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「センチュリオン」(10年・イギリス) 逃亡者・ローマ兵士をタフな女戦士たちがとことん追いつめるのよ!

センチュリオン

洞くつホラー「ディセント」(05)で、僕を結構ビビラセまくってくれたイギリスのニール・マーシャル監督が、歴史アクションにチャレンジしたのが、この「センチュリオン」。
センチュリオンってのは、ローマ帝国の兵士・百人隊長のことらしく、主人公のディアスがこの一人。
「ディセント」の次に撮った近未来SFアクション「ドゥームズデイ」(08)が、パワーはあるけど、いろんな要素を詰め込みすぎて、まとまりに欠けるというか、とっ散らかった印象しか受けず、僕にとっちゃ残念至極な作品に思えたのよね。
それだけに、劇場公開と思っていたのに、イギリスじゃ今一ヒットしなかったのか、あえなくDVDスルーとなってしまったこの新作も、期待半分・不安半分で見ることにしましたわさ。

時は西暦117年。
勢力を拡大するローマ帝国が、ブリテン島北部(多分、現在のイギリスの北に位置するスコットランド地方だと思う)で、地元ピクト人の激しい抵抗にあい苦戦を強いられていた。
ローマは、20年に及ぶピクト人との胃膠着(こうちゃく)状態を終わらせるため、
勇壮で名高い第9軍団を送り込んだ。
ピクト人に捕まり捕虜となっていたセンチュリオンのディアスは、なんとか脱出し、
第9軍団に助けられ、彼らと共にピクト人征伐に加わる。
だが、奇襲似合い、ほとんどの兵士が殺され、隊長ウイリルスは捕らえられてしまった。
なんとか生き残ったディアス達7人は、隊長救出のため敵陣に侵入。
しかし、救出は失敗し、あげくに仲間の一人がピクト人の王の息子を殺してしまったことで、
女戦士率いるピクト人から、執ように追われるハメになってしまった…。

映画の前半に、奇襲をかけるピクト人とローマ第9軍団の、血なまぐさい大合戦シーンがあり、
スペクタクルな戦闘が、ガンガン繰り広げられる大作風の作品かと思っていたら(ジャケットデザインもそんな感じだし)、逃げるローマ兵士vs追うピクト人という逃亡劇にポイントを置いた映画でありました。
でも、肩すかしってことはなく、パンチの効いた演出で、ダレルこともなく、ラストまで一気に見せきってくれる。
「ディセント」もそうだけど、マーシャル監督って、登場人物を限定し、
シンプルな構成の映画の方が合ってるみたい。
だいいち、大合戦場面も、合戦の状況描写はなく、
剣を振り回して、頭や手足を切り落とす描写を次々見せるだけだったし。
なんとなく、スペクタクル大作は指向していないなって、薄々感じられたし。

DVDじゃ、映画終了後、オマケとして制作裏話みたいなのがチョロッとあって、
歴史上の記録が消失しているローマ帝国第9軍団に興味を抱き、
独自の解釈で解釈を書きあげ、映画化したそうだ。
もっと制作裏話を知りたいなら、セル版を買ってちょうだいと最後に出てきた。
セル版を買わせるために、ちょっとだけよと、特典を見せてるのね。商魂たくましいわぁ。

ま、それはともかく、この作品、雄大で、かつ凍てつく大自然の風景が、ドラマを大いに盛り上げてる。
オープニングじゃ、ディアスが、両手を縛られ、上半身裸で雪山を走っている場面から始まるんだけど、
裸のまま実際の雪の上を転げたり、肉体的なキツサみたいなもんが、ひしひしと伝わってくる。
兵士達が、ほとんど0度に近そうな急流の川を流されたり、
ほんまに俳優にとっちゃメッチャ過酷な現場やろなと思ってしまう。
でも、それだけに、フィクションとしてのリアリティみたいなもんが醸し出されているわけよね。

ピクト人との大合戦じゃ、首や手足がバシバシ切り落とされまくり、
えげつなさ満点のバイオレンス描写ビンビン。
監督の人食いアクションホラー「ドッグ・ソルジャー」(01)でも、
腹を割かれて内蔵がグジュグジュと飛び出すのを、リアル感たっぷりに見せてたし、
マーシャルさん、容赦ないスプラッター描写が好きだなぁ。

