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「僕の大切な人と、そのクソガキ」(10年・アメリカ) 中年男とシングルマザーの恋を邪魔する、ちょいと不気味なマザコン息子ってか!

僕の大切な人と、そのクソガキ>

本作の主役ジョン・C・ライリーを初めて観たのは、ポール・トマス・アンダーソン監督の「ハードエイト」(96)の若いギャンブラー役だった。
ハンサムとはほど遠いジャガイモ顔でだけど、味わい深い演技をする俳優さんだなと思った。
アンダーソン作品には「ブギーナイツ」「マグノリア」と連続出演していて、特に「マグノリア」の、銃を紛失してうろたえる生真面目な警官役は、とても印象深かった。
彼、シリアスから、「俺たちステップ・ブラザース」みたいなコメディ、それにミュージカル「シカゴ」と、幅広いジャンルの作品に顔を出している。
「シカゴ」でもそうだったけど、ライリーは歌も上手くって、彼主演の音楽映画「ウォーク・ハード ロックへの階段」(07)じゃ、ブルース、ロカビリー、カントリー、それにロックと様々なジャンルの曲を見事に歌いこなしていたなぁ。
「ウォーク・ハード-」は、架空のロックスターの半生を、ちょいコミカルなテイストで描いた佳作。
日本じゃDVDスルーとなったけど僕のお気に入りの作品で廉価版も買った。ビートルズやプレスリーも登場して、フェイク・ポップス音楽史って側面もあり、実に面白いのよ。
この前、「ウォーク・ハード-」の輸入サントラ盤を偶然見つけて、購入してしまいましたわさ。
テーマ曲がなかなか良いんよねぇ。

「ハードエイト」の役名がジョンだったけど、この「僕の大切な人と、そのクソガキ」でも、役名はジョン。
と言っても、今回はギャンブラーじゃなくフリーの編集者。
冒頭、7年前に離婚した元妻が、ジョンの住まいにやってきて、
寝室の扉を開けるや、尻丸出し状態のライリー登場!
股間にできたインキンに薬を塗っているところだったのよ。
しかし、初っぱなが、尻出してる格好なんてなぁ。
元妻は近々結婚するらしく、恋人のいない元夫を心配し、
美女がいっぱい来るというパーティに誘いにきたんだ。
いやいやながらも、パーティに顔を出したジョンは、
そこで出会ったモリーと意気投合、その夜にエッチまでいってもた。
彼女にぞっこんのジョンは、私生活のことを話したがらないモリーを尾行し自宅を突き止めた。
そこには、21歳になる彼女の息子サイラスがいて、ジョンを笑顔で迎え入れるが…。

いちおう、邦題からも察するにコメディ映画だと思っていたんだけど、
なんて言うか、全編手持ちカメラのドキュメンタリーっぽい撮影で、
リアルな生活感みたいなもんが画面に漂い、とても人間くさいドラマを見ているって感じかな。

穏やかそうな表情なのに、
心の内じゃ、大切な母親を不細工なジャガイモ顔男に取られることに激しい怒りを覚え、
陰湿にジョンを、自分と母親の前から追い出そうとするサイラス。
どうも、モリーは未婚のままサイラスを生んだらしく、
母子というより、友達みたいに息子に接していたようで、
サイラスも母親を名前のモリーで呼ぶ。
体は大人だけど、心は未熟というか、モリーの心が他人に向かうのがどうしても許せないんよね。
でも、嫌がらせにやることと言ったら、
ジョンが大切にしているアディダスのスニーカーを隠したり、なんとも幼稚やないの。

サイラス役は、ジョナ・ヒル。
「スーパーバッド 童貞ウォーズ」「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」に出ているデブのコメディ俳優。
僕は、彼の出演作をほとんど見ていないけど、
普通っぽいのに、どこか不気味な匂いを放つ母親べったりのマザコン息子を、
オーバーアクトにならず、微妙なさじ加減で巧妙に演じてる。

