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「KRISTY クリスティ」(14年・アメリカ) 女子大生が不気味なカルト集団の”狩り”のターゲットにされてしまって、さあ大変!果たして逃げ切れるんやろか!

KRISTY クリスティ
”TSUTAYAだけ”ってのが、一応ウリというか、TSUTAYAでしかレンタル出来ない作品のひとつが、この「KRISTY クリスティ」。
フリーマガジン「T-CLUB MAGAZINE」で、1ページ使って紹介されていたし、僕の好きなジャンルの映画だし、主演が、このブログで以前紹介したジョー・ダンテ監督の「ザ・ホール」に出ていたヘイリー・ベネットだし、なんとなく興味を抱いてレンタルしてみたのよ。

キャンパスに一人残った女子大生が、カルト集団の魔の手から逃れようとする話で、85分とコンパクトな尺のサスペンス。
めっちゃオモシロイってわけでもないんだけど、適度にスリリングだし、ラストまで一気に見てしまえる、B級娯楽映画でありやんした。

感謝祭で、キャンパスから学友達が次々と実家へ帰省するなか、
ルームメイトと学生寮に残ることになったジャスティン。
だが、ルームメイトも事情ができて実家に戻ることになり、
一人になってしまう。
そして感謝祭当日、夜中にスーパーに買い物に行った時、
フードをすっぽり被った不気味な女が彼女を見つめ「クリスティを見つけた!」とつぶやく。
そしてスーパーからの帰り、その女の車が、ジャスティンが運転する車を妨害!
恐ろしくなり、女の車をふっきって寮まで戻るが、
女は、仲間を引き連れ、警備員を殺害し、ジャスティンを”狩ろう”と、キャンパスに侵入してきた…。

冒頭に、若い女性が謎の集団に無惨に殺される様子が、荒い動画で映し出され、
”時が来た、クリスティを殺せ、それはキリスト信奉者 クリスティを殺せば神も殺せる…”と、
なんとも不気味な狂気じみたカルト教団もどきの言葉がかぶさる。
そして、次の殺す標的”クリスティ”に選ばれてしまったのが、ジャスティン。

門番や警備員が次々と女の仲間達の犠牲となり、どんどん追いつめられていくジャスティン。
だが、彼女のことが心配になり、寮にやってきた恋人のアーロンが…。

怒りに燃えるジャスティンは、逃げまどうことを止め、キャンパスの備品を駆使して、反撃を開始した…。

監督は、『未体験ゾーンの映画達2015』で上映される「ファイナル・デッドクルーズ」(08)の
イギリス出身(と思う)のオリヴァー・ブラックバーン。
タイトでムダのない演出で、それなりに緊張感を持続させてるな。
ただ、夜のキャンパスが舞台ってこともあるけど、画面が暗過ぎるショットのせいか、
人物の行動が判りにくいシーンがちょこちょこあるのが、ちょい残念。
劇場の大画面ならそうでもないんだろうけどね。

ジャスティンを襲う男達のマスクが、アルミホイルをマスク風にかたどっただけの、
実に安上がりな代物だったりして、低予算映画やな、なんて思うけど、
これが意外に、気味悪さが漂ってたりして、ちょっと感心。
彼女が授業で習った、硝酸ナトリウムと水で爆発を起こせるってのも、
ちゃんと反撃の手段に使われてるし。

若い女性の殺人を繰り返す狂気のカルト集団の正体や動機などは、
ほとんど具体的に明かされないんだけど、その曖昧さが、恐いといえば恐いような。

その”クリスティ狩り”の殺人集団が、アメリカの各地に存在しているというニュースが流れ、
ラストに、ジャスティンが、その”クリスティ”となって…

なんていうか、戦うヒロイン・シリーズの誕生物語が、この作品だったんだ、と思わされたやん。

ヘイリー・ベネットは、すごい美人ってこともなく、
いかにも中流家庭で育った、平凡だけど、芯が強く、でもってちょい可愛いってイメージの女優さんだと、
僕は思うんだけど、ジャスティン役にナイスマッチだし、動きもなかなかアクティブ&シャープ。

対する鼻や唇にピアスした、いかにも不気味オーラ満々の女に扮するアシュリー・グリーン。
「トワイライト・サーガ」シリーズに出ている女優さんみたいで、
ネットで調べたら素顔は、ヘイリーより美人やったわ。

ヘイリーとアシュリーの壮烈なバトルが、クライマックスに待ち受けてると思ったら、
なんか肩すかし食らってしまったのは、もの足らなかったけど、ま、いいか。

いずれにしろ、過度に期待せず、ポップコーンでもほお張りつつ、
軽めにワクワクしながら見るには、それなりに楽しめるスリラーかもね。

ただ、エンドクレジットの後に出てくるワンシーン。
意味ありげに見えて、いまいち意味ありげじゃなかったような。
あのフードの人間は、新たな殺人集団のひとりなのか否か!
ほんのちょっとだけ、気になったやんかいさ~!………でもないか。


TCエンタテイメント 2014年12月29日レンタル・リリース



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ジャンル : 映画

「バッドガイ 反抗期の中年男」(14年・アメリカ) ちょいシニカルで、ちょい下品な笑いに包まれたヒューマン・コメディに、ホロリッとさせられてしまったやん!