逃亡者であるローマ兵士は7人。料理人がいたり、黒人兵士いたり、まだ10代とおぼしき若者がいたり、
見分けがつきやすいよう気配りがなされ、各々のキャラも丁寧とまではいかないけど明確に描き分けられている。
彼らは一致団結しているわけでもなく、スキあらば一人で逃げようするものがいたり、
逃亡の原因を作ったピクト人王の息子を殺した卑劣なやからもいる。
それに比べ、追跡者であるピクト人達は、
リーダーの女戦士エティン以外のメンバーのキャラ描写は全くない。
だから、自然にローマ兵士達に感情移入していってしまえるんよんね。

主役ディアスは、「300」や「イングロリアスバスターズ」のマイケル(ミヒャエル)・ファスベンダー。
ちょいヴィゴ・モーテンセン風味の彫りの深い顔立ちの男優さんだ。
ドイツのハイデルベルグ生まれのイギリス俳優だけに、ドイツ語も流ちょうだとかで、
そこんところを見込まれて「イングロリアスバスターズ」に出たのかも。
ドイツ軍人じゃなくイギリス軍人役だったけど、ドイツ語を話すシーンがあったもんね。
生き残った仲間を故郷であるローマに連れ戻すのを自分の使命と考え、
強い意志を持って、必死のパッチで逃げ延びようとする主人公を好演。
日本じゃまだ、そんなに知名度はないけど、演技も上手いし、アクションもこなせるし、
兵士達を助ける魔女とウワサされるアリアンヌとのラブラブなムードもナイスだし、
ダニエル・クレイグみたいに世界的スターになる可能性あるわさ。

ウイリシス役は、「300」じゃ、王妃ゴルゴに一方的に思いを寄せる卑劣感を演じていたドミニク・ウエスト。
今回は、豪傑にして兵士達から兄のように慕われる隊長を、威風堂々と演じてる。
引き締まったボディもセクシーだし、エティンとの1対1のバトルじゃ、激しいアクションもこなすし、
存在感たっぷりで、これまた役柄にナイスマッチの好演ぶりだ。

ローマ兵士に両親を虐殺され、自分は舌を切り取られ口がきけないエティン役は、
「007 慰めの報酬」のオルガ・キュレリッンコ。
顔を白塗りにし、ピクト人独特とのメイクをしていて、最初は彼女とは判らなかったけど、
野性的で、狼のような臭覚で、獲物であるローマ兵士をどこまでも追い続ける女戦士にピタリとハマってる。
彼女なら、セクシーなシーンがあっても良さそうなもんだけど一切なし。
ちょっと残念、でもないか。

他に、「ドッグ・ソルジャー」にも出ていたリアム・カニンガムが初老兵士役。
少々疑り深い性格ながら、自分の誤解や過ちは素直に認めるという、人間くさい男を演じ、渋いし味があるなぁ。
ダリオ・アルジェントの「デス・サイト」(03)でも、ベテラン刑事役で、ええ味わいをだしてたし。

果たして、無事故郷に戻ってこられるの誰か!
だいたい察しはつくけど、その後で、一ひねりし、
ディアスが、自分が本当に望んでいた居場所がどこか気づき、そこに足を向ける…。

マーシャル監督らしくない、アメリカンなエンディングって気もするけど、
こういうエンディングだからこそ、ホッとさせられてしまうところはあるなぁ。

この映画、先にも書いたけど、大自然の風景が大きくドラマに貢献しているだけに、
大画面で見たいなぁと、思わせられましたわさ。
ま、劇場公開されないだけに、無理な話だけど。
知り合いにアクオスの50インチ・テレビ持ってる人がいるから、頼んでそこで見直してみようかな。

カルチュア・パブリッシャーズ 2010年12月22日リリース



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「HITMAN X, 復讐の掟」(09年・ベルギー) 快作「ザ・ヒットマン」の続編というかスピンオフ作品でおます