そんな息子の心の変化になかなか気づかず、
ジョンとサイラスの間で、心揺れるモリー役は、マリサ・トメイ。
「レスラー」のストリッパー役の彼女は良かったなあ。
生活感を、ナチュラルに醸し出せる女優さんだな。

そして、ジョン・C・ライリー。
モリーと初めての出会いが、立ち小便中で、彼女から「いいペニスね」と声をかけられ、
「シュレックみたいな俺だけどな」と苦笑いするところは、オープニングの尻丸出しに続き、
今度はチンチン(といっても画面には映らないけど)。
下半身がらみだけど、ライリーが演じると、卑猥って感じがしないなぁ。
普通の人間の、普通の営み。普通の感情、普通の行為。
そんな普通っぽさを、さりげなく演じられるからだろうかな。

結局、元妻の結婚式で、サイラスのたくらみにより、ドツボにハマってしまったジョン。
モリーのもとから離れるハメになり、またもや侘びしい独り暮らし。
やっとモリーがサイラスのそばに戻ってきたのに、彼女は嘆き悲しむばかり。

その時、サイラスは気づくんだ。彼女が本当に必要としている相手は誰なのか。
そして、自分の心がとても未熟だったことを。

この映画、サイラスの心の成長物語と言ってもいいんじゃないかな。
母親を母親として認めてあげること、母親を愛しているなら彼女の幸せを願うこと、
そして母親の愛する相手を受け入れること。
心の未熟さって、何かの出来事にぶち当たらない限り、自分じゃ気づけないものかもしれない。

監督は、ジェイ&マーク・デュプラス。兄弟かどうか判らないけど、
インディペンデント系で作品を作っていた人みたい。
でもって、総指揮が、リドリー&トニー・スコットの監督兄弟。

いかにもインディペンデント系ですって作りの作品だけど、
バストショットを多用し、人間の感情の機微を巧みに映像にすくい取っていて、
大笑いできるコメディ作品じゃないけれど、
ほんのりハッピーな気分に浸れる、好感の持てる作品でありました。

フォックス 2011年6月3日リリース



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「ミッション・エクストリーム」(10年・ドイツ) 凄腕と新米のエージェント・コンビが大活躍のバディ・ムービーってか!?

ミッション・エクストリーム

初めて、YAHOOオークションに、手持ちのVHSビデオ、ダリオ・アルジェント監督の「ビッグ・ファイブディ」を出品したけど、入札が1件だけ。
アルジェント・ファンって、もっといっぱいいて、入札者も多いんと違うかなと思っていたんだけど、そうは問屋がおろさないみたい。
何せ、オークション出品は初めてだし、アピール方法など、いまいち要領が解らないせいもあるかな。
アルジェント作品と言っても、ホラーじゃなくて、中世を舞台にしたコメディってのもマズイんかも知れないなぁ。
ま、オークションの方は、ぼちぼちやっていくつもり。
ポール・バーホーヴェン監督の「スペッターズ」「グレート・ウォリアーズ 欲望の剣(主演・ルトガー・ハウアー)」とか、珍しいVHS作品が、まだあるし。興味ある人は、チェックしてみてチョーダイ!

で、今回紹介する作品は、
FBIの凄腕エージェントが大暴れする、アクション・ムービーでおます。
と言ってもアメリカ映画じゃなくドイツ映画。
だから、アメリカのニューヨークが舞台だけどセリフはドイツ語。
なんでも、ドイツでベストセラーになった原作が、60年代に映画化されたそうで、
世界的にヒットし、8作も作られたんだって。全然知らなんだ。
で、本作は、そのリメイク、というかリニューアル版になるのかな。

