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「モール・コップ ラスベガスも俺が守る!」(15年・アメリカ) メタボなオッサン警備員が、ベガスで悪党相手にシッチャカメッチャカ大暴れ!っかな。

モール・コップ ラスベガスも俺が守る!
アメリカで1億ドルを超える大ヒットを放ったらしいアクション・コメディ「モール・コップ」(09)の6年ぶりの続編が、この「モール・コップ ラスベガスも俺が守る!」(15)。
第1作は、日本じゃDVDスルーとなったけど、続編も、これまたDVD&ブルーレイ・スルー。
ま、前にもこのブログで書いたけど、主演が日本で馴染みのないケヴィン・ジェームズだし、そもそもアメリカン・コメディって、余程のことがない限り、日本じゃヒットしないみたいで、未公開なのは仕方がないといえば仕方ない。

1作目の「モール・コップ」は、腹を抱えるほど大笑いできるって作品でもなかったんだけど、正義感は人一倍強いのに、的外れな行動ばかりしちゃう主人公を演じたデブ親父・ケヴィンのキャラは、好感がもてたし、気楽に楽しめたな。

ケヴィン主演の作品って、消防士に扮し、アダム・サンドラーと偽装ゲイカップルを演じた「チャックとラリー おかしな偽装結婚!?」(07)、動物園の飼育員に扮した「Mr.ズーキーパーの婚活動物園」(11)など、快作コメディが結構あって、僕にとっちゃ、気になるコメディ俳優の一人。

本作は、そんな彼の、今年製作されたばかりの新作にして、ヒット作の続編。
それなりに期待マンマン見やしたわ。

大型ショッピング・モールで警備員として働くポール。
6年前にモールで起きた強盗人質事件で救ったエイミーと再婚したが、
結婚6日目で彼女に去られ、またもやシングルファーザーとなっちっち。
そんな彼は、警備連盟の総会に招待され、一人娘のマヤとともにラスベガスに行くことに。
だが、宿泊したホテルで、フロアに飾った美術品を狙う強盗事件にマヤや巻き込まれてしまった!
マヤ救出のため、一人で強盗団に立ち向かうポールだったが…!

ショッピングモールから歓楽街ラスベガスに舞台が移ったってことで、
前作よりスケール感が増し、派手な展開にになるのかなと思ったら、あまりそんなことはなく、
意外にこじんまりとしたした作品だった。

男やもめで、一人娘マヤを大事にするあまり、子離れできないでいるポール。
そんな父にうんざりしながらも、父の気持ちを察し、ポールに従ってるマヤ。
でも、ホテルの従業員レインといい感じになり、父に隠れて彼とパーティに行ったりするんよね。

前半は、そんな親子の話に、警備員仲間たちの交流や総会の模様が描かれ、
窃盗団の行動も見せるんだけど、今一つ、物語が大きく弾まない。

ポールが、ホテルの中庭で、ピアノ弾きの調べをバックに、
大きな鳥と格闘(?)するぐらいが、クスリとできるくらいかな。

そして、マヤが窃盗団に捕えられ、それを知ったポールが救出に向かうところから、
やっと話にエンジンがかかり、ポールの悪戦苦闘ぶりを楽しめることとあいなる。

メタボで低血糖症のため、甘いものを欠かすとヘナヘナとヘタり込んでしまうポール。
女の子が舐めてるアイスクリームが滴り落ちるのを、口をあんぐり開けて待っていたり、
涙ぐましいったらありゃしない。