HITMAN X, 復讐の掟

アルツハイマーを患う初老の殺し屋(ヒットマン)を描き、本国ベルギーじゃ大ヒットを飛ばし、大阪ヨーロッパ映画祭で上映され、大阪市賞を受賞した「ザ・ヒットマン」(05)。いくらヨーロッパで話題になっても日本じゃ劇場公開もされず、DVDリリースのみだった。見応え満点の秀作サスペンスなんだけどね。
その続編となるのが本作よ。
レンタル店で、ジャケットの解説を読むまで、「ザ・ヒットマン」の続編とは知らなかったけど。
DVDリリースされる劇場未公開作って、作品に関する情報がほとんどないし、作品タイトルも、ヒット映画をもじったようなものが多いからね。
ま、それはともかく、前作で主人公のヒットマン・レダは亡くなってしまったので、今回の主役は、警視ヴィンケ。
だから、続編であり、前作の登場人物を主役にしたスピンオフ作品とも言えるな。
ヴィンケの頼りになる部下フレディ、賄賂(ワイロ)で懐を暖めてる上司の検事、ヴィンケとなにかと敵対する組織犯罪課のデ・カイザーなど、前作と同じ顔ぶれが揃ってる。

今回のヴィンケ達のターゲットは、ベルギーに根を下ろしてるらしいアルバニア・マフィア。
マフィアって聞けば、「ゴッドファーザー」のイタリア・マフィアぐらいしか思い浮かばないけど、おそらくヨーロッパには様々なマフィアが存在しているんだろうな。
アルバニアって馴染みのない国だけに、ヨーロッパのどこらへんなのか地図で調べたら、ギリシアの北に位置する山の多い小さな国。農牧国らしい。そんな国のマフィアを登場させたところがオモシロイ。
アルバニア・マフィアは、クラン(氏族)と呼ばれ、幾つかのグループに分かれていて、それぞれのクランにボスがいるらしい。
「ゴッドファーザー」みたいに、名付け親がいたり、本作じゃ、子供の成長を祝う散髪式を行ったり、殺した相手に敬意を払うためにブナの枝を置くとか、珍しいしきたりが描かれていて、なんか興味深かった。

映画は、アルバニアの山中で、青年ナジムが、羊をオトリに狼をライフル銃でしとめるシーンと、ベルギーの港町アントワープで初老の男が、二人の男に銃殺されるシーンが交互に映し出されるところから始まる。
初老男は、ナジムの父で、同じアルバニアの別のクランによって殺害されたと知り、復讐のためにベルギーにやって来る。
そして、彼の所属するクランのボス、シェウから殺害犯が、別のクランのボス、ガバの息子だと知らされ、
復讐の計画を立てるナジム。
初老男殺害事件を担当するヴィンケ達は、殺害現場にガバ・クランの息子ピエトルがいたことを突き止め、
彼らのアジトにおもむく。
そのころ、カイザー率いる犯罪組織課が、ガバ・クラン一味を逮捕するために武器密売の覆面捜査を進めていた。
一斉検挙の日、ピエトルの前にナジムが現れた。
その現場に、ヴィンケの部下リンダも偶然居合わせてしまい…。

ナジムの復讐劇と、ヴィンケの殺人事件捜査が、折り重なるように描かれ、
やがて、それが警察内部の悪事暴露につながっていくという、なかなか渋い展開を見せてくれる。
脚本が、前作と同じカール・ヨースと、「ザ・ヒットマン」の監督エリク・ヴァン・ローイというのも納得よ。

監督は、ヤン・ヴァーハイエンって初めて聞く名だけど、
シャープな映像とキビキビとしたキレの良い演出で、さりげない心理描写もナイスだし、腕のある監督さんだ。
登場人物が多いのに、キャラをきっちり描き分け、話が分かりにくくなるって事もないしね。

前作でもちらりと語られたけどヴィンケは、妻子を亡くした苦い過去があり、
寂しさを職務に励むことでまぎらわせようとしてるけど、そんな彼に思いを寄せる部下のリンダ。
ヴィンケも彼女に愛情を感じ始めているが、妻子への強い思いから、どうしても一線を越えられない。
とことん突き進む捜査の鬼だが、ときおり見せる人間的な優しさ。
そんなヴィンケを、ケーン・デ・ボーウは、リアリティ豊かに演じてる。
どこか彼の陰気っぽい顔立ちも、役柄にナイスマッチ。
日本じゃ人気の出なさそうな俳優さんだけど。

