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「Mr.ズーキーパーの婚活動物園」(11年・アメリカ) 人間の言葉を話せる動物たちが、デブ飼育員の恋を応援するんだけどね!

Mr.ズーキーパーの婚活動物園
今さら言うのもなんだけど、アメリカン・コメディって、日本じゃ受けが悪いというかヒットしないんで、メジャー系の作品だって、ほとんどが劇場未公開でDVDスルー・リリース。
本作も、当然のごとくDVDスルー。ま、主役が、日本じゃ知名度の低いデブ俳優ケビン・ジェームズってこともあるだろうけど。
ケビン主演の「チャックとラリー おかしな偽装結婚!?」(07)「モール★コップ」(09)も、本国アメリカじゃヒットしたけど、日本じゃDVDスルー。2作とも、けっこう面白い作品なんだけどねぇ。

本作は、「モール★コップ」同様、ケビンが製作・脚本にも関わってる作品で、「モール-」同様、女性とのつきあい方が下手な、人の良い主人公を、気持ちよさそう演じてる。
彼、そういうキャラが自分にナイスマッチだって思いこんでるみたい。確かにピッタリなんだけど。

ケビンって、充分オッサンだけど、どこか天真爛漫な雰囲気があり、
本作じゃ、人間の言葉を話せる動物たちと心を通わせるんだけど、彼ならありかもって思わせられちゃうな。

動物園で働くグリフィンは、動物たちに細かい気遣いする、心優しい飼育員。
そんな彼が、兄の婚約パーティで、5年前に彼を振った美女ステファニーと再会した。
まだ彼女に未練があるグリフィンは、彼女にふさわしい男になるために、転職を考える。
そんな彼の気持ちを察知した動物たちは、
彼に飼育員を辞められたらアカンやないけと、沈黙の掟を破り、彼にだけ人間の言葉で話しかけてきた。
最初はびっくり仰天のグリフィンだったが、すぐにそれを受け入れ、
彼らから、恋愛成就のノウハウを教えてもらうことになるんだが‥。

自分を振ったステファニーの愛を取り戻すことしか考えれられず、
同じ職場に、ステキな女性ケイトがいても、単なる同僚としか思っていなっかたのに、
いざステファニーとの関係がうまくいき、一緒に住み始めた時、
自分が本当に愛しているのは誰か‥に気づくんよね。

あまり新味のあるストーリーとは思えないけど、
言葉を話せる動物が主人公の婚活をアドバイスってなファンタジー要素をプラスして、
気楽にのほほ~んと楽しめる娯楽作に仕上がってるな。
アダム・サンドラー主演の「もしも昨日が選べたら」「ウォーターボーイ」のフランク・コラチ監督の
演出も、そつがなく、スムーズに展開するし。
KC&サンシャインバンド、ボストンなど、ちょい懐かし目の音楽も、エエ感じやし。

ちょい味わい深いと思ったのが、
人間不信のゴリラ、バーニーとグリフィンとの友情ドラマ。
何とかバーニーとうち解けようと頑張るグリフィンに、
バーニーもほだされて、仮装のぬいぐるみと周囲に思わせて、一緒にレストランバーに行き、
友情を深め、楽しく騒ぐんだけど、なんか和んでしまうなぁ。

動物たちの声は、ライオンにシルベスター・スターロン、雌ライオンにシェール、
ゴリラにニック・ノルティ、アジアゾウにジャド・アパドー、サルにアダム・サンドラー他
なかなか豪華なキャスティング。
でも、声だけだと、見て聞いていても、すぐには誰かとは気づかないなぁ。
ノルティのしわがれた声だけは、即判ったけど。

ところで、ちょいグッときたセリフがあった。
グリフィンが、ステファニーに言う最後のセリフなんだけどね。
「理想の男になろうとした。でもそんな今の自分がキライだ!」
やっぱ、自分が好きな自分でいたいじゃあ~りませんか。

共演のケイト役のロザリオ・ドーソン。
「シン・シティ」じゃ娼婦街の女王をセクシーに演じていたけど、
本作じゃ、ほんのり生活感が匂う飼育員をサラリと演じていて好感度大よ。
この前、500円で中古DVD、ポップ・ミュージック・コメディ「プッシーキャッツ」を買ったんだけど、
彼女、ガールズバンドのメンバーを演じていて、ピッチピチ・キュートやった。
「ハングオーバー!」でチン出し怪演していたケン・チョンは、
もっと弾けるかと思ったら、意外と地味なハ虫類の飼育員役。
オケツぐらい出すかと思ったんだけど、期待はずれ!

しかし、動物が人間の言葉をしゃべるって、元ネタは、
1960年代のテレビドラマで日本でも放映された、馬がしゃべる「ミスター・エド」かしらね。
エドは電話もかけられるし、それで勝手に出前注文しよるし。
「Mr.ズーキーパー-」にも、動物たちがグリフィンの携帯でピザの出前するシーンがあったから、
ひょっとしたら、これは「ミスター・エド」のオマージュかもよ、ほんまに。


ソニー・ピクチャーズ 2012年9月5日レンタルリリース



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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

「ペイド・バック」(10年・アメリカ) イスラエル諜報員達の誰にも言えない『重大な秘密』。それの『負債』を30年後に返済するハメになるんよ!

