「サイレントノイズ リベレーション」(07年・米・カナダ) 臨死体験で超自然パワーを身につけてしまった男に待ち受ける運命は!

サイレントノイズ リベレーション
AV機器を通じて送られてくる死者からのメッセージ(略してEVP)を取り扱った、マイケル・キートン主演のサスペンス・ホラー「サイレントノイズ」(04)の続編が、この「サイレントノイズ リベレーション」。
前作は、珍しい超常現象をテーマにしているってこともあり、面白く見れたし、日本でも劇場公開もされたけど、本作は残念ながら劇場未公開&DVDスルー。
ひょっとして、二番煎じのダメ作品かな~って気もしたけど、監督がジェラルド・バトラー演じる吸血鬼が現代によみがえる「ドラキュリア」(00)のパトリック・ルシエだし、そんなにハズレじゃないだろうと見てみることにしやしんした。
で、これが、思ったより楽しめる作品だったやんかいさぁ。

結婚9年目を迎えた日、家族そろってレストランで食事中に、
突然現れた見知らぬ男に、愛する妻と息子を銃で撃ち殺されたエイブ。
深く傷つき自暴自棄になったエイブは、自殺を図るが、
病院にかつぎ込まれ、臨死状態から蘇生し、なんとか一命は取り留めた。
しかし、その日から、TVのモニター画面に不気味な影を見たり、
街で体から光を放つ人物を見かけたり、奇妙な音(ノイズ)を聞いたり、
超常現象に悩まされるようになった。
やがて、光を放った人物は、近いうちに死ぬ運命であることが判りだした。
彼は、臨死体験によって、超自然な能力を身につけてしまったんだ。
そして、そんな光を放つ人を見かけると、助けようとするんだが‥。

この後、話は意外な展開になるんだけど、ネタばらしになるんで詳しくは言えないな。

ま、過去のホラー系のヒット映画のオイシイ部分を、上手に取り込んだとも言えるけど、
ただのパクリに終わらせず、ヒネリを利かせて、サスペンス色を強めてるっていうか。

前半は、続編らしくEVPの要素があるけど、
妻子がなぜ殺されなければならなかったか、
また、死ぬ直前、妻が発した謎の言葉「トリ・アメラ」。
そしてその時、男がなぜ「許してくれ」と言い、自殺してしまったのか?
その謎が解き明かされるところから、サタンや聖書の話が出てきて、
だんだん「オーメン」チックな、オカルト風味になっていくのよ。
でも、それもアリやんと思ってしまう。
ヒット映画の模倣に終わらせず、B級娯楽映画として、十分楽しめるんだから。
オモシロければ、結果オーライよ!

ルシエ監督の演出も、クセはないけど、
けれん味そこそこ、ダレルことなく、謎を徐々に解き明かしてみせながら、
キビキビ・スパスパと展開させて見せるしさ。

エイブ役は、カナダ俳優で「ドラキュリア」じゃ神父役で出ていたネイサン・フィリオン。
今じゃ、テレビシリーズ「キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き」のヒットで、
アメリカじゃ一躍人気者になってるみたい。
日本でもDVDリリースされてるけど、僕は未見。
知的でハンサムだけど、なんか地味っぽい感じがする俳優さんって気がするが、
心優しさみたいなもんが漂い、身につけた能力で人助けに奔走するところは、それなりに説得力あるかな。
ラストの、悲しいけれども、心の安堵にほっとするような表情も、彼ならでは、っかな。

暴漢に襲われ殺されそうになったところを、エイブに助けられた看護士シェリーに、
アメリカ生まれのケイティ・サッコフ。
僕の好きなテレビSF「ギャラクティカ」で、男勝りのタフな戦闘パイロットを演じていた女優さんだけど、
「ギャラクティカ」のキャラと違って、ごく普通の女性の役柄に、最初はそれに気づかなかった。
口が少し大きくて、そんなに美人じゃないけど、人なつっこくて好感の持てる人だ。
余談だけど、看護士の彼女が、テレビで映画「フランケンシュタイン」が放映されているのを見て、
「私の好きな映画よ」ってセリフ、なんか良いなあ。

妻子を殺した男ヘンリーに、イギリス俳優クレイグ・フェアブラス。
日本じゃDVDスルーのイギリス製B級アクションによく出ているらしい中年男優だけど、
本作じゃ、話の肝に関わる役柄を、ちょい切なげに、かつ暴力的に演じ、けっこう目立ってる。

ところで、臨死体験をテーマにした作品で思い出すのが、カナダ映画「ライズ」(03)。
救急病院に運ばれ、自分の命と引き替えに子供を失ってしまい、
手術中に臨死体験をしたヒロインが、一切の記憶を失ってしまう話で、
とても地味な展開のスリラー風味のストーリーなんだけど、
ラストに発する彼女の一言、その言葉にゾクリッとさせられながらも、
実に見事な締めくくりに、ウーンッと唸らされてしもたんよ。
その年のヒューストン映画祭審査員特別賞受賞の佳作でおます。
DVDレンタルされてるし、機会があったら見てみてね。


アメイジングD.C. 2013年8月2日レンタルリリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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