彼より、ナジムを演じたブレリム・デスタニ
(多分そうだと思う。なにせエンドクレジットの小さな文字でおぼろげに確認しただけなんで)の方が、
憂いをおびた面構えのハンサムガイで、セクシーな魅力もあり、
劇場公開のヒット作でもあれば、人気が出そうかもよ。

名前は判らないけど、タフなのに愛に心揺れる女刑事リンダ役の女優さんや、
ナジムの恋人で弁護士の娘役の女優さんなど、出番は少ないけど印象に残るな。

前作が、面白すぎたってこともあり、僕としちゃ、それなりに期待ビンビンで見てしまい、
どうしても前作と比べてしまいがちになったけど、
魅力も存在感も満々のベルギーの名優ヤン・デクレールがいない分、
ほんの少し物足りないかなって印象でありやんした。
でも、本作は本作で、サスペンス映画としちゃ娯楽性もあり、充分面白いんだけど。
あくまで、前作との比較だから。

しかし、ベルギー製サスペンス、今後も注目しなきゃなぁ。

それからジャケットデザインの黄金の銃を構えたスーツ姿の殺し屋だけど、
こういう人物は、カケラもでてきましぇーん。
どうしてこんなジャケット・ゼザインになるんやろかねぇ。
本編のイメージとかけ離れ過ぎてるやないの、ほんまに!

アメイジングD.C 2010年12月17日リリース



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「ウソから始まる恋と仕事の成功術」(09年・アメリカ) ウソが存在しない世界の『劇場映画』って、オモシロイんやろか?

ウソから始まる恋と仕事の成功術

英国TVシリーズ「Office」や「エキストラ」(僕はまだ未見だけど)で人気者になったらしいイギリス出身のコメディアン、リッキー・ジャーヴェイスが、アメリカ進出後、主演も兼ねて初監督したのが、この作品。
この作品の前に、彼主演の、幽霊と会話ができる歯科医が、彼らの願いを叶えようする劇場未公開のライト・コメディ「オー!マイ・ゴースト」(08)を見たけど、おっとりし過ぎた展開で、ちょいまだるっこしくて、いまいちの映画って印象があった。
だから、「ウソから始まる-」も、見ようか見ないか迷ったんだけど、ジャーヴェイスの初監督作だし、お手並み拝見といこうかと、借りてみることにしたんでおます。
で、これがなかなか面白い、ファンタジー・コメディだった。

ジャーベイスと、マシュー・ロビンソンの共同監督作で、脚本も二人の共作。詳しいことは判らないけど、この二人、イギリス時代からの仕事仲間なのかもね。
『ウソが存在しない世界』って設定は、そんなに目新しいとも思わないんだけど、主人公を劇場映画の脚本家にしたってところが、グッド・アイデア。そして、ウソを言えるのが彼だけってのがポイントよ。

全員が真実を話す、詐欺もお世辞も創作も存在しない、だれもが正直な世界。
映画会社で、脚本家の仕事についていたマークは、客の入らない脚本ばかり書いたおかげでクビにされ、
家賃も払えず、部屋から追い出される寸前だった。
初デートの美人のアンナからも、少しも私のタイプじゃないわと、邪険にされてしまう始末。
貯金も雀の涙状態だったが、あり金全部を銀行でおろそうとした時、
彼の脳内に、あるヒラメキみたいな物が突如生まれ、
人類史上初のウソをついて、貯金額より多い金額を言ってしまう。
すると、ウソついたの金額が手に入ってしまった。
ウソの存在を知らない周囲の人間は、彼の言葉を全く疑わないわけよ。
無事家賃も払い、もっと金を手に入れようとカジノに出かけりゃ、
これまた大金がざっくざくと懐に。
ウソを使って仕事復帰を考えたマークは、これまた計画成功。
そんな時、臨終間近の母が、死んだら何も残らないと嘆くのを慰め、希望を与えようと、
死後の世界はとてもリッチで幸せだとウソを語ってしまう。
その言葉を真に受けた看護婦たちが、周囲に口を滑らし、
いつしか彼は、死後の世界を知る唯一の人間として、マスコミからも注目を浴びることに…。