バッドガイ 反抗期の中年男
俳優が監督にも進出し成功を収めたと言えば、「許されざる者」(92)でアカデミー監督賞を受賞し、その後も秀作・佳作を発表し続けるクリント・イーストウッドを思い浮かべるけど、他にも結構、監督を手がけてる俳優って、その作品の出来不出来は別にして結構いるよね。

個人的に、なかなか上手いやんと思ったのが、「エイリアン2」(86)「トゥルーライズ」(94)など、脇役が多い中堅俳優ビル・パクストン。
彼の監督デビュー作で出演もしている「フレイルティー 妄執」(01)は、父が息子達と共に、神の啓示によって人殺しを始めるって狂気じみたサスペンスなんだけど、じわじわと不気味な空気感を漂わせ、まさかの結末まで、なかなか上出来の作品だったな。「フレイルティー-」以降監督作がないのが残念。
確か日本公開時、子供が人殺しをするってことで成人指定になったのを覚えてる。

さて本作「バッドガイ-」も、「宇宙人ポール」(10)「モンスター上司」(11)の俳優ジェイソン・ベイトマンが、初監督に挑んだ作品だけど、手際の良い演出で見せる、ちょいシニカルで下品な笑いに彩られたヒューマン・コメディの佳作でありました。
僕の涙腺が、少しだけど緩んでしまいやしたわさ、ほんまに。

優秀な子供達が出場する、英単語の綴りの知識を競う「全米スペル大会」に
出場資格の抜け穴をついて出場した40歳になる、記憶力抜群の男ガイ。
彼を追跡取材する女性記者ジェニーとともに会場に到着すると、
優勝候補の10歳になるインド系の少年チャイタニヤが、
なぜか彼に付きまとい、親しそうに話しかけてくる。
大会じゃ、ガイは、子供相手に卑劣な手段を使い、
親たちの顰蹙(ひんしゅく)などものともせず、どんどん勝ち進んでいく。
なぜそこまでして勝ちたいのか、ジェニーは理由を突きとめようと調べるが…。

「宇宙人ポール」は好きな映画だけど、ベイトマンってあまり印象に残っていなくて、
「宇宙人ポール」のどこに出ていたのかDVDで見直したら、政府機関の役人で出ていたんだ。
ま、それほど僕にとっちゃ記憶に残る俳優じゃなかったんだけど、
本作じゃ、保証書の校正で生計をたててるパッとしない独身男を、
気持ち良さそうに演じて存在感あるし、
ちょっと彼を注目したくなってきたやんかいさぁ。
主人公ガイのモノローグを随所に入れながら、彼がスペル大会に出場を決めた理由が、
少しずつ明らかになっていくんだけど、脚本の良さもあると思うが、
ガイの切ない心情を徐々に浮かび上がらせる演出手腕、なかなかやん。

子供相手に、ガイは、動揺させて蹴落とそうと、
「お前の母さんと寝たんだよ」とかましてみたり、
女の子のイスにケチャップ塗って「初潮が始まったよ」とオロオロさせたり、
やることが結構エゲツナイのに、ケラケラッと笑ってしまえるのは、
陰湿っぽさがなく、カラッとした演出センスのおかげだろうな。

チャイタニヤと30の年を超えて友情が育まれていくところも、
チャイタニ役の子役ローハン・チャンドの人なつっこい表情のおかげで、
どこかほのぼの、うそ臭さを感じさせないし。
お互いに友人が一人もいない淋しさを抱えていて、
それゆえに心を通わせていくところは、なんか共感させられしまうやん。

そして、ガイの出場理由が判った時、彼のそれまでの人生に思いをはせられ、
胸がじんわりと熱くなってきてしまいよるんよ。

結局、ガイは、自分の人生に落とし前をつけるために、
子供じみているとは判っていても、そういう行動をとるしかなかったわけだ。
でも、おかげで彼は新しい希望を手に入れることが…。

チャンド少年の好演はもちろん、ジェニー役キャスリーン・ハーンも上手い女優さんだ。
アメリカ映画なら、彼女とガイが恋愛関係にって展開がありそうなもんだけど、
あくまでセックスだけのお付き合いで、その最中も相手に見られるがいやで
いちいち「目を開けないで」と怒鳴りながらヒーヒーハーハー!
性欲と仕事をきっちり使い分ける女記者をリアルっぽく演じてる。

スペル大会の会長役に、僕の好きな映画、ポール・トーマス・アンダーソン監督「ハードエイト」で、
主人公を導くギャンブラーを渋さ満々に演じたフィリップ・ベイカー・ホール。
本作でも、出番は少ないが、キーとなる役柄を懐の深い演技で見せてる。
やっぱ渋いわ、ホールさん。

ビル・パクストンみたいに一作だけで終わらず、
ベイトマンさん、続けて監督作を作ってほしいやん、と思わせられてしまったやん。


NBCユニバーサル・エンターテインメント・ジャパン 2014年12月19日リリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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