

プラハ、メキシコ、ニュージャージーと主人公達が世界のあちこちに行くんで、
もうストーリーを追うのを途中であきらめて、もっぱらナイスな風景などロケーションを楽しむことにした。

そして、ワケあってのワケって、この不親切さやったんやなと気付かされてしまったのであります。

思えば、エイドリアン、レイチェル、マークの演技も、どう演じれば良いのか戸惑っているようで、
つかみどころがないような、あいまいな感じだし。

ただ1人、菊池凛子だけは、最初から、謎めいた、あいまいで不思議ちゃんっぽい設定のキャラだったから、
逆に、映画の中で妙に存在感があったというか…。
その、彼女も、最後は、あの爆破でどうなったか、これまた、あいまいなんだけど。

脇で、ハリー・ポッター・シリーズのロビー・コルトレーンや、
兄弟の師匠役に、名優マクシミリアン・シェルなんかが出ているけど、なんかもったいないな~って感じ。

ペネロペが、孤独を紛らわすために、いろんな趣味に手を染めてるシーンとか、
ピンホール・カメラのエピソードとか、オモシロイ部分もあるんだけど、
結局、僕としちゃ、残念な映画やったな~ってことになってしまいましたわさ。

映画の中のセリフに「この世に筋書きのない人生はない。ひどい筋書きだけだ」
なかなか良い言葉なんだけど、これは、監督の脚本がそうやないけ!ほんまに…。

カルチュア・パブリッシャーズ 2010年2月5日リリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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