窃盗団に追われて、ホテルの豪華ステージショーに、羽をつけて紛れ出て、
ショーをめちゃくちゃにしたり、そこそこラスベガスぽさも見せてる。

警備員の総会じゃ、警備用ガード用品の展示見本市が行われていて、
そこの展示商品が、後半で悪者退治のために使うってのも、わるくはない。

そして、前作でも登場したセグウェイも、しっかり登場。
物々しい感じの改良型セグウェイも出てきっちゃう。あんまり活躍しないけど。

クライマックスじゃ、総会に出席した、お年寄警備員たちとともに、
窃盗団とバトルを繰り広げるんだけど、なんかマンガチックなバトルで、かる~くワックワック。
そして、最後に、ビルとビルの間にロープを渡し、
ポールがロープを伝ってマヤのもとに駆けつけるってシーンがあり、
そこそこスリリング、ってこともないか。

前作に続いて、ケヴィンが脚本にも参加してるんだけど、
どうも、話が散漫で、締まりがないというか、ビシッとしていない感じ。
ポールに惹かれるホテルの女性支配人や、ホテルのイヤ味な凄腕警備員など、
脇キャラの扱いが、どうもおざなりっぽいんよね。

それでも、ケヴィンにとっちゃ当たり役の警備員ポールを、
デブなのに俊敏な動きで、活き活きと演じていて、やはり好感はもてる。

娘マヤ役は、前作に続いてレイニ・ロドリゲスが演じているけど、
前作でもオデブだったけど、本作じゃ、よりデブっていて、
化粧した顔が、なんかマツコデラックスっぽい!体型もそうだけど。
UCLAに合格したのを、子離れできないポールになかなか話し出せない、
父親思いで心優しいキャラにはぴったりハマっているのは確かだけど。

警備員の爺さん&婆さん達は、いずれも枯れながらもイイ味出していたな。

しかし、この作品、登場人物のメタボ度が、やたら高いやん。
なんか、メタボな人間たちを賛歌しているような、そんな気もしたやんかいさぁ。

特典映像にあった、監督アンディ・フィックマンを見たら、
彼も、ほどほどにデブってたしさぁ。


ソニー・ピクチャーズ 2015年9月2日リリース



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「シークレット・ロード」(14年・アメリカ) ロビン・ウィリアムズがカミグアウトしちゃう(?)、ほんのり優しい人生ドラマでおます。

シークレット・ロード
数々の映画に出演し、2014年8月に亡くなったロビン・ウィリアムズ。
彼の出演作で僕が好きなのは、「フィッシャー・キング」(91)と「ハドソン河のモスコー」(84)。
「ハドソン河-」は劇場未公開でソフトスルーとなったけど、アメリカに亡命しちゃったソ連の男の人情ドラマで、味わい深い作品だったなぁ。
また見てみたいと思う映画の1本よ。
注文生産のオンデマンドDVD「復刻シネマライブラリー」にリストアップされているけど、ちょっと3800円は高いなあ。
そのうち廉価版が出ないやろかと待ちわびることにしてまんにやわ。

さて、本作「シークレット・ロード」は、ロビン・ウィリアムズの最後の主演作とうたわれてるけど、確か今年、劇場公開された「余命90分の男」(14年)も”最後の主演作”って宣伝されてなかったかな。
いったいウィリアムズの”最後の主演作”って何本あるんやねん?ほんまにね。

生真面目で実直な60歳の銀行員ノーラン。
長年連れ添った元教師の妻ジョイと平穏に暮らしていた。
ある日、介護施設にいる寝たきりの父を見舞った帰り、
通りかかった男娼レオを車で轢きそうになり、成り行きで彼を同乗させることに。
そして、これまた成り行きでモーテルの一室に二人で入ることに。
レオは、商売とばかり行為を始めようとするが、
ノーランは、そんなつもりじゃないと何もせず、金だけ渡して別れた。
だが、ノーランは、なぜか彼のことが忘れられず…。

初老を迎えた男が、自分の性的嗜好をカミングアウトするまでの物語だけど、
地味ながら、好感のもてる作品だったな。

若いレオと知り合ったことで、
彼と一緒にいると、ノーランは自分の気持ちを落ち着かせ、
感情を少し解放できるように思えてくる。

なぜ、そんな気持ちを抱くのか、ノーラン自身、分かっているんだけど、
レオの体には触れようとはしない。
それは、道徳観が強いからなのか、
それをしてしまうと、心のタガが外れて突き進んでしまい、
自分の周囲の者たちを傷つけるのを恐れているからなのか。

