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「ホテル・エルロワイヤル」(18年・アメリカ) 寂れたホテルに集まった宿泊客たちの裏の顔は?ってなクライム・サスペンスやん

ホテル・エルロワイヤル
僕が愛読している映画雑誌「映画秘宝」の今年の5月号で紹介され、ちょっと興味をもってレンタルしたのが、このクライム・サスペンス「ホテル・エルロワイヤル」。

キャストが、オスカー俳優ジェフ・ブリッジス、マーベル・ヒーローで神の世界の戦士ソーを演じてるクリス・ヘイムズワース、「マッド・メン」シリーズのジョン・ハム他、結構メジャーな俳優が揃ってるのに、日本じゃPrime Video シアターで配信され、続けて即ソフトリリース。

本国アメリカでコケのかどうか知らないけど、最近はこういうパターンのリリースが増えてきてる気がするなぁ。

それはともかく、観た感想だけど、ちょっとQ・タランティーノの匂いを感じさせる、充分に楽しめるクライム・サスペンスやったやん。

時は1969年。
カリフォルニア州とネバダ州の州境に建つ寂れ気味のホテル、エルロワイヤル。
ある日、人気のないホテルにしては、熟年の神父ダニエル、二流の黒人歌手のダリーン、
掃除機セールスマンのララミー、ヒッピーのエミリーと次々と宿泊客が訪れる。
ヤク中のボーイ、マイルズが宿泊客に各々の部屋の鍵を渡すと、
客たちは、部屋に入るなり不審な行動をとり始めた…。

オープニングは、
エルロワイヤルの一室で、怪しげな男が床の下に何かが入ったカバンを隠し、
立ち去ろうとして誰かに銃撃されて死んでしまい、それから10年後というところから物語が始まる。
なかなか興味をそそってしまうオープニングやん。

登場キャラの中には、裏の顔を持つ人物もおり、
物語が進むにつれて、それが少しずつ明らかになり、
お互いに見知らぬ者同士だった客たちが、なぜか繋がっていき、トンデモナイ展開を迎える。
だから、物語をあまり書けないんだけど、
次に何が起こるかと、多分にワクワクさせられながら見入ってしまったやん。

エルロワイヤルという限定された場所ながら、
1969年という時代色を隅々まで漂わせる美術や音楽がベリーナイスで、
一昔前の犯罪娯楽映画の匂いが濃厚に立ち込めるやん。

監督は、テレビドラマ「LOST」シリーズの脚本やホラー映画「キャビン」で知られるドリュー・ゴダード。
1960年代のヒット曲と出来事を物語に絡ませながら、先の読めないストーリーを、
バイオレンを交えながらメリハリの利いた演出タッチで見せきってくれる。

ただ、後で考えると、ちょっとご都合主義的な部分もあり、
登場キャラによっては、説明不足なところもあって、いまいち共感しずらい人物もいるけどね。

ジェフ・ブリッジスは、さすがベテランだけに一癖あるキャラをシブさ満々に好演。

二流歌手ダリーンを演じたシンシア・エリヴォは、
ミュージカル版「カラー・パープル」で主役を努めたイギリス出身の注目の女優&歌手。
本当は歌が上手いらしいけど、二流歌手らしい見事(?)な歌唱っぷりやん。
どこか寂しく切なげで、ドサ回りに身をやつす人生にお疲れ気味の黒人歌手を、これまた好演。

エミリー役のダコタ・ジョンソンは、ドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスの娘だったと
後で知ったんだけど、そんなに美人ってこともないが、60年代のヒッピー風情を上手く醸し出してる。

エミリーの妹ローズを演じたケイリー・スピーニーは、
「パシフィック・リム:アップライジング」でヒロインを演じた女優さんだけど、
ちょいコワくてキレやすい少女を、憎々しげに演じてる。

ホテルのボーイのマイケル役ルイス・プルマンは、ビル・プルマンの息子で、
父同様に、目立った個性は感じさせないが、どこか生真面目っぽい雰囲気のアクター。
ヤク中ってイメージが、いまいち不似合な気もしたな。

掃除機セールスマン役のジョン・ハムは、
どこか胡散臭いながら、正義感を発揮したばっかりに…。
もうちょっと物語に絡んで欲しいとも思ったけど、物語の展開上しかたないか。

そして、マイティ・ソーことクリス・ヘイムズワース。
マンソン・ファミリーのボス風キャラを、
イカレたエロさムンムン、ブチ切れ気味に楽しげに演じてる。

とにかくこの映画、俳優それぞれの持ち味は、充分に発揮されていると思うな。

ただ、141分と2時間越えの作品のわりに、ダレルはないんだけど、
もうひとひねりあればなぁとも思ってしまったわさ、ほんまに。

ところで、あの隠し撮りしたフィルムに映っている大物が誰なのか、なんか気になるなぁ。
多分、銃撃された実在のあの人じゃなかろうかと思うんだけどさぁ。


20世紀フォックス・ホームエンタテインメント 2019年4月19日レンタルリリース



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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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