「ゲット・サンタ! 聖なる夜の脱獄大作戦」(14年・イギリス・アメリカ) 不審者サンタクロースが、刑務所から脱獄しちゃう、ほっこり優しいユーモラスなファンタジーやん!

ゲット・サンタ! 聖なる夜の脱獄大作戦
巨匠リドリー・スコットが送る ジングル・ファンタジー・アドベンチャー」ってジャケットのコピーにひかれてレンタルして見たのが、この「ゲット・サンタ!…」。

有名監督が製作しているからって、出来がいい時もあればワルい時もあるし、本作は”TSUTAYAだけ”で借りることができるんだけど、それさえ、”TSUTAYAだけ”作品借りて、ガックリクリクリ・クリックリしたこと結構あったし、眉に唾つけて見てみることにしたんよね。

で、見てみると、意外とオモシロかったやんかいさぁ。
ほんわかユーモラスで、ちょっぴりファンタスティック、
なんだか、ほっこりと優しい気持ちにさせてくれるんよ。

舞台は現代のロンドン。
クリスマスの2日前、逃がし屋稼業のスティーブは刑期を終えて出所した。
そんな彼に、離婚した妻アリソンと暮らす愛する息子トムから電話がかかってきた。
「家のガレージにサンタさんがいて、困っているから助けてあげてほしい」と。
なんでも、サンタが乗った新しいソリが電線に引っかかり、
地面に落ちて故障し、トナカイたちも逃げ出してしまったんだと。
だが、駆けつけたスティーブは、サンタが本物だとは信じれず、追い払ってしまった。
町をさまよったサンタは、犬猫保護施設でトナカイたちを見つけた。
ところが、逃がそうとしたところを見つかり、不審者扱いとなって刑務所に入れられてしまった。
翌日、そのことを知ったトムは、父スティーブを無理やり説得して、
刑務所のサンタに面会に行くことに…。

イギリスのベテラン俳優ジム・ブロードベント扮するサンタクロースが、なんともいい味を出してるな。
初めての刑務所生活に、ちょいビビッっているのか、
囚人のひとり、ステーブの仲間でもあったバーバーに「刑務所で生き抜く方法」を教えてもらったり、
なんかお茶目っぽくて、とっても親しみを感じさせてしまうんよ。
所内でもクリスマスは祝うらしく、サンタも準備を手伝うハメになるんだけど、
見事な切り紙細工を披露したり、木のオモチャを鮮やかに彩色したり、囚人たちに感心されまくり。
でもって、囚人一人一人の子供のころのクリスマスにまつわる切ない話をし始めちゃう。
本物のサンタだけに、彼らが子供だった時のことを、ちゃんと覚えているんだ。
それを聞いて、なんだかジーンと胸に熱いものがこみ上げてくる囚人たち。
見ていて、僕も、囚人たち同様に、胸にジーンときてしもたやん。

ジム・ブロードベントと言えば、「ハリー・ポッター」シリーズで、
ホグワーツ魔法魔術学校の、闇の魔術に対する防衛術を教えるホラス教授に扮していたけど、
囚人で、サンタに何かと食って掛かる小生意気な小人・サリー役のワーウィック・デイヴィスは、
ホグワーツ学校の、ゴブリンの血をひくフィリウス教授に扮していた俳優さん。
ハリー・ポッターの教授二人が共演しているの、なんだかムフフッとさせられたやん。
ラストじゃ、二人仲良く…。

余談だけど、ワーウィックは、映画「スター・ウォーズ」に登場するイウォーク族のウィケット役が
映画デビューらしく、12月公開の「スター・ウォーズ」新作にも、登場するとかしないとか。

いつしかサンタが本物のサンタだと信じはじめたスティーブは、
息子の信頼を裏切らないためにと、トムと一緒にサンタ救出に乗り出す。
そして、サンタの本を頼りに、異次元世界・エルフの町に行き、
エルフたちの協力を得て、古いソリに乗って、夜空を刑務所へと飛んでいく…。

エルフの町から持参したカバンには、
どの扉でも開けることができる魔法のカギとか、トナカイのフン発射銃とか、
秘密兵器(?)がいろいろ入っていてるのが、なんだか楽しい。
さすが、秘密兵器がばんばか登場する007ジェームズ・ボンドを生んだ国やん。

監督・脚本のクリストファー・スミスは、イギリス監督で、
「ラン・ローラ・ラン」のフランカ・ポテンテ主演のホラー「0:34 レイジ 34 フン」(04)
ぐらいしか記憶にないんだけど、テンポのいい展開で、ユーモアをまぶしながら、
現実世界にさらりとファンタジック要素を絡ませ、ラストまでなめらかに見せきってくれてるな。

カエルがペットの冷酷チックな、スティーブのデブ女保護観察官や、
刑務所の強面黒人囚人など、登場キャラそれぞれに個性的で、
物語に膨らみをもたらせているのもベリー・ナイス。

スティーブが、懐かしい玩具ルービックキューブをいまだに持っていて遊ぶんだけど、
そのアイテムの使い方もうまいやん。

スティーブ役レイフ・スポールは、
これまた「ハリー・ポッター」シリーズに出ていたデブ男ティモシー・スポールの息子だけど、
父親と違ってシュッとした体型で、くせのない顔立ちの男優さん。
リドリー・スコットの「プロメテウス」にも出ていたみたいだけど、あまり印象には残っていないな。
いまいち強烈な個性に乏しい人だが、どこか頼りなさそうなのに、
踏ん張るときは踏ん張っちゃうパパ役を、ナチュラルに演じてる。

エンディングが、ちょっとアイマイというか、中途半端な気もしたけど、
そこんところは、イギリス映画っぽい(?)かなとも思ってしまうな。

ところで、気になったセリフ
「大人は子供が望むほど大人じゃない。子供から愛を学ぶんだ」
僕に子供はいないけど、なんだか、ちょっぴり深みがある言葉って気がしたな。

カルチュア・パブリッシャーズ 2015年11月11日リリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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