FC2ブログ

「魔界探偵ゴーゴリ2 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚」(18年・ロシア) 闇の世界と通じる作家ゴーゴリが謎の“黒騎士”の秘密を暴こうとするロシアン・ダークホラー・ファンタジーやん!

魔界探偵ゴーゴリ 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚
ロシアの文豪ニコライ・ゴーゴリ原作と言えば、幻想怪奇映画「妖婆・死棺の呪い」(67)がカルトな人気で知られているけど、そんなゴーゴリ自身を主人公にしたのが、この「魔界探偵ゴーゴリ」シリーズ。

シリーズというのは、日本でも劇場公開された1作目の「魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち」(17)に続いて計3本作られていて、3本で一つの物語が完結する三部作からなんよね。

2本目が「魔界探偵ゴーゴリ 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚」、完結編となる3本目が「魔界探偵ゴーゴリ 蘇りし者たちと最後の戦い」(18)で、2と3は劇場未公開でDVDスルーとなっちっち。WOWWOWで放映されたらしいけど。

なんでもロシアじゃ3本とも初登場1位のヒットシリーズ。
なのに、ロシア製ってことなのか、あまり話題にならずじまい。

幻想怪奇ジャンルが好きな僕は、
最近のロシアのこの種の映画ってどんなもんじゃろ?と思い、レンタルしてみたんよね。

ニコライ・ゴーゴリの著作「ディカーニカ近郊夜話」に基づき、
闇の世界と通じるゴーゴリ自身を主人公にした物語で、個性的なキャラを配し、
それなりに楽しめるロシアン・ダークファンタジーやったわ。

なぜゴーゴリが闇の世界と繋がる特殊な能力を持っているかの出生の秘密が、
邪悪な黒騎士征伐と並行して小出しにしながら描かれ、
物語に膨らみを持たせているのもナイスだったしね。

三部作だけに、3本目でそれまでの様々な謎が解き明かされ一段落となる展開だけに、
もし見ようとするなら3本続けて見なきゃダメよ、ダメダメ・ダメなのよ~!

劇場公開された「暗黒の騎士と生け贄の美女たち」は、物語のオープニングとなり、
作家志望のゴーゴリが生活のために秘密警察の書記官の仕事に就いていて、
あるきっかけで彼の特殊な能力を捜査官のグローに認められ、
ウクライナの小さな村ディカーニカで発生した、
若い美女だけが狙われる邪悪な黒騎士による連続猟奇殺人事件の捜査に赴く話が描かれる。

ゴーゴリは召使のヤキムを伴い、グローと共にディカーニカを訪れ、
村はずれに棲む貴族階級のリザと知り合い、ほのかな恋心を抱く。
また、森で美人のオクサーナと出会うが、彼女は数十年前に死んだ亡霊だった。
捜査の過程で、宿屋の女が黒騎士と通じていると睨んだゴーゴリとグローは彼女を追いつめるが…。

突如現れた黒騎士とグローが、燃え盛る小屋の中で剣を交えるが、
ゴーゴリの目の前でグローはあえなく倒され炎に包まれてしまう…。

グローを失い、ゴーゴリは一度は村を去ろうとするが、このままではダメだと村に残り、
黒騎士の正体を暴こうと村で信頼できそうな仲間を集め、解決に乗りだしていく!

2本目の「魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚」では、
「妖婆・死棺の呪い」の名シーンが、アレンジを加えて再現され、
なかなかスリリングで見ごたえがあったなぁ。

3本目「蘇りし者たちと最後の戦い」で、
黒騎士の呪われた過去の出来事が明らかになり、
意外な人物が現れるなど、物語の締めくくりに相応しい展開となり、
いい感じでエンディングを迎える。

ゴーゴリを慕い世話を焼く召使の初老親父ヤキム、
有能だが過去の手術の失敗で生きている人間にメスを入れられない医師ボンガート、
絵がうまい鍛冶屋ヴァクーラと、彼の幼い娘ヴァシリナ。
彼らが、ゴーゴリの捜査に協力するんだけど、各々人間味があって、物語に弾みをつけている。

ディカーニカの地元警察の署長ビンフは、融通があまり利かない男で、
ゴーゴリを黒騎士の仲間だと勝手に判断するなど、思い込みの激しいところはあるが、
最後に良いところを見せよる。

亡霊ながらゴーゴリに淡い恋心を抱くオクサーナも存在感があるし、
ゴーゴリだけでなく、彼を取り巻くキャラをそこそこ丁寧に描いているのが良いなぁ。
物語にすっぽりとハマってしまえるのよねぇ。

監督イゴール・パラノフは、
劇場未公開のエロティックサスペンス「愛の囚人」(僕は未見)を
撮ったことしか分からない人だけど、無駄なくテンポ良く物語を紡ぎ、
幻想怪奇な世界に上手く人間臭さを加味した娯楽作に仕上げていると思ったやん。

VFXもむやみやたらと多様せず、ちょい牧歌的で幻想怪奇なムードをうまく醸し出しているし。

ゴーゴリ役は、ふかわりょうに顔立ちが似ているアレクサンダー・ペトロフ。
知的だが、どこか神経症的で感受性が強うそうなキャラを好演してるな。

捜査官グローを演じるのは、
ニキータ・ミハルコフ監督作「太陽に灼かれて」の主役で知られる
ベテラン俳優オレグ・メンシコフ。
出番は少ないのに、実に美味しい役どころで、
彼が登場するだけで画面がギュッと引き締まるやん。

名前は分からないけど、ヴァクーラの娘ヴァシリナを演じた可憐な少女も、
実は○○○であることを隠しているキャラを精いっぱい演じていて好きになってしもたわ。

ラストに、詩人プーシキンまで出てきて新しい物語が始まる予感を抱かせながら終わるけど、
ゴーゴリが活躍する別の物語が作られるんやろか?

もし作られるんなら、見てみたいやんかいさぁ!


「魔界探偵ゴーゴリ2 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚」
アットエンタテインメント 2019年11月6日レンタルリリース
「魔界探偵ゴーゴリ3 蘇りし者たちと最後の戦い」
アットエンタテインメント 2019年12月4日レンタルリリース



にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

森晴樹

Author:森晴樹
大阪市東成区大今里生まれ。大阪市内を転々とし、いつのまにか僕が生まれた町、大今里に舞い戻ってきてしまいました。
情報誌、PR誌の編集・原稿執筆を経て、現在はフリーライター。クロスワード他、クイズ製作もこなしとります。趣味は、DVDで映画鑑賞。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
QRコード
QRコード