主人公の名はジェリー・コットン(作品原題も「JERRY COTTON」)。
演じるは、僕のお気に入りのドイツ監督・俳優ミヒャエル・ブリー・ベルビビのアホコメディ「マニトの靴」「ドリームシップ エピソード1/2」に主演し、「ドリーム-」じゃオネエ・キャラを快演していたクリスチャン・トラミッツ。
てっきりコメディ俳優だとばかり思っていたけど、他の出演作を調べたら、
ポップ歌手の伝記映画「ROCK ME AMADEUS~ファルコ 運命に翻弄されたスーパースター」や
アクションものなど、様々なジャンルに出ているみたい。
そんな彼が主演というから、コミカルな味付けのアクション・ムービーかなと思って見たら、
やっぱり笑いの要素もあり、アクションも結構派手な作品でありました。
でもって、脇に、「es[エス]」「素粒子」の演技派モーリッツ・ブライプトロイ、
「トンネル」「ヒトラー 最後の12日間」のハイノ・フェルヒと、
日本でもそこそこ知名度のあるドイツのスター俳優が出ていて、制作費もそれなりの娯楽作。

2億ドルの金塊強奪犯、通称「人形遣い」と呼ばれるサミーが何者かに殺された。
捜査官ジェリーは、上司から無理矢理押しつけられた新米捜査官フィルと共に、
サミー殺害犯と消えた2億ドル金塊の行方を追うが、
新たな「人形遣い」が現れ、ジェリーはそいつの罠にはまり、
サミー殺害の濡れ衣を着せられてしまった。
いまやFBIからも追われるハメになったジェリーだが…。

オープニングに、
ジェリーが黒人誘拐犯達から幼女を救う、ミニエピソードが描かれ、
そしてメインストーリーに突入!
なんか、007映画風やないの。

ストーリーは、そんなに新鮮味があるわけでもないけど、
どこかレトロなコミック・タッチといいますか、
一昔前のスパイアクションを、笑いのスパイスをまぶして、
現代風に、ハイテンポでスピーディーに展開しましたわって感じ。
007シリーズも、スタートは60年代あたまからだったし、
そんな時代のスパイ映画へのオマージュめいたものが、作品の根底にあるのかもしれないな。

だいたい強奪犯が、自分は姿を現さず「人形」を使って、
実行犯に指示するってのも、なんか一昔前のスパイ映画っぽいし。
「人形遣い」の部下のリーダー、クラウスってのが、事故かなにかで顔に醜い傷があり、
片目で義手で片足を引きずってて、いかにもワルモノですって風貌だし。
ジョニーに、海賊の船長みたいやと言われてしまいよる。

お笑い担当は、新米捜査官フィルで、風貌はチビでコデブ。
けったいな東洋人に変装して登場するんだけど、
このギャグは、こそばゆいというか、どうもスベリ気味。
東洋人扮装、中盤にも出てくるけど、シュープリームスの「イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ」を
オーバーアクトで下手くそに歌って、これまたスベリ気味。
彼は、大物上院議員の息子で、父親のコネでFBIに入ったみたいで、
どちらかと言うとオタク系な感じ。「変装道具」を意味なく、いつもそばに置いてるし。
やる気は満々だけど、スパイとしちゃ銃の扱いド下手みたいで、
早々と、事務職に移されてしまうわさ。

そんなフィルだけど、憧れのジェリーに認めてもらおうと、
彼にしか頼めなくなったジェリーからHELPの連絡があると、
喜び勇んではせ参じる。なんか健気だ。
でも、影でジェリーが、フィルは頼りにならないんだと聞いて、心がヘナッとなってしまう。
それでも、聞かなかったフリをして、ジェリーの前じゃ笑顔を絶やさないところがニクイやないの。
ちょい共感してもたわ。

フィル役は、クリスチャン・ウルメン。
とぼけたフェースに、ズングリ体型で、いかにも運動神経なさそうだけど、
お人好しっぽくて、愛嬌あるし、役柄にはナイスマッチ。
ネットで調べたけど、彼の情報は皆無でありました。

謎の美女マレーナ役は、ペネロペ・クルスの妹モニカ・クルス。
モデルとしても活躍しているらしくナイスなプロポーション。
でも、演技力はいまいちで、僕にはそれほど魅力は感じなかったし、印象に残らなかったな。
姉さんが、美人で演技派で、良すぎるせいかも知れないけど。

