「クルードさんちのはじめての冒険」(13年・アメリカ)  洞穴暮らしの原始人ファミリーが、はじめての旅に出てしまうアドベンチャー・アニメの秀作やん!

クルードさんちのはじめての冒険
CGアニメ「クルードさんちのはじめての冒険」は、なんでも世界30カ国で初登場第1位に輝き、製作国のアメリカじゃ、10週連続トップ10入りのメガヒットだそうだけど、日本じゃ、あえなく劇場未公開。
これがディズニー作品なら公開されたかもしれないけど、ドリームワークス作品ってことで未公開になったんかしらね。
ドリームワークス作品だって、「マダガスカル」「カンフーパンダ」「シュレック」なんかは、ちゃんと劇場公開されたのにさ。
ま、ドリームワークスの「マウス・タウン ロディとリタの大冒険」(06)も、ヒュー・ジャックマン、ジャン・レノなどスター俳優が声の出演をしているにもかかわらず未公開・DVDスルーとなったこともあるし。
「マウス・タウン-」は、僕のお気に入りで、ナメクジが愛嬌たっぷりだったし、結構オモシロイ作品だったんだけど。
映画会社や配給会社など、ビジネス的に、いろいろと社内事情があるんだろうね。

さて、この「クルードさんちのはじめとの冒険」。
ケラケラ笑えて、ちょいハラハラ、でもって、家族の絆にホロリとさせられる、
なかなか良くできた作品で、いっぺんでクルード・ファミリーが好きになってしまったわ。

声の出演も、ニコラス・ケイジ、エマ・ストーン、ライアン・レイノルズ他、なかなか豪華。

時は原始時代。
「外に出てはいけない」という家訓を父親グラグはかたくなに守り、洞穴で暮らすクルード一家。
”新しいものはダメ””好奇心も夜遊びもダメ”、楽しいことは全部ダメ
ってな父のルールに、それじゃちっとも楽しくないと、反抗心をつのらせる年頃の娘イーブ。
ある夜、イーブは洞穴の外に明るく光るものを目に、好奇心から外に出てしまう。
そして、初めて”火”を見て驚き、その火をおこした少年ガイと出会い、彼に好意を抱く。
ガイから、もうすぐ世界が終わる、ここから逃げなきゃいけなと聞き、翌朝、グラグに言おうとするが、
その矢先、天変地異がおこり、クルード一家の洞穴は崩壊。
やむなく、新しい洞穴を求めて、一家は外の世界へ旅に出ることとなった‥。

本作は、3Dアニメとして作られたらしいけど、そのせいか、登場キャラの動きは、とても立体的。
冒頭の、一家が食用としてダチョウチックな鳥の卵を盗むシーンなんて、
アメフトもどきのアクションを、縦横無尽なアングルで、ダイナミックかつスピーディーに描いて見せてて、
ワクワクさせられてしまったやん。

僕の好きな快作CGアニメ「ヒックとドラゴン」(10)の監督の一人クリス・サンダースが、
カーク・デミッコと共同で監督・脚本を担当しているんだけど、
「ヒックとドラゴン-」も、3Dで作られてて、とても立体感あるCGアニメだったな。

ヒロインでもあるイーブは、
原始人らしく、体格が女子レスラー・吉田沙保里みたいにガッシリしていて、顔立ちも野生っぽい。
可愛げのかけらもないんだけど、年頃の娘らしく、ガイにほのかな恋心抱いちゃったりして、
だんだん可愛いやんと思えてくる。

父親グラグは、自分が一家を守るんだって意識は強く持ってて、
家族のために自分のルールを押し通そうとする、マッチョなガンコ親父。
でも、住みかを失い、外の世界に出てしまうと、自分じゃ家族を守りきれず、
何かと知恵が働くガイの助けを借りることとなる。
やがて妻や子供達も、ガイを頼りにするようになるのを見て、
グラグは、自尊心を傷つけられ、むかっ腹をたてまくりよる。
でも、ある出来事を境に‥。

イーブの弟でポッチャリ・オデブのタンク、何かにつけて相手に噛みつく幼い妹サンディ、
夫グラグの頭の固さに少々げんなりしながらも、彼に寄り添う妻ウーガ、
そして、元気すぎる楽天的な祖母グラン。
いずれも、個性あふれるキャラ揃いで、軽めのギャグをかましながら、物語をグーンと弾ませてる。

クルード一家だけでなく、登場する原始時代のアニマルも、
風変わりでユニークな生き物だらけ。
足が4本生えてるピンクのクジラっぽいのや、
一家を襲うネコとトラをミックスしたみたいな動物とか、
ピラニアみたいに鋭い歯を持ち、群で襲ってくる真っ赤な鳥もどきとか、
イヌもどき、サルもどきと、もどきだらけ。それも、色合いがめっちゃカラフル。

普通なら、ティラノサウルスとかステゴザウルスとか恐竜を登場させそうなもんだけど、
あえて、それを避けたところがオモシロイやないの。

物語の後半じゃ、グラグが、頭を切り換えて、新しい世界にチャレンジする
頼れるオヤジっぷりを見せるんだけど、ここんところは、ググッとくるやん。

色彩豊かな映像も魅力的だけど、
やっぱり物語の骨格がしっかりしている事が大事だし、
その意味でも、ストーリーがよく練られているな。

クライマックスじゃ、胸が熱くなるというか、気持ちよく感動させられてしもたしね。

できれば、劇場の大きなスクリーンで3Dで見直してみたいやん、ほんまに。

ラストに流れるテーマ曲も、よかったしね。


20世紀フォックス・ホームエンタテイメント・ジャパン 2013年11月20日レンタルリリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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