「ミニー・ゲッツの秘密」(14年・アメリカ) セックスへの好奇心ビンビンのティーン・ギャルの成長ドラマでおまんにやわ!

ミニー・ゲッツの秘密
女の子が主役の青春映画って、いまいち興味が持てず、あまり見ることはない。
僕が、年を食ってるせいもあるけど、なんか、その手の作品に青臭さを感じて、拒否反応してしまうんよね。
だから、この「ミニー・ゲッツの秘密」も、最初は見る気がなかったんだ。

だけど、ベルリン国際映画祭やサンダンス映画祭などで注目を浴びたってのを知り、ちょっと見てみたくなりレンタルしたんよね。
アメリカのグラフィックノベル(コミック・マンガみたいなもの)をベースに映画化したってのも、興味をそそったし。

で、これが青臭いどころか、15歳の女の子の性的欲望をズバッとリアルに描いていて、セックスを通して精神的にも成長していく、
若干ロマンポルノ風味もある、なかなかにアダルトなドラマ。
なにせ、映画が始まるやいなや、
主人公の女の子が「今日、セックスをした」ってセリフを嬉しげにつぶやきよるんやから。

でもまあ、思春期の頃って、セックスへの憧れや欲望って、
男女を問わず、普通に誰でもあるんだし、それが、実にナチュラルかつ、
どこかノスタルジックな匂いを放ちながら描かれていて、
僕も10代の頃って、そういう部分ってあったな~なんて思わせられる、
胸の奥をキュンと優しく小突かれたような、そんな気分にさせてくれる作品でおましたわ。

舞台は、1976年のサンフランシスコ。
自分の容姿に自信がない少女ミニー・ゲッツは、母と妹との3人暮らし。
絵を描くのが好きで、日記代わりにテープレコーダーに
自分の思いや行動を吹き込んでいた。
ミニーは、まだバージンだけど、セックスへの好奇心がとっても強く、
母の恋人モンローと運よく二人っきりになったとき、
自分から彼にせまり、まんまとセックスにこぎつけ、バージンとおさらば。
ウキウキ気分のミニーは、モンローとの性的関係を続けながら、
そのことも、テープに包み隠さず吹き込んだ。
だが、そのテープを…。

ミニーの心模様が、彼女の描いた絵が動き出すアニメで表現されたり、
コミックが原作ってこともあるんだろうけど、
作品にポップなニュアンスが漂い、ヒロインのセックスライフに、あまり生々しさを感じさせないな。
ミニーの様々なセックス体験が描かれるには描かれるんだけど。
いったい私ってなんなの?ってなヒロインの自分探しの物語が、あくまで主軸にあり、
そこからブレることなく、ヒロインがエロエロな体験を通して、
自分の生きる道を見つけていく姿に、なんだか清々しさせ感じてしまえる。

監督・脚本は、本作で長編映画デビューをはたしたマリエル・ヘラー。
経歴は不明だけど、セックスの側面からティーンの女の子の心模様を、
ちょいユーラスに、かつビビッドに映し出す映像&演出センスは、なかなか。
女性監督ならではの繊細な心遣いが、うまく機能してるせいもあるかも。

作品の時代設定が、1976年(今から40年前)ということで、
ファッションやインテリアなど美術が、ノスタルジックなムード満々、
映像も、どこかセピアっぽいイメージを漂わせてるのも、なんか良い。
音楽も、70年代にぴったりの曲が流れるし。

ミニー役ベル・バウリーは、僕にはお初の女優さんだけど、
どう見たって15歳の女の子にしか見えない、ちょいタヌキ・フェースの小柄アクトレス。
美人じゃないけど、セックスへの好奇心ビンビンのティーンを、
実にナチュラルに演じていて、物語に説得力を持たせてるな。
しっかりヌードも披露するし、セックスシーンも臆せず、堂々とこなしてるし。
キョロキョロ動く大きな瞳が、チャーミングやん。

ミニーの初体験のお相手となる、
ちょいグータラな男モンロー役は、アレキサンダー・スカルスガルド。
アメリカ映画でも活躍している、僕の好きなスウェーデンの名優ステラン・スカルスガルドの息子だけど、
恋人の娘ともためらいなくエッチしちゃう、少々だらしない男を、気張らず、柔軟に演じてる。
ミニーとLSDをやってバッドトリップしてしまい、
涙ポタポタ泣き言を叫んじゃうところなんか、けっこう上手い役者さんだなって気もしたやん。

母親のシャーロットに扮したのは、前にこのブログで紹介した
「スケルトン・ツインズ 幸せな人生のはじめ方」のクリステン・ウィグ。
70年代らしく、自由きままに生きてる女性をサラリと演じてる。

ところで、映画に登場するコミック・アニメは、原作者フィービー・グローエックナーの絵なんだろうか。
なんか、彼女のグラフィックノベルを読みたくなったやんかいさぁ。
映画化されたアメリカンコミックス「アメリカン・スプレンダー」のマンガの絵柄に近いものを感じたんでね。
ポール・ジアマッティ主演の映画「アメリカン・スプレンダー」(03)は、
実在のコミック作者の主人公ハービーと、コミックのなかのハービー(アニメ)が登場する、
なんとも風変わりなノホホンとした作品で、僕のお気に入りでおまんにやわ。

ソニー・ピクチャーズ 2016年3月23日リリース



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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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