「恋するパリのランデヴー」(12年・フランス) 自由気ままな独身男と3人の子持ち女性の、ナイスなノリのフレンチ・ラブコメディでおまんにやわ!

恋するパリのランデヴー
13歳の時に「ラ・ブーム」でデビューしたフランス女優ソフィー・マルソー。その後も順調にキャリアを重ね、フランス映画界のトップスターとして活躍しているみたいだけど、最近の彼女の主演作って、日本じゃ、たいがいが劇場未公開でDVDスルー。
「ダブル・フェイス 秘めた女」(09)「カルタヘナ 陽だまりの絆」(09)「レディ・エージェント 第三帝国を滅ぼした女たち」(08)「LOL(ロロ) 愛のファンタジー」(08)なんかがそうだよね。
この「恋するパリの-」も、ご多分に漏れずDVDスルーとなっちっち。
彼女、日本でも知名度はそれなりにあると思うんだけど、劇場まで足を運ぶお客はいないんじゃない、と思われてるんやろか。
ま、若い映画ファンには、彼女の名前を知らないって人が多いかもしれないけどね。

僕はソフィー・マルソーのファンってわけでもないんだけど、
コメディ作品って好きだから見てみたんよね。
で、これがなかなか楽しめる、クスリと笑えて、ちょいロマンティックな、
良くできたフレンチ・ラブコメディでありやんした。
随所に映画ネタが出てくるところも、映画好きのハートをくすぐりよるし。

自由気ままに生きてるピアニスト&作曲家のサシャは、
スポンサーであるアランの会社に訪れた帰り際、シャルロットと出会い、
一目会ったその時に、二人の心に恋の花が咲いっちっち!
でもって、いきなりメラメ~ラなエッチにまで発展。
彼女が、2年間別居中のアランの妻だと知っても、ひるまずラブラブ一直線。
子供嫌いのサシャが、彼女が3人の子持ちだと判っったときも、
恋の炎は消すことできず、子供達とも仲良くなっていく。
だが、アランに二人のことが知れ、サシャは仕事を干されてしまう‥。

サシャの部屋には、「ウエストサイドストーリー」「雨に唄えば」「ヘアー」など
ミュージカル映画のでっかいポスターが壁に貼られていて、ミュージカル映画が好きな僕としちゃ
なんか羨ましい気がしたやん。
ハンフリー・ボガード主演の「カサブランカ」の映画ポスターも貼られていて、
彼は、かなりの映画好きなんじゃないじゃろかと思わせる。
シャルロットと初めて出会ったその日の別れ際にキスしてしまうとき、
「キスはキス どうか忘れないで」と言うんだけど、これは「カサブランカ」の中のセリフ(らしい)。
サシャが初めてシャルロットの部屋を訪れたら、寝室の壁に「カサブランカ」(日本文字入り)が貼ってあって
運命的なものを感じ、ニッコリ微笑むのもエエやんかいさぁ。
彼女が3人の子持ちと知った時も、サシャの好きなディズニーアニメ「おしゃれキャット」の持ち出して
あの映画にも子猫が3匹出てきたと、子供嫌いもなんのその、あっさりと子持ち女OKになってしまいよる。
「おしゃれキャット」ネタは、後半にも、彼の心の揺れを描くのに、うまく使われているのも、なんかいい。
ちょっと「おしゃれキャット」を見てみたくなったやん。

シャルロットに扮するソフィー・マルソーは、1966年生まれだから、本作出演時は46歳だけど、
プロポーションもくたびれていないし、大人の色香漂わせ、とってもキュート。
階段から落っこちたり、壊れた蛇口からの水噴射でパンツ丸出しになったり、
スラプスティックな演技も軽やかにこなしてて、見事なコメディエンヌぶり。
親しみやすい庶民的な顔立ちだし、個人的に好感度アップしたな。

相手役サシャのガッド・エルマンは、ウディ・アレン監督「ミッドナイト・イン・パリ」に、
探偵ガスマン役で出ていた人だけど、ハンサムじゃないが、いかにも自由人で、
感性豊か、でもって人が良いキャラを、とてもナチュラルに演じてる。
彼、モロッコのカサブランカ生まれだそうだけど、
それで映画「カサブランカ」を本作の中でネタにしたんかしらね。

アラン役は、「トランスポーター」シリーズ、「オーケストラ!」「引き裂かれた女」の
ベテラン脇役フランソワ・ベルレアン。
いつも仏頂面で、別居中の妻をお飾りとしか考えていないと思っていたら、最後に‥。
わずかな仕草や表情で、心情をさりげなく見せたりして、うまい役者さんだ。

シャルロットの3人の子供を演じる子役たちも、とても自然な演技で、
映画を明るくさわやかなものにしてるな。

監督は、ちょいブラックなコメディ「シリアル・ラヴァー」(98)のジェームズ・ユット。
ドタバタ要素をオーバーにならずサラリと見せていて、
シャルロットの携帯の着信音が、吉本新喜劇の茂ジイのギャグネタもどきだったり、
ベタなギャグもあるけど、どこかフレンチ風で、あざとさってのは感じない。
ちょい懐メロなポップ・ミュージックもナイスだし、
軽快なタッチで、コミカル風味の大人のラブストーリーを軽やかに描いているやん。

ところで、サシャが仲間とニューヨークのブロードウェイで披露する、
サシャのピアノ演奏に合わせて、様々な楽器を人間影絵で表現するステージ、
ファンタスティックだし、もっと見たかったな。

しかし邦題「恋するパリのランデヴー」って、ヒネリがなさ過ぎやん、
と僕は思いましたわさ。どうでもえええことだけど。


オデッサ・エンタテインメント 2014年11月5日リリース



にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

Yukiさん、コメントありがとう

面白かったすよね、この映画。どうして劇場公開しなかったのか、不思議なくらい。
また、私のブログ、読んでくださいね。

No title

この映画、期待してなかったけど、とても面白かった!
サーシャが、ガスマン役だったって、教えてくれてありがとー。
言いたいこと、全部書いてくれてて、すっきりよ。
またお邪魔します。
プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
QRコード
QRコード