「SPY/スパイ」(15年・アメリカ) チビデブ・エージェント・ウーマンが大活躍しちゃう、上出来のスパイ・アクション・コメディやん! 

SPY/スパイ
ハゲのアクションスター、ジェイソン・ステイサムとハンサムガイ、ジュード・ロウと日本でも知名度ある二人が出ているのに、主演が日本じゃ知名度がほとんどないチビデブ女優メリッサ・マッカーシーってことで、あえなくソフトスルーとなっちっちのスパイ・アクション・コメディがこの「SPY/スパイ」。

スパイ系の映画って好きだから見たんだけど、これがめっちゃ良くできた娯楽作で、劇場の大きなスクリーンで見たかったやんと思いましたわさ。

メリッサさん、僕は未見だけど、アメリカでヒットしたドタバタコメディ「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」(11)でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、一躍注目の女優になったみたいで、日本でも今公開中のリプート版「ゴーストバスターズ」にも主人公の一人として登場。旬のアメリカン・アクトレスなんよね。

CIAの分析官スーザンは、現場で活躍するエージェントを本部からバックアップするのが仕事。
衛星回路を駆使して、パートナーの凄腕エージェント、ブラッドリーの目となり耳となり、
素早い誘導で彼をサポート、なんとか武器商人の核爆弾密売を阻止した。
だが、ブラッドリーが、武器商人の娘レイナに殺されてしまった…。
そして、レイナが核爆弾をテロ組織に売ろうしていることをCIAが察知すると、
パートナーの仇討ちとばかり、スーザンはエージェントに志願。
初めて、現場に出ることとなったが…。

ブラッドリーとスーザンの息の合った活躍ぶりを派手なアクションを交えて見せるアバンタイトルに続き、
オープニングタイトルとなるんだけど、これがまんま「007」もどき。
タイトルバックの凝った映像や音楽も、確信犯的に「007」シリーズに限りなく近づけてるみたい。
でも、「007」のパロディじゃなく、オマージュっぽい印象で、
007シリーズが好きな僕としちゃニンマリさせられるやん。

現場に出ることを許可されたスーザンが、秘密兵器開発部門に赴き、
特殊な兵器を与えられるところも、まんま「007」のQ(開発課長)もどき。
でも、ジェームズ・ボンドと違って、スーザンが受け取るうのは、
「流せるお尻拭き」(クロロホルム入り)や「陰菌スプレー」(催涙スプレー)と、
役には立つけど、いちいちアホくさいアイテムばっかり。

どうも、本作の脚本も書いてる監督ポール・フェイグは、
「007」シリーズの大ファンみたいで、「007」でお決まりのシーンを、
ちょい下品なギャグをまぶして、入れ込もうとしているみたい。
でも無理矢理感は全くないし、好感が持ててくるなぁ。

現場であるヨーロッパじゃ、身分を隠すためとばかり、
スーザンはお上りさんチックにダサイいファッション姿で現れるんだけど、
これがチビデブのスーザンにぴったりというか、実に様になって妙に笑えてしまう。

ヒロインが主人公のスパイアクションと言えば、
お色気みたいなものをイメージしがちだけど、メッリサさんだけにエロい要素は皆無。
そのぶん、アクションは頑張ってて、
敵の女との肉弾バトルやカーチェイスなど、男顔負けの活躍を見せよる。
それも、敵の女と戦う場面じゃ、相手の手を包丁でズブリッと刺し抜いたり、結構ハード。

チビデブ・オバサンが主人公だからって、ギャグ一辺倒のユル~イ、スパイ映画にはせず、
アクションしっかり、笑いもたっぷり、派手な見せ場も用意して、
メリハリの利いた展開で、ほんま痛快このうえない。
ポール・フェイグ監督、なかなかお上手!

見ていて、メリッサさんに好感がもててくるというか、
ステイサムやロウと互角の存在感で、
映画をグイグイ引っ張っていく、見事な主演ぶりじゃあ~りませんか。

ロウは、タフでダンディでカッコイイのに、肝心のところでミスしよるし、
ステイサムに至っちゃ、いちいち間抜けな行動で、メリッサに助けられてばかり。
でもって最後には…。

ラストのスーザンが危機一髪の時も、彼女を助けるのはロウやステイサムじゃなく…。

スーザンの職場の同僚、ノッポのナンシー(ローズ・バーン)が中盤から彼女を手助けするんだけど、
チビとノッポのデコボコ・コンビってのも、なんか楽しい。

もう一人、ヨーロッパ支部のエージェント、女大好きなチャラいイタリア男アルドが現れ、
いちいちスーザンにモーションをかけるのも、へんに笑える。
演じるピーター・セラフィノウィッツは、イギリス俳優。
微妙なハンサム・フェースで、彼のニヤケ顔が、映画のちょっとしたアクセントにもなってるやん。

フェミニズムとは言わないけど、男たちに助けられることなく、
女らしさを失うことなく、知恵と度胸で危険を乗り越え、世界を救うヒロイン。
監督のフェイグは、そんな逞しく強い、でも愛らしい女性像が好きなのかもね。
確か、メリッサ・マーカーシーとサンド・ラブロック共演の、
デコボコ女性刑事コンビが麻薬組織に立ち向かうアクション・コメディ
「デンジャラス・バディ」(13年)も撮ってるし。

「ゴーストバスターズ」は、監督ヘイグで、メッリサ出演、なんかすごく見たくなってきたやんかいさぁ。

それと、「SPY/スパイ」の続編も、ヘイグ&メリッサで作られるなら見たいやん、ほんまに。

20世紀フォックスホームエンターテインメント・ジャパン 2016年8月3日レンタルリリース



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森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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