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「俺たちホームズ&ワトソン」(18年・アメリカ) 名(迷?)探偵と彼の相棒が宿敵の陰謀を阻止しようと張り切っちゃうオバカ・コメディやん!

俺たちホームズ&ワトソン
今年のゴールデンラズベリー賞で最低作品賞を受賞したのが、この「俺たちホームズ&ワトソン」。
ゴールデンラズベリー賞とは、アカデミー賞授賞式の前夜に最低の映画を選んで表彰するもので、ラジー賞とも言うわれてるのね。

主演のウィル・フェレルとジョン・C・ライリーって、「タラデガ・ナイト オパールの狼」(06)「俺たちステップファーザース 義兄弟」(08)とコンビを組んできて、本作がコンビ3作目になるんだけど、「俺たちステップファーザース-」は結構面白かったし、「俺たちホームズ-」も、そんなにヒドクはないんと違う?と思ってレンタルしたんよ。

個人的に、ポール・トーマス・アンダーソン監督「ハード・エイト」(96)の頃からジョン・C・ライリーのファンだってこともあるし。

で、作品の感想だけど、なんかもったいないなぁって印象。
シャーロック・ホームズ&ジョン・ワトソンという、いくらでも面白くできそうな探偵コンビのキャラを、
上手に生かし切れなかったかな~って感じ。なんか空回り気味なんだ。
クラシカルな美術や衣装など、ビジュアルはきめ細かいのにね。

ある日、シャーロック・ホームズに内緒で、
彼の功績を称えるサプライズ誕生日パーティが開かれた。
でも、相棒のワトソンの行動から、とっくにそのことを察知していたホームズ。
たいして驚きもせず、会場に出された大きな誕生ケーキを切ろうとすると、
中から死体と宿敵モリアーティ教授の脅迫状が出てきた。
脅迫状には、ヴィクトリア女王の殺害予告が書かれていた。
早速、捜査を開始するホームズ&ワトソンだったが…。

90分に満たない作品で、テンポはいい。
ただ、登場キャラの描写が少々雑というか薄っぺらくて、いまいち物語も弾み損なってるんよね。
ホームズとワトソンの関係も、ワトソンがホームズを慕い、
一方的に奉仕しているって感じはいいんだけど、ホームズのワトソンに対する態度が、
突き放すのでもなく、親しみを込めているわけでもなく、ちょい冷酷気味。
第一、死体に含まれていた毒の効果を知るために、ワトソンに毒を飲ませたり、
あげくは、ホームズの勝手な推理で、ワトソンを真犯人に仕立て上げたり、
単なる捜査の道具としか思っていないのか、鬼畜もどきに無茶しよる。

ホームズがコカイン中毒だったり、彼よりも優秀かもしれない兄のマイクロフトが登場したり、
ホームズものにありがちな要素は、それなりに押さえているな。
でも、そんな要素が、ほとんどストーリーに絡まないし、
とりあえず入れときましたって感じなんだけど。
なぜかエレファントマンまで出てくるけど、単なるニギヤカし。

ホームズ達が暮らすベーカー街221Bの下宿のハドソン夫人が、
小説では女主人だったのを、若い家政婦に変更していて、
彼女が、ワトソンの部屋に毎度毎度、男を連れ込んでるって設定はそれほど悪くない。
連れ込んだ男達と言うのが、マークトウェイン、アインシュタイン、
フーディニというのも、そこそこ笑わしよる。
マークトウェインの自作本が「ファック・フィンの冒険」と
下ネタ・ギャグのモジリなのも、ちょいクスリとさせられる。

一番笑えたのが、捜査状況を知ろうとやってきたヴィクトリア女王を、
間違って殺してしまう?ところかな。
慌てふためくホームズとワトソンが、女王のお供の兵隊に気付かれないよう
どう処理しようかオタオタするんだけど…。

とにかく、ホームズにまつわる色んな要素を出しながら、
そのブレンド具合がヘタクソというか、ストーリー展開が荒っぽ過ぎるんよね。
なぜかホームズが歌いだすミュージカルもどきの場面も登場するけど、
これまた、ちっとも盛り上がらずじまい。

監督は、「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」(08)「メン・イン・ブラック3」(12)の
脚本を担当したイータン・コーエン。
ウィル・フェレル主演の映画「ゲットハード/Get Hard」(15)で監督デビューを飾ったみたい。
その関係で、ウィル主演の本作に起用されたのかもしれないけど、
本作の脚本も書いているわりに、もうちょっと何とかならんかったのかと思ってしまったわ。

脇役では、モリアーティ教授にレイフ・ファインズ、
ワトソンと恋仲になる女性医師グレースにレベッカ・ホール、
ハドソン夫人に、ケリー・マクドナルドと、そこそこ演技達者を揃えているのに、
それぞれの存在感がなんとも希薄。
レイフ・ファインズなんて実にもったいない扱いで、出演を断ったら良かったのに。
ま、ケリー・マクドナルドは、ちょいオイシイ役どころかな。

ジョン・C・ライリーは、いつものごとくフェレルに振り回される役柄で、
あまり出しゃばらないところは好感が持てたやん。

しかしまあ、ラジー賞も仕方ないと思えるコメディであ~りました、ほんまにね。
この作品に懲りて、フェレルとライリー、もうコンビ作を作らないカモ~ンよ。


ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2019年6月5日レンタルリリース



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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

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