ウソの存在しない世界の『映画』ってのが、真実しか描けないワケから、
画面に、ナレーターが登場し、過去の各時代の実際に起こった話をするだけ。
『講義映画』と呼ぶらしいけど、当然、俳優も登場しないし、味も素っ気もない代物なんよ。
このアイデアが、なかなかグッドやん。
脚本家は、各世紀を担当していて、マークの担当は、14世紀の暗いペストの時代。
明るい事実が出てこない世紀を担当したばっかりに、お払い箱になってしまうんよね。
でも、ウソをつける能力のおかげで、
実は、14世紀に宇宙人が地球に飛来して戦いがあり、
それを人類の記憶から消し去っていたなんて、安っぽいSF風味の話をでっちあげ、
それで人気脚本家に成り上がってしまうんよ。

でも、ウソはつけても、恋するアンナのハートを、なかなか射止めることができないのね。
なにせ、彼女は遺伝子にこだわっていて、
小太りでブタ鼻のマークと結婚したら、子供も小太りでブタ鼻になるからイヤと拒否されっぱなし。
アンナも、マークの人柄に好意は持っているにはいるんだけど。
で、マークの同僚で、筋肉質でハンサムだけど、いけ好かない男ブラッドを結婚相手に選ぶんだけど…。

ジャーヴェィスは、ウソの世界のリアリティみたいなものを、
どこかホノボノとした雰囲気と、クセのない演出タッチで、
さりげなく物語を展開しようと心がけているいるみたいだ。
コカコーラやペプシのCMや看板など、細かいデティールにもこだわったり、
細部にも、それなりに注意が払われてるやん。
主人公の心情を代弁するような、ポップ・ミュージックのかぶせ方も、
映画にほんの少し弾みをつけているしね。

でも、やはりこの映画、ストーリーのオモシロサで、引っ張っていってるな。

マークのウソが、天上の人、いわば天地創造の主にまでいっちゃうし、
天の声を書いたペーパーを、「十戒」に出てくる石版もどきに、
宅配ピザのケースに張り付けて、大勢の前で読み上げたり、
皮肉っぽいセンスみたいなもんが、ちらほら窺われるのも、個人的にはナイスな感じ。

キャスティングは、一目でキャラがわかるような俳優が選ばれていて、
ハンサムで嫌みなブラッドにロブ・ロウ、
美人でスレンダーだけど、遺伝子にこだわるアンナにジェニファー・ガーナー、
少々気弱な映画会社の上司にジェフリー・ダンバー、マークの親友のグウタラ男に、ルイス・C・K、
それに、マークと同じアパートに住む自殺願望の青年にジョナ・ヒル。
それぞれ、登場しただけで、キャラがわかってしまう。

ジャーヴェイス監督は、テレビ・シリーズを続けていただけに、
登場人物のキャラが、見てすぐ察しがつくように心がけるクセのせいかもしれないな。

ただ、ジャーヴェイスは、確かに小太りで、そんなに背は高くないけど、
顔立ちは、そこそこ整っていてブ男ってこともなく、ブタ鼻でもない。
これが、ジャック・ブラックだったらピッタリかなって気もしたな。
でも、ブラックなら、ドタバタ気味になって、ほんわかした雰囲気は出なかったかもしれないなぁ。

ちょっと驚いたのが、
アンナ役ジェニファー・ガーナーが、初デートで登場していきなりのセリフ、「今、オナニーしていたの」。
ドキッとさせられたわ。

他に、カメオ出演で、フィリップ・シーモア・ホフマンは酒場のマスター、
エドワード・ノートンが口鬚つけて、パトロール警官で顔を出してる。
ジャーヴェィスの人脈なんやろか。

物語の後半は、マークとアンナの恋ドラマが中心になってしまうけど、
やはりというか、アメリカ映画らしい結末に着地。
でも、それを素直に受け入れられるし、楽しい気分にさせてくれてしまうんよね。
だって、ちゃんとマークの遺伝子を受け継いだ、小太りの息子ができちゃうし、
それに…。

しかし、コーラを、挿入CMでこんなにコバカにして、コーラ会社、怒れへんかったんやろか。
ま、僕は、コーラを飲まないから、どうでもいいけど。

ジャーヴェイス監督、次はどんなアイデアをひねり出して作品を作ってくれるのか、
期待してまっせ!

ジェネオンユニバーサル 2010年12月2日リリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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