それより、クラウス役のハイノ・フェルヒの悪党ぶりのほうが印象的だ。
義手の中に飛び出しナイフが仕掛けられていて、それで相手をブスッと一突きよ!
異様な見た目もあるけど、楽しげに悪党を演じてるって思わせるところもナイスやん。

サミー役モーリッツ・ブライプトロイは、出番はわずかで、ゲスト出演風の扱いかな。

そして、ジェリーとは昔同僚で、今は内部調査班の女リーダー、ダリルに、
クリスチャン・ポール(クリスティアーネ・ハウル)。
少々歳はくってるけど、やり手の女ムード満々。
彼女とジェリーのロマンスがあるのかなと思ったら…。

結局、この映画、
ごっつうオモロイとは言えないし、笑いのツボも外れがちけど、
懐かしのスパイ映画テイストを楽しむつもりで見たら、それはそれで楽しめる作品かな、と思う。
実際、僕はそういう風に見て、オモシロがられたから。

ただ、よく解らなかったのが、ほら吹き男爵の話。
ジェリーが、上司に、君は「ほら吹き男爵みたいだな」とか言われるし、
寝ぼけたジェリーの前に、ほら吹き男爵が現れたりもするんだけど、どうも意味がねぇ。
「ほらふき男爵の冒険」ってドイツの古典文学のひとつだし、ドイツ人なら、すぐ解るんだろうね。
ほんまにね。

ジャスティ、プライムウェーブ・ネクシード 2011年6月3日リリース



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「23年の沈黙」(10年・ドイツ) 少女殺人事件から23年後、同じ場所でまたも少女が失踪してしもた!

23年の沈黙

刑事が少女殺害事件の犯人を追う、
スリリングなサスペンス映画と思って見たら、
切なくもの悲しい、胸にガツンッとくるシリアス・ドラマでありました。
サスペンス要素も充分あるんだけど。

なんでもコスティン・バーグナーの原作「沈黙」は、
あちらじゃベストセラーになったそう。

13歳の少女ジニカが失踪する事件が起こった。
彼女が乗っていた自転車が麦畑で発見された。
そこは、23年前、11歳の少女ピアが暴行され殺された場所だった。
その事件の犯人は捕まらず、未解決のままだった。
当時、事件を担当し、定年退職していたクリシャンは、
同じ7月8日、同じ場所での少女失踪に、同一犯の可能性があると思い、若い刑事ダーヴィッドに捜査協力を頼み込む。
ダーヴィッドは、5ヶ月前に妻をガンで亡くし、悲しみのあまり情緒不安定の状態にあった。

ジニカ失踪事件をテレビニュースで見た建築家ティモは、
動揺し、妻に仕事と偽って、失踪事件が起こった町に車を走らせた。
23年前、学生だったティモは、ピア殺害事件に関わっていて、
封印していた過去の苦い思い出が甦ってしまったからだ。
ピアを殺めたマンションの管理人ゾマーの元に向かい、
二人は23年ぶりに再会した。そして…。

冒頭、23年前、ゾマーの部屋で、ティモが彼と共に、
8ミリフイルムを見ているところから映画は始まる。
次に、二人で赤い車に乗り込み、自転車で走っているピアを見つけ、
麦畑まで追いかけて、ゾマーが彼女を無理矢理犯してしまう。
その時、激しく抵抗するピアを、ゾマーが石で殴り殺してしまった。
自分は一切手を出していないが、恐ろしくなったティモは、
ゾマーの元から遠く離れ、全てを葬ろうと、名字も変え、結婚してしまった。

そして、23年後に起こった同じ場所での少女失踪。

映画は、事件を追うデイヴィッドとクリシャン、殺されたピアの母エレナ、ジニカの両親、
そしてデンマーク人のゾマー、それぞれのドラマが折り重なるように描かれ、
ある意味、群像ドラマと呼べる構成になっているな。

監督は、ドイツじゃ、期待される監督として注目されているらしいバラン・ボー・オーダー。
監督のプロフィールをネットで調べようとしたけど、
未公開作品の常で、情報がまったく見つからなかった。
ドイツのサイトにあるかもしれないけど、ドイツ語なんて読めないしなぁ。

