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「イーグル・ジャンプ」(16年・イギリス/ドイツ/アメリカ) オリンピック選手を夢見る近眼&運動能力ペケポンの青年の熱意にフレー、フレーしてしもたやん!

イーグル・ジャンプ
僕はスポーツがあまり得意でないせいもあり、スポーツ映画ってのにあまり興味をもてないんよね。
だから、スポーツがテーマの作品って、そんなに食指が動かないんだけど、この「イーグル・ジャンプ」は、僕の好きな映画「キック・アス」の監督マシュー・ボーンが製作を務めたってのにちょい興味を抱き、宅配レンタル・DISCASになんとなく予約してしまい見てしまった。

で、これがなかなかのヒット!
よくあるスぽ根ドラマと思いきや、ケラケラ笑えて、でもって元気がもらえるナイス・ムービーだった!

イギリス史上初のオリンピック・スキージャンプ選手、エディ・エドワーズの実話をベースにした作品なんだけど、とにかく主人公のメゲないコリないアキラメない前向きな心意気にググッと来てしまったわさぁ!

幼い頃からオリンピック選手に憧れ、いろいろな競技にチャレンジしまくる左官職人の息子エディ。
でも、近眼で運動神経いまいちの彼にとっちゃ、五輪選手は夢のまた夢。
そんな彼を母は何かと応援してくれるが、父は夢を諦めて親の仕事を継げとそっけない。
ある日、エディは88年・冬季オリンピックのイギリス代表のスキージャンプ選手が
一人もいないことを知り、それなら自分がなってやると単身でドイツの雪山の強化合宿所に向かう。
そこで、元オリンピック選手だったが、今は飲んだくれのスキー場の整備係ブロンソンと出会う…。

バスタブの中で“息止め耐久”に挑む幼いエディの描写から始まるオープニングからして、
なんともユーモラス。そんなのオリンピック競技にないのにね。
高跳びや様々な競技に挑むんだが、運動能力に恵まれないばっかりに失敗続きで、
そのたびにメガネが壊れ、缶の中に壊れたメガネがどんどん溜まっていくのが笑わせよる。
やがて、成人しても夢を捨てきれないエディは、スキージャンプに目をつけ、
なんとか選手代表になろうと雪山の強化練習所に乗り込むが、周りの選手からは無視されまりんこ。

監督は、マシュー・ボーンの「キック・アス」に出演していたデクスター・フレッチャーで、
「レイヤー・ケーキ」「スターダスト」などに出ているベテラン・イギリス俳優。
監督作にイギリスで大ヒットしたらしい80年代のヒット曲を散りばめたミュージカルの
映画化作品「サンシャイン/歌声が響く街」(13)がある。

本作じゃ、監督はクセのない歯切れ良い演出で、
ジャンプに失敗して大怪我しても、ちっともくじけない前向き過ぎる主人公を、
穏やかなタッチでサラリと描いて見せてる。
嫌味なオリンピック選考委員長や同じイギリス選手たちのイジワルも、ちょろっと描写するだけで、
あくまでエディと彼のコートを務めるブロンソンの姿に焦点を絞り、
師弟愛とまではいかないけど、深い絆な生まれ、
お互いに一皮むけていくというか、心の成長をとげていく様を丁寧に描いてみせてる。

エディがブロンソンの指導のもと、ジャンプの訓練をするときに、
お相手したい好きな女優を思い浮かべて飛んでみろと言われ、
彼がボー・デレクと答えたのには笑ってしもたわ。
ブレーク・エドワーズ監督「テン」で10点満点美女を演じて注目を浴びた懐かしの女優で、
「類人猿ターザン」(81)とか、演技より見事なプロポーションしか取り柄のない女性だったけど、
確かに80年代のセックスシンボルの一人だったかも知れないな。

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの「Two Tribes/トゥー・トライブス 」や
ヴァン・ヘイレンの「JUNP/ジャンプ」など、80年代のヒット曲の使い方もニクイやん。
「JUNP/ジャンプ」はまんま過ぎな気もするけど、とにかく盛り上がらせてくれるんよねぇ。

エディ役は、「キングスマン」のタロン・エガートン。
ちょいズングリ気味の陽気でネバー・ギブアップ精神の主人公を、
気張らずにフンワリ&おおらかに好演。
「キングスマン」の時は、そんなに印象に残らなったけど、今作の彼を見て、
好感度増したやないの、ほんまに。
ブロンソン役のヒュー・ジャックマンも、やさぐれながらも、
エディによって立ち直っていく男を力まず、これまた好演。
エディの両親を演じた母役ジョー・ハートリーと父キース・アレンのも味わい深かったな。
BBCコメンテイターにイギリスの名優ジム・ブロードベントが出ていたり、
ブロンソンの元コーチにクリストファー・ウォーケンが顔を見せていたり、
キャスティングがなかなかの充実ぶり。

しかし、映画でも言われるけど、今更ながら近代オリンピックの父と言われるクーベルタンの言葉、
「オリンピックは、勝つことではなく参加することにこそ意義がある」の重みを感じたなぁ。
そうやそうやそうなんや、それをエディは体現しているんや、
メダル取りに必死になるなんてオカシイんと違う、と思ってしまいましたわさ。


20世紀フォックス・ホームエンターテイメント・ジャパン 2017年2月3日リリース



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ジャンル : 映画

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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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