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「ファミリーズ・シークレット 秘密を抱えた家族」(09年・アメリカ) ! ガルシアが平凡なオヤジを好演!カル~ク笑えて、ちょっぴりセンチなハートフル・コメディやん!

ファミリーズ・シークレット 秘密を抱えた家族
アメリカ俳優、アンディ・ガルシアって、「アンタッチャブル」や「ブラック・レイン」など、サスペンスやアクション系の出演作品が多く、コメディには、あまり縁のない役者さんだと思っていたんよね。
だから、彼が主演のコメディ、それも8年も前の作品を今頃リリースされても、なんだかなぁって気がしたんだけど、僕が劇場未公開作チェックによく利用させてもらってるブログ「ながら見日記・外伝」で、この作品が好意的に書かれていたので、見てみようかって思ったんだ。
なんでも、毎年春に行われるニューヨーク・マンハッタンのトライベッカ映画祭で観客賞を受賞したってのも興味をそそったし。

共演が、「ラースと、その彼女」のエミリー・モーティマー、「リトル・ミス・サンシャイン」でオスカーをゲットしたアラン・アーキン、「ファンタステッィク・ビーストと魔法使いの旅」「スーサイド・スクワッド」と近年は大作続きのエズラ・ミラー、それに「ER緊急救命室」シリーズのジュリアナ・マルグリーズと、なかなか豪華。

犯罪者の矯正施設で看守として働いているヴィンスは、結婚20年の妻ジョイスと、
大学生の娘ヴィヴィアン、高校生の息子ヴィニーの家族を養う平凡な男。
そんなヴィンスは、昔からの“役者になりたい”という夢を捨てきれず、
妻や子供たちに内緒で演技スクールに通っていた。
ある日、矯正施設の新入りの囚人トニーが、
調書から自分が若い頃に愛した女に生ませた実の子供と知り、
ヴィンスは、彼にはそのことを伏せ、身元引受人となって家に連れ帰ることにした。
犯罪者を住まわせるなんてと文句たらたらのジョイスだったが、何とか説得。
そして、ヴィンスは、演技スクールで知り合った女性モリーの励ましと勧めで、
映画の公募オーディションを受けることにしたが…。

息子のヴィニーは、クラスメイトのオデブな女の子シェリルが好きなデブフェチ・ボーイ。
家の向かいに住んでる超オデブ女性デニスがネットで運営しているライブ・サイトのファンでもある。
娘のヴィヴィアンは、ある事情で学費稼ぎのために、
程よく育ったボディを使って、家族に秘密の仕事についている。
ヴィンスとは倦怠期真っ最中の妻のジョイスは、
若くて逞しいトニーに、いつしか欲望ムラムラリーン!
彼と二人っきりになったとき、ついつい…。

家族それぞれが、ちょっとした秘密らしきものを抱えているんだけど、
エキセントリックな展開になるわけでもなく、
なんとも軽やかで、どこかほっこりとしたタッチで物語が進む。
監督のレイモンド・デ・フェリッタって初めて聞く名前だけど、
少々ダレる部分はあるものの、登場人物それぞれのキャラ描写が丁寧で、
ソツのない演出だし、気持ちの良い作品に仕上げているな。

オモシロかったのは、ヴィンスが映画オーディションに向かう場面。
いざオーディション現場に行くと数100人の応募者たちが列をなしていて、
あまりの多さに、ヴィンスは、ちょっとガックリ&ビビリンコ。
その列の中には演技スクールの講師(アラン・アーキン)もいて、
互いにニンマリするところは笑ってしもたわ。
並んだ応募者の中から、審査員がピックアップした人間しかセリフ・テストを受けられないんだけど、
そういうところはショービジネス界の厳しさみたいなもんが、ちらりと伺え、なんか説得力あるな。
ヴィンスは、無事ピックアップされてセリフ・テストとなるんだけど、
何せ初めての経験で緊張しまくりちよこで、セリフがしどろもどろ。
でも、あることを思い出したおかげで…。
アンディの、ナチュラルにしてコミカルな演技にオオッと唸らされるナイス・シーンよ。
彼の新しい一面を見せられたようで、これからは、ニヒルな役や寡黙な役柄だけでなく、
コメディにもチャレンジして欲しいなぁ。平凡なオッサンをこれだけサラリと演じられるんだから。
作品のためだろうけど、少々ズングリ気味の体型になってるし、
なかなか上手い役者さんやなぁ、と改めて思ってしまいましたわさ。

ヴィニー役エズラ・ミラーは、現在の彼とは違い、まだ幼い顔立ちだしネアカっぽくて、
屈折感や陰湿さの欠片も感じさせず、デブ・フェチと言っても、
アブノーマルさはゼロで、なんか妙に明るくて健康的。

娘ヴィヴィアンに扮したのは、アンデイの実の娘ドミニク・ガルシア=ロリド。
何となく父親の面影はあるものの、なかなかの美形でプロポーションもグッド。
家族団らんの食事のシーンで、ガルシアがドミニクの胸の膨らみを見つめてしまうところは、
演技とはいえ、実の親娘だけに、妙に生々しさを感じてしもたやん。

妻のジョイス役は、映画で見かけるのは久しぶりのジュリアナ・マルグリーズ。
「ER-」の頃のイメージがまだ残っている僕には、印象が地味になったなぁって思ったな。

とにかく、俳優のアンサンブルの良さも手伝って、個人的にはなかなか楽しめた作品だった。

トランスワールドアソシエイツ 2017年5月2日リリース



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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

「ライズ・オブ・ザ・レジェンド~炎虎乱舞~」(14年・香港/中国) 実在の英雄フェイフォンの若き日の活躍を描く痛快武侠アクションやん!

