「セール・オブ・ザ・デッド」(08年・アメリカ) 死体泥棒コンビが、生きた死体・アンデッド狩りを始めたばっかりに、えらい目に‥!

セール・オブ・ザ・デッド
ホラー・ジャンルの作品って商売になりやすいのか、毎月、劇場公開・未公開を問わずリリースされ続けているけど、未公開作の場合、ハズレの確率が結構高くて、レンタルするんじゃなかったわ~と後悔することもしょっちゅう。
でも、たまに気の利いたナイスな作品に出くわすことがある。
本作「セール・オブ・ザ・デッド」が、その一本。

08年製作のアメリカ映画だけど、舞台は18世紀のイギリス。
どこかのんびりとしたブラックユーモアに彩られた、小品って感じの作品で、派手さはないし、盛り上がりにも欠けるけど、
懐かしのホラー・テイストみたいなもんが画面に漂い、登場キャラもちょい愛嬌があるし、個人的には充分楽しめた作品であ~りました。

主演は、「ロード・オブ・ザ・リング」でホビットの一人・メリーを演じていた、地味めな顔立ちのドミニク・モナハン。
共演は、「ヘルボーイ」の個性的フェースのロン・パールマンに、「ファンタズム」の怪人トールマンことアンガス・スクリムと、ホラー好きならニンマリなキャスティング。
それに、以前紹介した「ステイク・ランド 戦いの旅路」 「インキーパーズ」と、僕のお気に入りのホラー系作品の製作者ラリー・フェセンデンが、俳優として、モナハンの相棒役で登場。本作の製作も彼みたい。

18世紀のイギリス。
殺人罪に問われ、死刑が言い渡された、墓荒らしの死体泥棒アーサー。
相棒のウィリーは、先にギロチンで首を切り落とされていて、
死を待つ身のアーサーの牢屋に、最後の言葉を聞くと牧師フランシスが現れた。
アーサーは、幼い頃のウィリーとの出会いから彼に語りだした。
貧しい暮らしの中で、母を助けるために、死体泥棒ウィリーの手伝いを始めたこと。
実験材料の死体を欲しがるマッドな博士クイントに15年もこき使われ続けていたこと。
ある夜、胸に杭を打たれた女の死体を見つけ、その杭を抜いたら、
突如動き出して、アーサーやウィリーを襲ってきたこと。
彼女はアンデッドだったのだ!
そのアンデッドを使って、二人で憎たらしいクイント博士を‥。

冒頭、ウィリーのギロチン処刑を見せ、準主役なのに、始まっていきなり死んでしまうんかいな!
と思っていたら‥。

監督・脚本、それに編集までこなしたのは、
スペシャルエフェクト(特殊効果)が専門らしいグレン・マクエイドって人だけど、
そのての監督にありがちな、特撮の見せ場だけ力入れてて、
ストーリー展開や演出がおざなりってこともなく、手際よく、上手にまとめあげてる。
すっとぼけた、ブラックな笑いもなかなか。
演出センスあるな、この人。
特殊効果も、ここぞと言うときに使ってるし、その専門家だけに安っぽさもない。
イギリスのじめっとした時代色を醸し出した映像もいいし、
クラシカルで、不気味さと陽気さをミックスしたような音楽もナイス。

アンデッドの美女の首にニンニクが巻かれていたり、
アンデッドが十字架に弱かったり、バンパイアもどきってのが、
イギリスのハマー映画「ドラキュラ」シリーズへのオマージュって気がしないでもないな。
生きている死体だけでなく、素早い動きのゾンビもどきもでてくるし、
あげくは、まさかまさかの死体まで‥。これには爆笑してしもたわ!

アンガス演じるクイント博士が、死体にバイオリンを弾いて聞かせる、
変な趣味があるってのも、ムフムフフッよ。

前半は、死体泥棒のエピソードが綴られていくけど、
後半は、死体泥僕のライバル、マーフィー一家とのバトルとなり、
アンデッドの奪い合いになるんだけど、アーサーの恋人があっさり‥。
でもって、マーフィー一家の、醜い顔を白い仮面で隠した凶悪女が登場したり‥。

パールマンがただの牧師役で終わるわけないやろなあと思っていたら‥。

低予算ながら、いろいろ工夫を凝らして、
観客がオモシロがる映画を作ろうってマクブライド監督の意欲、
それが、あまり空回りせず、作品からストレートに伝わってくるのがいいな。

ただ、85分とコンパクトな作品だけど、エンディングのあれは余計だったかも。
続編作るつもだったかもしれないけど、ありがち過ぎるやおまへんけ。
そこだけが、ちょい残念やんかいさあ。

それから、ウィリー役のラリー・フェセンデンさん、
安もんのジャック・ニコルソンって顔立ちで俳優専門じゃないみたいだけど、
とぼけた味わいがって、なかなか印象的やった。主役は無理と思うけど。


アメイジングD.C. 2013年12月4日レンタルリリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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