ペイドバック

「ペイド・バック」の監督がジョン・マッデンっと知って、最初、見るの止めようかなとも思ったのね。
彼の前作、ミッキー・ローク主演の「キルショット」(これも未公開ね)がいまいちだったし。共演がジョセフ・ゴードン・レヴィット、ダイアン・レーンとそれなりに充実していたのにねぇ。
どうもマッデン監督、「恋に落ちたシェークスピア」「コレリ大尉のマンドリン」とか、ドラマ要素の強い作品が得意みたいで、アクションやサスペンス系は不得意って気がするんよね。
彼の作品で、僕のお気に入りは、劇場未公開だけどビデオ・リリースされた、リーアム・ニーソン主演の「哀愁のメモワール」。
2人の女の間で愛に苦悩する男を描いた文芸ドラマ。人間の業の深さ、それゆえに迎える地獄。見応えあったなぁ。

ま、それはともかく、「ペイド-」は、全米初登場2位、3週連続トップテン入りを果たしたらしいし、ひょっとしてアタリかもと見ることにしたんだ。
で、これが、人間ドラマとサスペンスがうまく溶け合い、ほろ苦い余韻を残す、上出来の作品だったわさ。

1965年、偽名を使い産婦人科医として東ベルリンに身を隠していたナチスの戦犯ヴォーゲル。
彼を誘拐し裁判にかけるために、イスラエルの秘密諜報機関モサドの工作員
レイチェル、ステファン、デヴィッドの3人が東ベルリンに潜入。
まんまと誘拐に成功するが、小さなミスからヴォーゲルに逃げられ、レイチェルは彼を射殺してしまう。
連行に失敗したものの、正義を全うしたとして祖国じゃ英雄として迎え入れられる。
そして1997年、ステファンとの間に出来た娘サラが、母レイチェルたちのことを本にまとめ、
出版パーティが開かれるが、そこでレイチェルはデヴィッドが自殺したと知らされる。
そして、彼女は32年前のステファン達3人の間で誓った重大な『秘密』の決着を
つけざるを得ないこととなるが‥。

イスラエルの諜報機関モサドってあまり馴染みがないけど、
なんでも07年のイスラエル映画のアメリカ・リメイク作だかららしい。

映画は、97年、デヴィッドが車に身を投げ出し自殺ところから始まる。
そして、出版パーティで、娘サラの書いた本のハイライトでもある、
ヴォーゲル射殺現場を朗読するレイチェル。
そして65年、まだ25歳だった若きレイチェルの勇気ある行動が描かれる。
そしてまた97年にもどり、車の爆発で身障者となった離婚したステファンから
デヴィッドの死を知らされるレイチェル。

97年と65年の出来事が交差する、時間軸が混じり合う展開だけど、あまり混乱する事はないな。
65年の東ドイツの場面は、映像がどこか寒々としているし、
97年のイスラエルは、暖かい空気感みたいなのが漂ってるせいもあるけど。
また、3人の秘密がなんなのかってなミステリー要素を生かすためには、
時間を交差させる必要があったんだと思うしね。

狙う相手が産婦人科医だけに、どうしても女性諜報員が必要だったわけで、
レイチェルは患者として彼に近づくんだけど、不妊に悩んでいると偽ったばかりに‥。
そして、アナクロなスパイ大作戦もどきの誘拐計画実行となるんだけど、
適度にスリリングだし、画面に緊張感みたいなもんも漂ってるな。

誘拐計画と平行して、レイチェル、ステファン、デヴィッドの恋愛ドラマが描かれるんだけど、
それが、サスペンス要素にうまく絡んでいて、なかなか巧妙なシナリオやんと思ったね。
レイチェルの妊娠を、産婦人科医だけにヴォーゲルが素早く見抜き、
巧みな言葉で彼女を混乱させるってところもニクイやないの。

マッデン監督、さすが諜報員たちやヴォーゲルの心理描写がうまい。
単なるサスペンスになるところを、丁寧かつ的確な人物描写で、ドラマティックな要素が加味され、
物語に奥行きみたいなもんが生まれとるのよ。

1997年の3人に、ヘレン・ミレン、トム・ウィルキンソン、キアラン・ハインズと
渋めの演技派をそろえ、1965年には、若きレイチェルに「ヘルプ~心がつなぐストーリー」の
ジェシカ・チャスティンと若き演技派が起用されてる。
若きデヴィッド役は「アバター」「タイタンの戦い」のサム・ワーシントンだけど、
存在感が希薄で、なんか薄っぺらい感じ。演技もぎこちない気がするし。
彼より、女にだらしのない若きステファン役のマートン・ソカスの方が、存在感を主張してるし、
演技も達者だわさ。
それに、ナチスの戦犯ヴォーゲル役のデンマーク俳優イェスパー・クリステンセン。
見るからに悪人顔ってのじゃなく、ごく普通の中年医師に見えて、内に邪悪な魂を秘めているってキャラを、
オーバーアクトにならず、リアリスティックに演じてて、なかなか印象深い。
ユダヤ人のことを、糞味噌に卑下するところなど、ほんまに憎々しげで、
見ている僕まで殴りたくなってきたわさ。
なんでも、「エクソシスト ビギニング」のスウェーデン俳優ステラン・スカルスガルドの推薦で、
この映画への出演が決まったんですと。

ワーシントン以外良い男優がそろってるけど、
本作のメインは、なんと言ってもヘレン・ミレンとジェシカ・チャスティン。
ある意味、ヒロイン映画とも言える作品で、2人とも、役柄そのものになりきってるって感じよ。
『秘密』を抱える発端となった25歳のレイチェル。
そして、その『秘密』の負債(映画の原題でもある「DEBT」)の始末をつけようとする57歳のレイチェル。
アクションもきっちりこなしてるし、この2人の熱演ぶり、ほんま魅せられたやんかいさぁ。


ジェネオン・ユニバーサル 2012年8月3日レンタルリリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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