ライズ・オブ・ザ・レジェンド~炎虎乱舞~
先日、TSUTAYAで発掘良品シリーズとして、前から気になって見たかった劇場未公開のサスペンス「ナイトビジター」(70)が出たのでレンタルしたんよ。主演が、ベルイマン作品によく出ていたマックス・フォン・シドー。
47年前の映画にしては、緊迫感もそこそこ、まとまりのある脱獄&復讐ドラマだったけど、あの結末、ジュールス・ダッシンの泥棒映画「トプカピ」(64)を思い出してしまったやん。で、ニンマリしてしもた。

それはともかく、この「ライズ・オブ・ザ・レジェンド~炎虎乱舞~」は、ジェット・リーが主演した「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズなどで描かれた実在の人物ウォン・フェイフォン(黄飛鴻)の若き日の活躍を描いた武侠アクション大作。
3年前の作品だけど、アクション、恋愛、父と子の絆など、いろんな要素を上手にブレンドした上出来の作品で、めっちゃ楽しめた。
なんで劇場公開しなかったのか不思議に思うくらいよ。

ま、最近は、アジア系の娯楽アクションは、どんなに面白い作品でも、シネコンなどではあまり上映されず、単館系でひっそりと短期間公開のあと、すぐにソフト・リリースってのがほとんど。
この「レジェンド-」なんて、大作なんだけど劇場公開すらされずDVDソフト直行になっちっち。
ツタヤのフリーペーパー「TSUTAYA CLUB MAGAZINE」にも紹介されなかったし、カンフー・アクションって、日本じゃ、もう見向きされないジャンルになってるんかしらねぇ。
僕は、好きなんだけど。

時は19世紀半ばの清朝末期。舞台は中国・広州の港町。
ここでは、黒虎組(ヘイフー)と北海組(ペイハイ)の2大組織が港の利権争いを繰り広げ、
労働者たちは、貧しい暮らしを強いられていた。
そんななか、黒虎組のボス雷公は、若い手下達に、北海組のボス殺害の命令を下す。
そして見事ボスの首を取って持ち帰った者は、雷公の4番目の義息子にするという。
手下の一人フェイは、深手を負いながらも、
鍛え抜かれた武術で、命令通り北海組のボスの首を取り、
義息子となって、黒虎組の幹部にのし上がっていく。
その裏で、フェイは組織の内情を、親友フオやチュンらが率いる仲間に密かに伝えていた。
実は、フェイも組織壊滅が目的で、黒虎組を内側から崩していこうと潜り込んでいたのだ…。

映画は、いきなり、フェイが大勢の北海組の手下たち相手に
派手なアクションを繰り広げる場面から始まる。
光速度撮影によるスローモーション映像やアクロバチックなワイヤーワークを織り込みながら、
シャープでキレッキレのカンフー・アクションが展開し、一気に映画世界にどっぷり浸されちゃんちゃこ。

なんでも監督のロイ・チョウは
「伝統的なカンフーを最新技術を駆使して撮った」とDVDの特典で語っているけど、
まさに、その通りで、どこか現代感覚みたいなものが映像に漂っていて、妙に新鮮な感じがするな。

物語は、フェイことウォン・フェイフォンの子供時代が時折差し挟まれ、
医者にして武術の達人だった父の教えや親友となるフオ、チュンとの交流が描かれる。
社会的弱者を助け、彼らのために無償の施しを続けた父、
そんな父の影響を受け、弱者のために立ち上がったフェィ。

また、フェィやフオ、チュン、それに廓(くるわ)の遊女シンラン、それぞれの恋模様も、
さりげなく、ちょい切なくロマンティックに描かれ、豊かな映画世界を作り上げてるな。

脚本担当が女性トー・ローチンのおかげかもしれないけど、
単純明快なアクション映画にならず、登場人物それぞれの心情をさらりとすくい上げ、
映画に深みを与えているような気がするやん。

フェイに扮したのは、イケメン俳優エディ・ポン。
カンフーは未経験だったそうだけど、雷公役サモ・ハン・キンポーの直接指導を受けたおかげで、
バッチリ武術の達人になりきってる。
爽やか系の顔立ちにシュッとした容姿だし、こういう若手を主役にもってきたことで、
作品にフレッシュ感が出てくるな。

サモ・ハンは、カンフー界のレジェンドと言われているだけに、
デブいのに動きは今だもってキレがあり、クライマックスのフェイと雷公の一騎打ちじゃ、
豪快なアクションをたっぷりと見せつけよる。

フェイの父に扮したベテラン、レオン・カーフェイもいい歳の取り方をしていて、
出番は少ないが渋いしなぁ。

チュン役の清楚なワン・ルオダイ、ある秘密を隠し持つシンラン役の色っぽいアンジェラベイビーなど、
女優達も、ちゃんと見せ場が用意されていし、
雷公の幹部たち、北殺(ペイジャー)、黒鴉(カラス)、老蛇(ヘビ)の3人、
それに雷公への復讐に燃える北海組のボスの息子など、キャラにピッタリな俳優が揃ってるし、
とにかくキャスティングは文句なしよ。

この映画、劇場の大画面で見たかったなぁと思ったやん。

しかし、DVDジャケットのエディ・ポンの顔はコワ過ぎやん。爽やかさの欠片もあれへん、ほんまにね。
ジャケットのデザイン次第では、女性にも興味を持たれる可能性だってあると思うだけにさ。

NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン 2017年4月12日リリース



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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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