多彩な登場人物を、端的かつ鮮やかに描き分け、
徐々に物語の核心へ導いていく手際はなかなかのもんよ。
時折、上空から見下ろすような俯瞰映像を差し挟み、
事件によって心揺れる人間達のうごめく姿を、
まるでアリを観察しているような視線で見つめているようにも感じられたな。
その分、情緒的になるのを、上手に回避しているというか。

登場人物それぞれの家や室内など、
横長のヨーロピアンビスタ・サイズの映像で切り取られる映像は、隅々にまで気が配られているみたい。
少女暴行殺人という悲惨な事件だけど、露悪的でエゲツナイ場面は画面には一切登場しない。
人物の表情や行動の端々から推測させる程度に止めている。
事件に関わり持った人間達の心情を描くのがメインに置かれているからだろう。

それでいて、ラストまで緊張感が持続するし。
ダーヴィッドの同僚の女刑事ヤナが、
調査のゾマーの部屋を訪れる場面は、結構ハラハラさせられたもんね。
ジーンズのポケットに果物ナイフを隠し持ったゾマー。
ヤナは妊婦って設定になっていて、まさか妊婦が彼に…。

冒頭、管理人ゾマーが住む、マンションの一室の入り口扉が映し出され、
ラストも、同じアングルで、ゾマーの部屋の扉で締めくくられる。
結局、この部屋で、ゾマーとティモが、性的嗜好を共有し、
それゆえに事件が起こり、そして事件は皮肉な形で終わりを迎え、
ゾマーは、またしても深い孤独に陥っていく、となってしまい、幕を閉じる。

誰も救われないというか、心にポッカリと空いた穴を誰も埋められず、
結局、それを抱えて生きていくしかない。

ラスト、エレナがピアの殺された殺人現場である麦畑にたたずんでいると、
ダーヴィッドが近寄り、彼女に尋ねる。
「死んだ妻のことが、いつも脳裏から離れません。
いつか、忘れることができます?」
エレナは、「いいえ」と答える。
23年経っても、亡き娘が忘れられないでいるエレナなんだ。

癒されることのない悲しみ。
心に重くのしかかる悲しみ。
なんともやりきれない、でも受け入れるしかない事実。
深く愛した人をなくしても、悲しみは時間が癒してくれるなんて言われることもあるけど、
愛が深ければ深いほど、大切な人であるほど、
悲しみは自分が死ぬまで続くものかも知れない。

ほんの少し、カメラは優しげな眼差しを二人に投げかけているように思えて、
なんだかグッと来てしまったなぁ。

そして、事件の張本人でもあるゾマー。
彼は、23年ぶりに、ただティモにメッセージを送りたいばっかりに。
異国の地で、異常な性的嗜好を内に秘め、ずっと孤独に生きてきて、
もう限界点に達してしまっていたんだろう。
同情はできなけど、彼もまた、ある意味、悲しみを背負った人間なのかも知れないなぁ。

唯一、クリシャンだけが、悲しみにとらわれることもなく、
安穏な老後を送っていくんだろう。

出演は、ダーヴィッドに「バーダー・マインホフ」のセバスチャン・ブロムベルゴ、
ティモに、「アンチボディ」でサイコキラーに操られ自分の息子を殺しそうになる田舎の警官を演じ、
印象深かったヴォータン・ヴィルケ・メーリング。
クリシャンに「ベルリ、僕らの革命」のブルクハルト・クラウスナー他。
日本じゃ、知名度もいまいちだけど、ドイツ映画のベテラン俳優がずらりと顔を並べているみたい。
そして、物語のキーパーソンともなるゾマーに「ある愛の風景」「ザ・バンク墜ちた巨像」の
デンマークのベテラン俳優ウルリク・トムセン。
出番は少ないけど、やはり巧い俳優さんだ。

オーダー監督、そのうちどこかの映画祭で賞を取るような作品を発表し、
その時になって日本でも注目されるような気がするな。
才能ある監督であることは確かだと思えるしね。


オンリーハーツ 2011年5月27日リリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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