監督のディート・モンティエルは、
ネットで調べたら、アル・パチーノが顔を出してる「陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル」(10)など、
サスペンス系の作品を撮ってる人みたいだけど、
「シークレット-」を見る限りじゃ、淡々としながらもブレのない描写を積み重ね、
登場キャラたちを、表情や仕草、それに控えめなセリフで、きっちり描いている。

少し距離を置いて人物たちを見つめているようなカメラの視線、
人物配置に気を配った画面レイアウト。
物語にナイスマッチした映像センスも、なかなかよ。

ノーランは、12歳の時、両親と旅行したとき、衝撃的な出来事に出合ったらしい。
それは、ノーランにとって、自分の人生を変えた旅だった。
それが何かははっきりと語られないけど、それから彼の偽りの人生が始まった。

そんな主人公を、
ウィリアムズは、微妙な笑みをたたえた表情で、自然体に近い演技で演じてる。
何ていうか、彼の全身から、切なさと悲しみ、そして程よい暖かさみたいなものが漂い、
主人公の心情が、じんわりと伝わってくるというか。

妻ジョイ役は、演技派、キャシー・ベイカー。
夫婦円満で、夫に秘密があるなど、これっぽっちも思わなかったのに、
少しずつ夫に疑念を抱いていくが、
それでも、夫の偽りを信じないようにと務める妻を好演している。

僕は、彼女が出ていたテレビドラマ「ピケット・フェンス ブロック捜査メモ」(92~96)が好きなんだけど、
このドラマじゃ、ブロック捜査官の妻で女医に扮していて、美人じゃないけど、
家族思いで、意志の強い女性キャラが印象的だったなぁ。
この「ピケット・フェンス-」は、関西じゃ深夜に放送されていて
毎回録画しては欠かさず見ていたもんだ。
小さな町を舞台に毎回風変わりな事件が起き、
それにアメリカが抱える人種問題など様々な要素が加わった、
「ツイン・ピークス」のシリアスなファミリー版とでもいえる奇妙だけど変に心温まるドラマで、
また見てみたいと思ってまんにやわ。

レオ役ロベルト・アギーレは、
新人俳優みたいで、本作以外の出演作はフィルモグラフィーになかったけど、
ノーランの心を揺り動かす青年を、無理なく演じてる。

最終的にノーランの選んだ生き方、
それは、結局、誰かを傷つけたことになったけど、
彼の心の重荷だけは…。

深く心に染み入るってこともないけど、ほんの少し優しい気持ちになれる、
そんな作品であ~りました。

ギャガ 2015年10月2日リリース



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「ババドック ~暗闇の魔物~」(14年・オーストラリア) 母子家庭を襲う”魔物”は、心の闇が生んだ妄想の産物か、はたまた現実に存在するのか!ジメッと暗くて、ほんのり不気味!

ババドック ~暗闇の魔物~
前回紹介したのがアメリカ産ホラーだったけど、今回は、オーストラリア産ホラー「ババドック ~暗闇の魔物~」。
「エクソシスト」の監督ウィリアム・フリードキンが、「この作品よりも怖い映画を見たことがない。私だけでなく見た人すべてを怖がらせるだろう。」と自身のツイッターで絶賛していたそうで、それならホラー映画好きの僕としちゃ、見ておかなくちゃとレンタルしたんよね。

なんでも、本国のオーストラリア・アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞を受賞したそうで、海外の映画祭でも話題になったんだって。
それほど世界で話題になったらしいのに、日本じゃ劇場スルーとなっちっち。

