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「小さなバイキング ビッケ」(09年・ドイツ) 腕力よ知力で大活躍してしまいよるバイキング少年の話でおまんにやわ

小さなバイキング ビッケ
ドイツで大ヒットを飛ばしたらしいコメディ「マニトの靴」(01)「ドリームシップ エピソード1/2」(04)で製作・監督・脚本・主演をこなしたマルチ・タレント、ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ。
彼のこと、以前にこのブログで書いたことあるので参照してちょんまげ。
ヘルビヒ・ページへ→
とにかくこの2本の、すっとぼけたオバカ・ギャグ・センスに笑い転げ、いっぺんで彼のファンになってしもたけど、日本公開時は全くヒットせず、彼の名を目にすることもほとんどなくなった。
そんな彼が、児童小説「小さなバイキング ビッケ」を実写映画化したって話は2年前からネットで知り、見たいなあと思っていたんだけど、日本じゃ2年前に東京で開催された「こどもたちの国際映画祭キンダー・フィルム・フェスティバル」で上映されただけで、その映画祭で最優秀作品賞受賞したにもかかわらず劇場公開はなし。
なかなかDVDスルー・リリースもされないし、もう見れんのかなあと諦めていたら、やっとこさ目出度くリリース。ウレシカルカルやんかいさあ。

「小さなバイキング ビッケ」じゃ、監督に専念しているようで、
彼の姿が見られなかったのは、ちょい残念だったけど、
児童向き作品とはいえ、前の2作のような、すっとぼけたマンガチックなギャグは健在で、
いつものオカマ・ギャグは封印されてるみたいだけど、僕としちゃ、それなりに楽しめたやん。
「マニト-」「ドリームシップ-」同様、映像の作り込みも実に丁寧ってところもナイスだったし。

バイキングの村の族長ハルバルの息子ビッケは、
腕力はないけど知力がとっても優ってる心優しい男の子。
ある日、邪悪なバイキング、スペンが村を襲い、子供達が全員誘拐されてしまった。
でも、大好きな女の子チッチのために、凧(たこ)で空を飛んでいたビッケだけは
木に引っかかっていて無事だった。
ハルバルは、子供達を取り返すために、村の男達とともに海賊船で悪いバイキングを追うが、
ビッケもチッチを助けなきゃと、樽に隠れて密かに船に乗り込んだ‥。

ビッケ役の男の子、ヨナス・ハンメルレ君が、おかっぱ頭で見た目は女の子みたいなんだけど、
とにかく健気で勇気満々、知恵を働かせて大活躍するんだけど、
とてもナチュラルな演技で、なんとも愛らしく、好感度バリバリ大よ。
「タフな男になれ」が口癖の体力自慢の父に反発することもなく、
大声も出せないけど、父のように強くなりたい、
でも体力のない自分は、父とは違う方法で、と考えているビッケ。

そして、知恵を働かせて、幾つかの危機を乗り越え、
父や大人の男達に一目置かれる存在になっていくビッケ。

ビッケが、何か良いアイデアを思いついた時、指で鼻をコチョコチョ擦ると、
ビッケの周りに星がきらきら瞬くって、マンガチックな描写も、なんかいいなあ。

ルーネル・ヨハンセンの原作は、日本とドイツ合作のテレビアニメとして
1970年代に制作され、日本でも放映されたらしいんだけど、僕は見ていない。人気あったのかな。

マンガチックと言えば、登場キャラは、いかにもマンガっぽい顔立ちの俳優を揃えたみたい。
父のハルバルは、片目にアイパッチして髭モジャでゴッツイ体格だし、
海賊の男達も、それぞれ超デブだったり、馬面だったり、ギンギンに個性的で、
いかにも、ちょいファンタジックな児童小説の世界の住人そのものって感じよ。

悪いバイキングのボス・スペンも、太鼓腹でふてぶてしい顔立ちで、いかにも絵に描いたような悪党面だし。

子供達が誘拐されたのは、ある岬にある魔法の角笛を子供達に吹かせるためで、
正しい心を持つ者が吹くと角笛が鳴り、財宝が現れるかららしい。

悪いバイキングを追うハルバルたちは、途中、
中国雑伎団で働いていた美女リー・フーを助けるんだけど、
演じるのは「シカゴ」キャサリン・ゼタ・ジョーンズ似の女優アンキー・バイルケ。
本作で、唯一のセクシー系美女。でも、彼女といい仲になるのは、超デブのフィクセ。
思えばこの映画、大人の男はヘン&オモシロ顔の男ばかりで、ハンサムは一人も登場しないなあ。

なぜか、王立スペイン史学会の記録係ラモス・コンガスってヌメッとしたハチュウ類顔の男が、
意味なく登場し、いろんな統計をなんでも95%と言いのけるのが、妙に可笑しい。

ヘルビヒの演出は、すこぶる快調、弾むようなテンポでどんどこ物語を展開し、ダレル場面がひとつもない。
ギャグは、少々ベタ気味だけど、切れ味ナイスな編集で、あまり気にならない。
ファミリー向けに、ちょいおとなし目に加減してるみたいだけど。

クライマックスで、凧(タコ)を使って海賊船で脱出するシーンは、
なんとも美しく、絵本のようにベリー・ファンタスティック!

あらためてヘルビヒのビジュアルセンスの良さ、また確かな監督手腕に、
やっぱウマイやんかいさあと、感心させられたやん。

本作、ドイツ映画史上3位の興業成績を記録たらしく、11年に続編「ビッケと神々の秘宝」が作られ、
日本でも、これまたキンダー・フィルム・フェスティバルで上映されたみたい。
監督はヘルビヒじゃないけど、超スペクタクルな大作風らしいし、
ビッケ役のヨナス君や父親ハルバル役ワルデマー・コブスは続投出演のようで、
彼らの活躍を見たいやんかいさあ。
おそらく劇場公開はないだろうし、
DVDスルーになるの、また2~3年待たなあかんねやろかしらね。


AMGエンタテインメント 2012年12月5日レンタルリリース



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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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