10月18日深夜には、WOWWOWプライムで放映されるみたい。

夫を事故で亡くし、介護施設で働きながら、7歳の息子サミュエルと暮らすアメリア。
夜、サミュエルは、母が本を読み聞かせてもらいながら眠るのが習慣になっていた。
やんちゃ盛りで、ちっとも言うことを聞かないサミュエルに手を焼くアメリア。
とうとう通っていた学校で問題を起こし、休学扱いとなってしまったサミュエル。
そんなサミュエルが、ある夜、アメリアの知らない絵本を取り出し、読んでほしいとせがんだ。
それは、”ババドック”というキャラクターが登場する奇妙な飛び出し絵本だった…。

予備知識なしに見たので、最初は、
サミュエルが魔物ババドックに憑(と)りつかれててしまう話かなと思っていたら、
母親のアリエルの方が、ババドックの絵本に憑りつかれてしまい、
やがて正気を失っていくというか、現実と妄想の区別がつかなくなる状態に陥り、
どんどん狂気じみていく姿を描いた作品やった。

まだ若いアメリアは、夫のいない寂しさから、夜、自慰にふけったり、
仕事帰りに、駐車場で男女のキス場面を目撃しては心が揺らいだり、
性的欲求をもてあましている節がある。
生活も、ゆとりに乏しく、贅沢らしいこともできない。
そして、何かと問題を起こしてしまう息子。

いつしか気持ちがすさんでいた彼女の夢の中にババドックが現れるんだけど、
それは、精神的に追い詰められ気味の彼女の病んだ心が生み出した妄想なのか、
それとも実在する魔物なのか…。

アメリカ映画なら、魔物の存在をはっきりと見せ、
親子がその魔物に立ち向かうという、判りやすい物語になってしまうところだけど、
本作じゃ、それがあいまいというか、はっきりと提示しない。
アメリアの心が生んだ妄想の産物かもしれないと匂わせ、
なんていうか、サイコロジカルな心理サスペンス・ホラーって感じなんよ。

監督は、本作が初監督・初脚本となるジェニファー・ケント。
彼女のことネットで調べたけど、なにせ突如出現したらしい女流監督だけに、詳細は不明。
でも、低予算ながら、オーストラリアの風土をあまり感じさせないダーク・ブルーな色調で、
鋭い切れ味の映像展開を見せ、映画的センスはなかなかのもんやと感じさせてくれるな。
あまりハッタリをきかさず、どこか不気味なニュアンスを画面に漂わせちゃてるところもナイス。

アメリアを演じたエシー・デイヴィスの演技も、作品に大いに貢献しているな。
一人息子に優しく接していたかと思うと、
ババドックに憑りつかれてからは、息子に邪険な態度をとり、はては愛犬を…。
心に闇を抱えるヒロインを、陰と陽を巧みに使い分けて、実にリアルに演じてる。
彼女の狂気に陥った演技は、生々しい怖さが滲み出ていて、ビビッてしもたわ、ほんまに。
「オーストラリア」に出ていたらしいけど、僕にとっちゃ、お初の女優さんで、
確かな演技力を持つアクターやん。

息子役ノア・ワイズマンも、お手製ボーガン(洋弓銃)を作ったり、
従妹にあんなことしたり、ちょいエキセントリックでアブナゲな少年を、これまたリアルに演じてる。

クライマックス近くで、
アレックスが7歳にして初めての誕生祝いをひらいてもらうことになるんだけど、
それまで一度も誕生祝いをしなかったのは、彼を生んだ日が、
夫が自動車事故を起こした命日だったから。

ということは、ババドックの存在というのは、やはり彼女の…。

そして思わせぶりなラスト。
ひょっとして、ババドックは…、そしてアメリアとサミュエルは…。

すっきりしないところが、妙に見ている側の心にしこりを残してしまう、
でもそれがちっとも嫌じゃない、そんな作品であ~りました。

トランスフォーマー 2015年9月4日リリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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